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キュヒョンさんのアルバムで新しい世界を知った(unending days考察)
キュヒョンさんが1stアルバムをリリースしましたね!ヒチョルに次ぐ推しなので、ワクワクドキドキしていました。で、新しい世界ってなにかと申しますと、、
人生で初めてKPOPの歌詞を翻訳付きで見たんです!そしたらめっちゃよくって感動してもう感無量なんです。今。
…いや今更かよって感じです。ほんと。SJにハマる前からKPOPはある程度聞いてきたはずなのに、今まで一度も歌詞に注目したことがなかったんです。でもこれは、KPOPに限らずJPOPを聞くときも基本音だけ聞く派で、歌詞は二の次、というかほぼ知らずに生きてきました。でも最近、好きになった歌手の曲をたくさん聞いているうちに自然と歌詞を覚えるようになって、改めて歌詞を見ると、「あぁ。こんなことを言っていたのか。いい言葉だな。」とか「可愛い表現だな」とかようやく思うようになってきました。それで、本当最近、歌詞に着目するようになった、という感じです。
なので、メロディーさえよければ歌に込められた意味とか知ろうとしなかったので、MVもほぼ見たことがありませんでした。アイドルのMVは見るにしても、ビジュに着目するだけで。だからSJのソリソリなんかも「ん~なんかよくわからんが、とにかく謝ってるんだな!」位の認識。ホントスミマセン。
というのも、細かく説明されていないことを自分の頭で想像して意図を理解することが苦手、というか嫌いだったんです。つまり考察ができない人間。だから、歌詞=短い文章、MV=抽象的な映像で表現されているものが理解できない(ノД`)って感じだったんですけど、最近それを理解する楽しさみたいなのも覚え始めてきました。
そんなところにやってきたキュヒョンさんのカムバ!今までだったら曲をサラッと聞いてMVもキュヒョンさんの顔だけ確認して終わらせてしまうところを今回は、初めから日本語字幕を付けてキュヒョンさんがなにを言っているのか理解しようと意気込んでMVを視聴しました。
いやもうそしたら感動しちゃって、、、歌詞とMVの大切さを知ることができました。
以下は考察初心者の私が勝手に思ったことをつらつら述べているだけです。公式見解?みたいなのはまだ見れていない(見つからない)ので、ただMVを見ただけのオタクの妄想なので悪しからず!
まず最初。キュヒョンさんが窓の外を見つめています。見つめている先は竜巻が起きている外の世界。でも、なんだかリアルではないような違和感があります。
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窓から視線を反らすと医者らしき人物がやってきて
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いきなりキュヒョンさんが着ていたスーツが質素なものに変わってしまい、キュヒョンさんは唖然とします。
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次にキュヒョンさんが窓に目を移すと、先程の竜巻の景色ではなく、家が崩れ落ちそうになっている様子が映されます。
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場面は変わりキュヒョンさんと女の人が向かい合ってお茶をしています。この後ろの壁に飾ってある絵が冒頭、キュヒョンさんが見つめていた外の景色の竜巻に似ています。あの竜巻を見ている間は、この喫茶店での様子を思い出しているものと思われます。
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恐らく目の前にいる女性は彼女であるだろうに、キュヒョンさんはなんだか浮かない表情。
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そして彼女の方もなんだか浮かない顔。
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なぜ浮かない顔をしているのか。歌詞を見ていきます。
急なため息が空気の中に広がっていく
泣き出しそうな顔で君は必死に笑った
今年で僕たち何年目だっけ
指折り数えて僕は夜空を見上げた
言いたかった言葉は全部飲み込んで
元気でね 大丈夫だよ きっと良くなるよ
絶対に無理だと分かっていながら僕は
「元気でね大丈夫だよきっと良くなるよ」との言葉から彼女が大病にかかってしまったのではないかと推測しました。「絶対に無理だと分かっていながら」ということは、恐らく不治の病で余命宣告も受けていたのではないでしょうか。ここのメロディが本当に切なくて、、でも音階は上に上がっているので、心はどん底に落ちているけど、言葉の上では明るく振る舞おうとする、つぎはぎさが垣間見えます。
