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アラフォーR5司法試験体験記(インプット教材編)

みなさん、こんにちは。
アラフォー司法試験受験生のヨッシーです。
R5司法試験の体験記を色々と書いています。
現在は2023年の8月、論文発表前。

今回は、私のインプット教材や講座を紹介したいと思います。
かなりの主観が入ります。
参考程度にご参照くださいね。

また、実際の本試験の手応えや感想は下記記事に書いてます。


伊藤塾の基礎マスターは重すぎた。。。

3年前に学習を開始にあたっては伊藤塾の入門パッケージ100万円超を申し込みました。
しかし、、、、、、いきなり短答知識も含まれた500時間の講座、信じられないボリュームのテキストに圧倒され、全くこなせませんでした。
開始半年後のロー入試は論文マスターの問題研究だけでなんとか乗り切った感じでした。

ロー入試後も、基礎力が全くない自覚のあった私は、再度基礎を復習したいと思いました。
でも刑法も憲法も民法も100時間以上の講義のため、「繰り返し聴く」ということができません。

伊藤塾には論文ナビゲートという圧縮されたテキストはあるのですが、速修系の講座はありませんでした。

そこで、私は1科目あたり20時間くらいで聴けるような速修系の講座を探しました。

他の予備校は既修者向けの速修系の講座を用意していました。講義時間も大体基本7科目で100時間程度です。これなら繰り返し聴けます。
他のほぼすべての予備校の講座や先生の無料講座などを視聴した結果、LECの矢島先生の講座にしました。

LEC矢島先生の講座

矢島先生のパッケージは①速修講座(基礎講座、ぶ厚い)②スピードチェック(総まとめ、薄い)③司法試験論文過去問から構成されていました。パッケージで20万円程度だったと思います。
既に100万円以上払っていたせいか、とても安く感じました。

そして、本試験の直前まで共にした、パートナーと呼べるようなテキストが「スピードチェックテキスト」でした。
本試験はほぼスピチェと心中でした。
そして、スピチェで十分戦え、合格できたと思っています

テキストの使い分け

①速修講座②スピードチェック③司法試験論文過去問講座の使い分けは以下の通りでした。

社会人であり、初受験の私にとっては、時間に余裕はありません。
そのため、インプットのメインは「スピードチェック」テキストでした。
スピチェ講座だと、民法刑法以外の刑訴やら民訴やら行政やらは、全て6-8時間で聴けます。私は1.7倍くらいで聴いていたので4時間くらいで一周できます。

私はこれを携帯に入れて歩きながら10回程度は聴きました。
苦手な民訴はもっと聴いたと思います。
民法と刑法はスピチェでも20時間くらいあったので、4,5回程度聴きました。

限られた時間で短答を入れて11科目を一定水準にするには、やることを絞るしかありません。

そのため、私は基本テキストはスピチェにし、分からない部分のみ、よりぶ厚い速修テキストの講座をピンポイントで聴きました。辞書的な役割ですね。

司法試験の論文対策は、論文過去問講座でした。
解説はもちろん、採点実感の取捨選択、解説もしてくれるので助かりました。
司法試験だと直近8年分ほど、予備過去問も4,5年分ありました。

まとめ
基本テキスト、暗記論証用 :スピードチェック
辞書的位置づけ      :速修テキスト
司法試験論文対策     :論文過去問テキスト

LECLEC矢島先生スピードチェック 血肉化しました。

Goodポイント① テキストに過去問情報が記載されている。

私が矢島先生のテキストで大好きな点の一つ目としては、テキストに司法試験&予備試験の情報が載っていることです。

当該論点のところに何年に出題されたか年度が記載されていています。さらに、ポイントとなった採点実感も抜粋されています。
これは一元化教材としては最高に役立ちました。

Goodポイント② 講義が分かりやすい、倍速にしても聞きやすい

私にとっては矢島先生の授業が一番分かりやすい、相性のよい先生でした。また、倍速にしても聞き取りやすかったです。
でも、これは個人差がありますね。人によって違うと思います。無料講座を聴き比べて自分にあった講師を選んでみてください。

講座を選ぶときのポイントがもう一つあります。
それは、テキストを講師自ら作っているか。回答を自分で作っているかです。
これは必須ですね。
講義を聞けばすぐ分かります。
自分で作ってないテキストについての講義は聴くに堪えません。刺さりません。朗読になります。
一方で、講師自身が作ったテキストや論文解答であれば、講師が自分自身の言葉で話されるので、刺さります。
その講座のテキストを講師自身が作ったかどうか、チェックしてみてください。

Goodポイント③ 価値判断、利益衡量から解説をしてくれる。

私が矢島先生の講義が一番好きな理由は、常に価値判断と利益衡量から解説してくれるからです。言い換えればリーガルマインドとでもいうのでしょうか。
例えば判例について説明する時も、「この判例は、当事者の利益衡量上、結論の妥当性、価値判断からこのような結論が決まります。その理由付けを裁判官が後から頑張ってこじつけてます。そのため、このような結構無理のある理由付け、規範になってます。あくまで価値判断ありきです。これが法律かとしての思考です。」といった感じの内容を常に話してくれます。
私はこれが一番スッキリしました。

それまでは、法律論から結論が決まると思っていました。
だから必死で法律論、判例の理由付けを理解しようとしていました。
でも、よく分からない理由づけや規範も多かったです。なんでこんな分かりづらい言い回しにするのか、なぜ突然こんな解釈をするのか、かなり無理あるけど、、、そういうことが多かったです。

でも矢島先生の価値判断ありきから逆算で法律論・規範を立てる、これが法律かの思考という話を聞いて腑に落ちました。
この思考により、論証暗記学習をせずに済みました。自分なりの利益衡量や価値判断でそれなりの規範をでっちあげられるようになりました。

別途補足が必要な部分

矢島先生の講義は、インプットとしては最高だと思います。
しかし、私のように合否のボーダー、相対的な合格をモットーとする人間にっとっては、合格戦略も大事です。
矢島先生はこの点については特に授業内で強調しません。
矢島先生のスタンスとしては、おそらく、きっちりインプットして、きっちり上位で合格する、ってことだと理解しています。
論文過去問講座も、きっちりと理解して書くことを念頭においた授業でした。内容は分かりやすいですが、他の受験生との相対的な観点や再現答案の検討などはありません。
この部分については、別途補充する必要があると思います。➡次記事で書こうと思います。

おわりに

なんか、LECの合格体験記みたいになっちゃいましたね。
あくまで参考としてくれればと思います。

最後に補足です。
本試験の過去問を繰り返す余裕のなかった私は、論文問題集としては伊藤塾の問題研究(論文マスター)を最後まで使いました。
つまり、本試験に最後まで持って行って、直前まで繰り返し血肉としたのは①矢島先生のスピチェ×②伊藤塾の問研でした。基礎マスターは使いこなせませんでしたし、答練も一度も受講しませんでしたが、問研には大変お世話になりました。ありがとうございました。

伊藤塾の問題研究 血肉化しました。































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