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お守りとしてのボーダー成績表(司法試験)

みなさんこんにちは。
アラフォー受験生のボーダーです。
R5の試験を受けて、今は論文発表待ちです。
私は合否ボーダー族です。
1,300位でいかに合格するかを追求していました。

今回はそんな合否ボーダー族にとっての必須のお守りを共有したいと思います。
それは、過去のボーダー合格者の成績通知および不合格の成績通知表です。

過去のボーダー合格者の先輩方が公表してくれていたものです。

これは、本当に受験生、特にボーダー族にとってはお守りでもあり、精神安定剤です。

特にCを確保して、その延長線上でBを狙い、あわよくばAをとるという戦略の私にとっては必須のものです。

さすがに他のブログ掲載情報なので、写真は載せず、文字情報だけで共有します。
時間あるかたは、実際にグーグルで検索してスクショを携帯に保存することをお勧めします。

受験勉強がつらい時、試験直前で不安な時、どんな勉強をしていいか分からなくなった時、そのスクショを見てください。
きっと精神が安らぐはずです。


ほぼ全ての人は手応えより実際の成績は良い

まず具体的な成績を共有するまえに、これをみなさんに伝えたいです。

数多くの先輩方のブログや体験談を読むと、合格したと思ったけど不合格だった、との情報がほとんど目にすることがありません。

ほとんどが、不合格と思ったら合格していた。思ったより成績が良かった。という情報ばかりです。

そう、たとえあなたが本番の試験で手応えが悪くとも、客観的な成績はほぼ確実に上振れします。
「設問3,途中答案やっちゃった、、、、、Dかも、、、」
➡Aってこと多いです。そんなブログばかりです。

このことは絶対に知っておきましょう。
過度に怖がる必要がありません。

1.不合格の成績通知

どんな成績が2,000位や2,500位かあなたははっきりとイメージできていますか。

1.論文2,350位/短答合格3300人中
上位70%くらいがこんなイメージです。

憲法: B
行政法:F
民法: C
商法: C
民訴: D
刑法: D
刑訴: E
選択: 54点

まず、致命傷のEFが2つありますね。
その上で、不合格答案たるDも2つ。Aもない。つまり、不合格答案が4つあるとほぼ落ちるってイメージができますね。

でも、見方を変えれば、こういった成績でも2,300位です。これ以上に下位の人たちが1,000人近くいるんです。ここが重要です。

2.3,000位くらい/短答合格3,700位
憲法: E
行政法:D
民法: D
商法: F
民訴: E
刑法: C
刑訴: F
選択: 35点

致命傷のEFが4つ。そして選択科目35点。。。
さらに不合格答案のDも2つ。
つまり、論文8科目中致命傷5つ、不合格答案2つ。

そりゃ受かりませんね。

ここで気付くのは、この方のようにほぼ不合格答案の人でもさらに低い成績の人達が700人もいるってことです。

これを踏まえてR5について勝手な根拠のない想像をしてみます。
今年は3,100人受けています。
おそらく全体の15%は上記と同じレベルだと思います。
つまり、約500人程度は、10回受けても10回落ちる人だと思います。

そうすると、、、、、実質的にはリングに上がった2,600人のうち1,600人くらい合格する戦いということが分かります。

どうですか。
自分は受かってると思いますか。

私も予備校の参考答案やら正解筋やら同級生との会話をすると、ミスがボロボロと出て、時に不安になったりもします。

でも、冷静に考えると、、、、、実質2,600人中で1,600人受かる試験です。

どうです?

受かってそうですよね。

少なくとも難関試験って感じとは違いますよね???