「急なため息が空気の中に広がっていく 泣き出しそうな顔で君は必死に笑った」ことから、この喫茶店で彼女はキュヒョンさんに初めてこのことを告白したものと思われます。そのため、この喫茶店での出来事はキュヒョンさんにとって大きな出来事となり、忘れられないものとなったのではないでしょうか。
また、「今年で僕たち何年目だっけ 指折り数えて」ということは、このカップルは付き合ってor結婚して何年も経っており、仲が良かったと考えられます。そのため、彼女の告白は衝撃的なものだったと思われます。
ここで、急に彼女がキュヒョンさんから離れていきます。
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そこで、キュヒョンさんの肩に手が置かれます。喫茶店の中にいたはずなのに、冒頭の医者と質素な服を着たキュヒョンさんが出てきます。
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場面は再び、喫茶店へ。彼女が席を立ち、キュヒョンさんが追いかけようとするもウェイターとぶつかってしまいます。
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しかし、喫茶店内のウェイターとぶつかった拍子に再び質素な服を着たキュヒョンさんの世界へ戻されてしまいます。しかもぶつかった相手は、そちらの世界の人になっている。
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ここで、この世界は病院であるということがわかります。キュヒョンさんとぶつかった人は恐らく看護師。右端には先ほどの医者がいます。その両隣には、キュヒョンさんと同じ服を着た患者らしき人々が。つまり、キュヒョンさんも、この病院の患者の一人なのです。
病院であるにしては殺風景な病棟内。ポスターは全身の解剖図ではなく、なぜか脳の解剖図。そして、MV内には高齢者の患者しか見当たりません。そのため、ここは高齢者向けの病院で精神疾患や認知症など身体症状ではない疾患を患った人の病棟なのではないかと考えました。そのため、キュヒョンさんはMVに出ている年齢ではなく、高齢者になっており、なんらかの問題を抱えて入院しているのではないかと思われます。
その問題というのが、過去の彼女との楽しい日々から抜け出せず、今もなおその世界に浸っているということ。過去の記憶であるはずのウェイターとぶつかったのに、看護師と実際にぶつかっているということは、その世界が空想だけに収まらず、幻覚として見えており実際に今もその幻覚の世界の中で行動してしまっているのではないかと考えられます。なので、度々医師に触れられて正気に戻り、現実世界に連れ戻される…という感じ。
で、その彼女との楽しい日々というのはあの喫茶店の彼女の重々しい告白をされるまでの日々ということ。
君がいなくても明日はまた来るから
夜も昼も続くから
それがすごく悲しいよ君を消して
君のいない1日に慣れていくことが
この歌詞から彼女はもうこの世にいないことがわかります。もしかしたら、彼女とはあの告白の後、死別して実際に会っていないのかもしれません。だから、喫茶店のシーンで彼女が段々離れていく。それ以上の思い出はないから、離れざるを得ない。
それでも、彼女との日々を忘れたくない、彼女がいない日々なんて考えられないから、冒頭の窓を見つめるキュヒョンさんの様に、あの竜巻の絵を思い描いて永遠にその日々を過ごしている=unending days(終わらない日々)なのかなと思いました
次の歌詞はキュヒョンさんが病棟内で過ごしている日々が映されながら歌われていました。
待っては諦めて僕の日常さ
息をして水を飲んでそして胸が苦しくなる
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彼女がもしかしたら目の前に現れるかもしれない。そんな希望を持って日々を過ごしているけど、そんなことが起こるはずはないから胸が苦しい。そんな思いが聞こえてきます。だけど、水は飲まされる、点滴はされる、ネームバンドもつけられている、病院に管理されている限りは生き続けなければいけない。
ここで、病棟内に例の竜巻の絵が飾られています。これはキュヒョンさんの幻覚なのかわかりません。でももし、幻覚でなくてただ有名な絵だから飾っているに過ぎないのだとしたら、キュヒョンさんにとっては過酷です。あの喫茶店の日々を、彼女のことを思い出してしまうから。そりゃ幻覚見るのも無理ないよね、、
その後の歌詞はこうです。
いつも見ていた君の顔がはっきりとしていた輪郭が
ぼやけていくばかりで僕は涙がこぼれる
僕が大好きだった君の声
あのね 愛してる またあとでね
もう二度とは聞けないあの挨拶
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時が経ち、キュヒョンさんは高齢者となっているため段々と彼女の記憶が薄れていっています。忘れたくないのに忘れてしまいそうになるその現実に慄いて、喫茶店以前の彼女との思い出を振り返ります。
