絵本探究講座第2期(ミッキー絵本ゼミ)第3回目振り返り(11/13)
3回目はオンタイムで参加できました!
今回、どうまとめようかなぁと思ったのですが、私としては絵本のレパートリーを増やしたいってことがあるので、見直し用に講座の中で紹介された絵本を書いておき、気になったものを手に取ろうと思いました。
科学絵本(勉強会にて)
私がいるチーム3は前日の夜に勉強会を行い、さまざまな科学絵本が出てきました。
『アリのかぞく』文:島田拓 絵:大島加奈子 福音館書店
「アリはワンオペ」というりみさんの言葉に、一度手に取った気もしていましたが、その視点で見てみようと思って再び手に取りました。主に地面の下で行われている小さな生き物の壮大な物語を読んでいるようでした。
『このよでいちばんはやいのは』作:ロバート・フローマン 絵:あべ弘士 訳:天野祐吉 福音館書店
『火星は・・・』文:スザンヌ・スレード 訳:千葉茂樹 監修:三河内岳 あすなろ書房
火星のさまざまな姿が写真で見ることができます。知識欲が刺激される1冊だと感じました。子どものころにこれを読んでいたら、宇宙飛行士になりたいと思ったかもしれないくらい、ワクワクしました。
『あさがお』作・絵:荒井真紀 金の星社
『おへそのひみつ』作:やぎゅうげんいちろう 福音館書店
『こんなしっぽでなにするの?』作・絵: スティーブ・ジェンキンズ、ロビン・ペイジ 訳:佐藤見果夢 評論社
『わゴムはどれくらいのびる』文:マイク・サーラー 絵:ジェリー・ジョイナー 訳:きしだえりこ ほるぷ出版
わゴムをどんどん伸ばしていったらどこまでいけるのか?の壮大な実験に思わず笑ってしまいました。オチも素晴らしい絵本でした。
『りんごだんだん』作・写真:小川忠博 あすなろ書房
こちらは私が紹介した1冊です。りんごを放置するとどうなっていくのかが、実に簡単な言葉で説明されていて、変化の様子をうまく伝えているなと思い、選びました。
『せいめいのれきし』作:バージニア・リー・バートン 訳:石井桃子 岩波書店
読んだことはあるのですが、「深読み!絵本『せいめいの歴史』」真鍋真、岩波書店を読んでみようと思います。
科学絵本(ゼミ内でのチームブレイク)
前日と同じ
『ずっとずっとかぞく』訳:アーサー・ビナード 写真:ジョエル・サートレイ ハーパーコリンズ・ジャパン 2018
『くちばし どれが一番りっぱ?』作:ビターリー・V・ビアンキ 絵:薮内正幸 訳:田中友子 福音館書店 2006
『なにのあしあとかな』文・絵:薮内正幸 福音館書店 1987
『しっぽのはたらき』作:川田健 絵:薮内正幸 福音館書店 1972
『このよでいちばんはやいのは』作:ロバート・フローマン 絵:あべ弘士 訳:天野祐吉 福音館書店 2011
『こんなしっぽでなにするの?』作・絵:スティーブ・ジェンキンズ、ロビン・ペイジ 訳:佐藤見果夢 評論社 2007
『火星は・・・』文:スザンヌ・スレード 写真:NASA 訳:千葉茂樹 監修:三河内岳 あすなろ書房 2021
『りんごだんだん』作・写真:小川忠博 あすなろ書房 2020
チーム4
『歯がぬけた』作:中川ひろたか 絵:大島妙子 PHP研究所 2002
『たいせつなぎゅうにゅう』作:キッチンミノル 白泉社 2021
北海道に来てからは結構身近になった酪農家ですが、牛乳ができるまでの様子が詳しく描かれているので、どこに住んでいる人にもわかりやすいと思いました。初乳の牛乳豆腐をいただくこともありますが、ありがたくいただきたいなと思いました。
『シマウマしましまなぜあるの?』作・絵:リラ・プラップ 訳:松田素子 アノニマ・スタジオ 2008