ギリギリ合格者の成績

上は不合格者の成績でした。次にギリギリ合格した人達の成績を見ていきましょう。
ABCDには幅がありますね。特にAには大きな幅があります。一方でBCDEにはそこまで幅はありません。けっこう精度は高いです。
イメージとして持っていると試験の本質が見誤らないと思います。

1.論文1,200位(Dを全面回避)

こちらは私の理想形です。
この方の成績を常にイメージしていました。
Dが一つもありませんね。
これで論文1200位です。
短答146点
合計1000番くらいでした。

Cを確保するといっても、Cは狙って取れるものでもありません。
でもC以上は狙って取れます。
Cを確保しようとすると、自然と4つくらいはBになり、その中の2つくらいはAに引っ掛かります。それで1200位ってイメージです。

憲法: C
行政法:B
民法: A
商法: C
民訴: A
刑法: C
刑訴: B
選択: 57点
論文順位:1,200位。
短答:146点
総合:1,000位

美しいです。
見事にDを回避してる。
受験生の鏡ですね。

また、もう一つポイント。それは短答の146点により順位を200位も押し上げてることです。短答で20点ほどアドバンテージがあると200人追い越すパワーがあります。
やはりボーダー戦士こそ、短答、特に民法短答力がキーとなりますね。


2.1,470位くらい(一科目くらい大すべりしても大丈夫ケース)

憲法: B
行政法:C
民法: E
商法: D
民訴: C
刑法: A
刑訴: C
選択: 57点
論文順位:1,470位くらい
短答:126点くらい
合計:1500位。

この方も美しいですね。
民法がEですね。
商法も厳しいD.
でも後は全てC以内。Aも一つだけ。
短答も平均の126点。
これでも合格できます。
まさにボーダーの姿ですね。

得られるもの:2つ不合格答案あっても大丈夫。残りもB一個、A一個でOK.

どうですか。なんか元気になってきませんか。

3.1,500位くらい(鋼のハートを持つ、超人受験生)


私はこの方に是非お会いしたいです。
こういう方こそ、受験生のコーチにうってつけです。

憲法: D
行政法:C
民法: B
商法: A
民訴: C
刑法: E
刑訴: A
選択: 48点
論文順位:1,500位。

この方の秀逸なところは、折れない心です。
上を見てください。
選択科目が48点スタート。
憲法もD.そして行政法もC.

実際の結果は上振れすることを考えると、手応え的には憲法E,行政法もD、選択もDくらいの手応えだったと想像します。

普通は心が折れますね。。。。
にもかかわらず、耐えた。この方は耐えました。
素晴らしい。

しかも、3日目の刑法でもまたEと最大のやらかしをしてます。

でも、なんとか耐えて守って、まとめ上げました。

素晴らしい。
同じ受験生として尊敬します。
この方の成績表はお守りとしてスクショ必須ですね。
初日終わりに必ず見ましょう。
初日に落ち込んでも耐えるお手本ですね。

1,450位。選択科目が死亡ケース

選択:31点
憲法: B
行政法:B
民法: C
商法: A
民訴: B
刑法: D
刑訴: A
論文順位:1,450位。
短答:115点ほど
合計順位:1,450位

この方も耐える力はスーパーです。
なんせ、最初の科目を31点スタート。
手応え的には、足きりほぼ間違いないって感じたでしょう。。。。。
普通立ち直れませんよ。ここから。
でもこの方は負けなかった。

たった一枚の紙ですけど、その人の人間力がよく分かります。
その方が初日終わってホテルでどんな心境だったか。。。
どうやって気持ちを切り替えたか。。。。。
泣けてきます。

この成績表も受験生のお守りですね。
短答のアドバンテージもなく、選択科目の勉強が終わらなかった受験生が、それでもなお、あきらめずに耐えたパターン。
スクショしましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
司法試験の本当の姿が見えてきたのではないでしょうか。

高度な議論をするような試験でしょうか。

違うと思います。

Cを確実に取る基礎力、それが求められています。

あなたは、具体的に自分がどのような成績で、どのような姿で合格するのか、イメージできますか。

イメージできないことは、マネージできません。

具体的に合格イメージができれば、それはマネジメントできるはずです。

司法試験のボーダーの本当の姿を知る。

少しでも役に立ったら嬉しいです。

そして、上記成績を公表してくれた先輩方に感謝申し上げます。
自分を見失わないために必要不可欠な、おおげさでなく私の心の支え。お守りでした。ありがとうございました。

ではまた。






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