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今までは医者や看護師に触れられないと、昔の記憶から現実の世界へ戻ってくることはありませんでした。しかし、今回は初めて自分から記憶の扉を閉じ、現実世界へ戻っていきます。
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しかも現実世界に戻ってきても、服装が院内着ではなくスーツのままです。キュヒョンさんが完全に現実世界に戻ってきているのではなく、意識は確かであるし幻覚は見ていないけど、心は完全に昔のキュヒョンさんに戻っていると解釈しました。
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病院内を歩くキュヒョンさんと、MV冒頭の様に窓を虚ろに見つめるキュヒョンさんが交互に現れます。これは、MV冒頭の様にただ眺めているだけのキュヒョンという人物から脱却し、前に進もうとしていることを表しているのかなと思いました。
そんな人になりたい
最初から知らなかった人
たぶん僕は毎日真新しいような
別れに打ちひしがれるだろうけど
それでも耐えるだろう誰もがそうだから
最初から知らなかったことにしたいけど、そんなことをしてもまた別の別れがやってきてそれに耐えなければならないのだと、自分自身に言い聞かせているように思います。「誰もがそうだから」は言い聞かせているのと、歌を聴いている我々に対しても、辛い別れは誰にでもあるものだ、と語りかけてくれているような気がします。
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そして、竜巻の絵が動き荒れていきます。これは、キュヒョンさんの心境の変化を表していると感じました。今までの様にただ過去を見つめているのではなく、過去を受け入れなければならない。彼女が竜巻の中に現れていても、ピクリとも動かないし、キュヒョンさんも触れようとしません。今までだったら、抱きしめたり声を掛けたりしそうなのに。キュヒョンさんが彼女はもう現実にはいないのだと受け止めたのだと思いました。
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そしてMV冒頭にも登場した家がとうとう崩れ落ちます。この家は彼女との思い出の象徴的な存在であると考えます。MV冒頭の時点で崩れ落ちそうだったこの家は、幻覚を見ながらも思い出を無理やり現実のものにしようとしていた、現実なのか空想なのかわからないギリギリのところにいたキュヒョンさんの精神状態を表していたのかなと考えました。
そして、それが完全に崩れ落ちたことで現実のものではなくなり、キュヒョンさんの本当の思い出として心の中に納まったのだと思います。
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その証拠として、今まで喫茶店の向かいの席にいた彼女はもういません。そのことをキュヒョンさんも理解しているようで、表情も不安感はなく落ち着いています。
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それでも、この映像の裏では
毎日果てない君だから
仕方なく耐えろと言うんだね
それがすごく辛いよ僕はこのまま
心が錆びつくことだけを待っている
君がいなくても明日はまた来るから
夜も昼も続くから
それがすごく悲しいよ君を消して
君のいない1日に慣れていくことが
こんな歌詞が流れており、幻覚ではない思い出として彼女との日々が描写されています。
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彼女のことを完全に忘れたわけではなく、彼女がいないことの辛さを忘れたわけでもない。終わらない日々は続くけれど、今までのような日々ではなく思い出として振り返るようになったのだと感じました。現実を受け入れ、これからも日々を過ごしていくのだと思いました。
以上です。一応、キュヒョンさんは前に進んだけどそれでも苦しい日々は変わらないわけで。どんな方向に転んでも切ないけれど、彼女はまだ現実にいるんだと信じ切っていたMV冒頭よりかは、少しは救われたのかなって思います。
もう解釈が全然違ったらキュヒョンさんに申し訳ない。それでも、曲を一回聞いただけでこんなに胸が切なくなることなんて今まで一度もなかったし、一曲に対してここまで思いを馳せることも初めてでした。新しい世界を教えてくれたキュヒョンさんに感謝しています。色々考えられたのもキュヒョンさんの演技力と歌唱力が凄まじいからだなと思います。生で聞いたら泣いてしまうかも。
ちなみに
「僕はこのまま心が錆びつくことだけを待っている」
→切ない。錆びつくだなんて切なすぎる。
「仕方なく僕はまたこうして君という時間をさまよったあと眠りにつくんだろうね」
→君という時間をさまようって素敵な表現。
の日本語訳が特に好きです。
ほんと、韓国語勉強しようって思いました。少なくともキュヒョンさんが歌っている曲は全部日本語訳を知りたい…ぱっと聞いていつでも日本語に直せるように修行したいと思います。