『いちご』作・絵:新宮晋 文化出版局 1975
読み終わって「すごい」と思いました。何もないグレーのページから始まるけれど、いちごの匂いの存在が描かれていて、圧倒的な絵と少ない文で表現されているのが秀逸だと感じました。
チーム2
『クマよ』文・写真:星野道夫 福音館書店 1999
『せいめいのれきし』作・絵:バージニア・リー・バートン 訳:石井桃子 岩波書店
チーム1
『もぐらはすごい』作:アヤ井アキコ 監修:川田伸一郎 アリス館 2018
『びっくりまつぼっくり』作:多田多恵子 絵:堀川理万子 福音館書店 2010
『じぶんのからだはどんなからだ?』監修:田代美代子 せべまさゆき 編著:WILLこども知育研究所 金の星社 2022
『アリのかぞく』作:島田拓 絵:大島加奈子 福音館書店 2022
チーム5
『ふしぎなナイフ』作:中村牧江、林健造 絵:福田隆義 福音館書店 1997
『イエローストーンのおおかみたち』作:キャサリン・バー 絵:ジェニ・デズモンド 訳:永峯涼 監修:幸島司郎、植田彩容子 科学同人 2021
『葉っぱのあかちゃん』写真・文:平野隆久 岩崎書店 2008
『にじ』作:さくらいじゅんじ 絵:いせひでこ 福音館書店 1998
強めのストーリーがあって、その中に科学的な内容が仕組まれているのがとてもよい科学絵本だなと思いました。
ファンタジー絵本(参考文献を読んで)
ミッキー先生の定義から絵本を読んでみる
ゼミの中で紹介があったものも含め、読んでみました。
(1)訪問型
『うさぎのくれたバレーシューズ』文:安房直子 絵:南塚直子 小峰書店
『まどのそとのそのまたむこう』作・絵:モーリス・センダック 訳:わきあきこ 福音館書店
『アブナイこうえん』作:山本孝 ほるぷ出版
「放課後男子の妄想ワールド」と書かれてありましたが、これもファンタジーではないのかなと思いました。いつもの公園が宇宙へと変わり、すべりだいが「イダリー・ベース」になります。途中で我に返るシーンも楽しいです。他にも「アブナイ」シリーズがありますが、現実から空想の世界、そして現実に戻るというのがファンタジー絵本だといえると思います。
『10かいだてのおひめさまのおしろ』作:のはなはるか PHP研究所
寝ていた女の子に招待状が届き、お風呂に入って、ドレスや靴を選んだり、マナーを身につけたりしつつ、パーティーにたどりつき、ベッドに戻ってくるお話。
(2)来訪型
『おふろだいすき』作:松岡享子 絵:林明子 福音館書店
おふろに入っていたらいろんな動物が現れる。日常に非日常がやってくる
(3)ハイファンタジー
こちらは自分が得意ではないのもあり、まだ読めていません。
『ベーシック絵本入門』に出てきている参考文献も読んでいきたいと思います。
第3回のまとめ
科学絵本の幅広さを感じた回でした。私自身は文系で、科学系は苦手だと思っていたのですが、知らなかったことに気軽にアプローチできて、読後にスッキリ感がありました。
ストーリーがあるというのも納得で、知識を詰め込むものではなく、流れの中で新しいことを知れるおもしろさがあると感じました。
ファンタジー絵本はまだこれから読んでいく予定ですが、空想の世界に入れるのは絵本も含む本全体の利点かなと思います。現実社会でつらいことがあったときにファンタジーを読むと、自分も登場人物の一員になったかのように感じることがあります。主人公の気持ちになることもあります。そしてその物語の中で勇気をもらったこともありました。これからファンタジー絵本のレパートリーを増やし、どんなファンタジー絵本がいいのか考えていきたいと思います。