見出し画像

長期収載品の選定療養の施行に向けてぺんぎん薬剤師が考えたこと・準備したこと

10/7 21:30 操作ミスで内容が大きく抜け落ちた状態で公開してしまっていたため、追記を行いました。すいません。

2024年10月1日、長期収載品の選定療養が施行されました。
皆さんの薬局ではスムーズに対応できているでしょうか?
お金に関わる制度な上に、後発医薬品の使用率が進んでいる現在、それでも後発品を選択している方々はそれなりの理由を持っている方がほとんどです。その中で、先発品を継続すると特別の料金が発生するという制度に抵抗感を示す患者さんは少なくないのではないかと思います。
また制度自体が一言では説明できない複雑なものであるため、前向きに取り組むことが難しいものになっているんじゃないかと思います。

今回の制度、かなり前から準備していたことや患者さんにも恵まれていることもあり、自身の薬局ではかなりスムーズに対応できていると思います。
こういった制度変更や調剤報酬改定の際に、自分が目標に掲げるのは、「新たな制度の説明、加算の算定を通じて、患者さんの満足度を向上させること」です。

本当は10月1日制度施行初日のテンションで一気に書く予定でしたが、DSJPの更新が予想外に多く無理でした。
合間を見てダラダラと書いたので長く読みづらい部分もあると思いますが、それでもいいよって方がいれば読んでいただければ幸いです。
また、そういう考え方で取り組んでうまくいくケース、環境もあるんだなあくらいで読んでいただけると嬉しいです。


新しいことには前向きに

保険薬局の仕事というのは決められたレールの上を進んでいく部分が非常に多いです。
保険薬局の主な収入源は調剤報酬です。
そのため、調剤報酬改定や医療保険制度、医療制度の変更があれば薬局の業務内容を変化させていかなければいけません。
レールが敷かれていれば、それが自分にとって嫌な道であってもそこを通らなければいけませんが、その反面、敷かれたレールに沿っていけばそれなりの収入が保証される仕組みになっています。
もちろん、レールに沿って進むだけではうまくいかない部分もあり、それはどんどん増えているとは思いますが、他業種に比べればとても楽だと思っています。

ただ、薬局の業務というのはある意味でブラックボックスです。
自分が薬をもらう際にどんな点数が算定されているかを詳しく把握している患者さんはまだまだ少ないでしょうし、目の前の薬剤師が調剤報酬や医療制度のルールに従って行動しているかどうかを知るのは難しいです。
そのため、レールに完璧に乗っていなくてもそれなりに進むこともできるわけで、その辺りをどこまで正確に考えるかは個々の企業や薬局で差があるのではないかと思っています。

ここから先は

9,068字 / 4画像

¥ 500

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?