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アラフォーR5司法試験体験記手応えと予想(4日目、刑事系、そうまとめ)

みなさんこんにちは、アラフォー受験生のボーダーです。(在学受験組み)
今回はR5司法試験4日目の刑事科目について振り返り、手応え、予想を見ていきたいと思います。
私の目標は全ての科目をD以下を回避して1300位で合格滑り込むこと。
なんとか初日、2日目を乗り越えた。中日挟んでの4日目はどうだったでしょう?

ちなみに私は合格に対してとても楽観的です。


初日&2日目の振り返り

国際私法:B
憲法:C
行政法:B
民法:B
商法:C
民訴:A

D以下ゼロ。

2日目まではほぼパーフェクトに守れました。

論文の目標は、「D以下を回避する。そうすれば自然と合格する」
さあ、あとは論文最後の刑事系。リラックスしてやっていこう!

3日目 刑事系 

油断してしまった。。。。。。。

1.刑法

当初目標:
多くの受験生と同様に苦手意識は特にありません。
一方でローの定期テストなどでもAはとったことがありません。
それだけ他の受験生も得意としているんですね。きっと。
そこで、目標は、
「Cを確保しつつ、BでOK」
「書き過ぎない。欲張らない。時間内に書く」
「共犯等の構成で迷っても考えすぎない、とにかく前に進む」
ことに設定しました。
Dのリスクはほぼないと思ってます。


手応え・予想:C ダメ。油断した。でも、、、、最悪じゃないから良しとしよう。

設問1 詐欺罪の実行の着手:C
うーん。規範の暗記が弱かった。。。。実務感覚とズレてしまった。
ダンプカー事件をイメージして、密接関連性から論じました。
事実関係はたくさん拾って、けっこう説得的に論理的に書いたつもりでした。
でも、実行の着手時期を②最初の電話にしてしまった。

正解筋は③~⑥のいずれか。②は明かに早く、正解筋からはズレる。
私の感覚からも③とすべきだった。。。。。

なぜこのような結論にしてしまったのか。
私の実行の着手の規範が、密接関連性がメインで、危険の現実化への着目が弱かったためです。
そのため、第一電話から一連一体で密接関連性がある、、、、、と認定してしまった。
当てはめから規範の不十分さが露呈してしまった。。。。。
直前期に刑法の論証の記憶を切ったことが響いてしまった。。。。。でもしょうがない。リスクを承知での意思決定だったので。

実行の着手は②としたが、論述については相当きっちり論理的に書いた。
また、決して②の時点で実行の着手を認めることも100%誤りとまでは言えないと思う。たしかに実務感覚からはズレるけど、理論上は第一電話と第二電話は密接関連しているし、時間的に密接だからと認定することも間違いとまでは言えない気がする。
③が正解であれば、②も理論上はあり得るはず。
確かに実務感覚とはズレるけど、、、、、
これをどのように評価してくれるか。。。。。
一定の評価はされるとも思う。

少なくともDということはないと思う。
Cかな。(ひょっとしたらBもあり得る。どうだろう。)

・設問2 C
油断した。
今回は設問1と3から書きました。
設問1が30点、設問3が20点、設問2が50点との想定。
設問2は流すイメージ。
それでBを取る戦略。
ところが、、、、、油断しすぎた。

・甲の詐欺未遂について半ページくらい書いた。よく考えれば、既に設問1で書いてるから配点ほとんどないですね。時間無駄。

・乙丙
最低ミス第2位:論点引っ張られた。
なぜか強盗の機会の密接説を書いてしまった。しかも反対説も出して大展開。半ページくらい書いたかも。。。。。
当てはめる時に、「あれ、これそもそも暴行行為から生じてるから、強盗の機会やら密接性関係ないじゃん、、、、」と気付いた。
単なる因果関係の問題なんだと思う。
予備校も色々と見解分かれてるけど。
そして、因果関係については単純に認定してしまった。

・甲の共犯
そもそも刑法について油断していたこと、そして、詐欺未遂の大展開と強盗の機会の大転換の1ページを割いたために、共謀の射程のところが極めて薄くなった。
解いてる時はどうせ10点くらいの配点だろうと思いシンプルに書いて終わらせてしまった。。。。。
後から思えば、強盗の機会も詐欺未遂もあっさりで良く、共謀の射程をしっかり論ずるべきだった。。。。。
直前期の演習不足を露呈。。。。。

失敗ですね。相対的にもCです。
Dではないですね。

設問3 偽計業務妨害 A
これは短答の典型論点ですね。
8割は書いてくるでしょう。
相当丁寧に書きました。
たぶんAだと思います。

総合評価:
全体としては決して悪い答案じゃないんですけどね。でも相対評価なので。
絶対にDではない。でもBもギリギリ難しいかな。
Cの上って感じです。
当初の期待以下です。
でも、、、、最悪ではない。OKとしよう。

その他気付き:
短答の感想の記事でも書きましたが、刑法については短答と論文知識はほぼ重なりますね。
もはや短答知識とか論文知識って言葉はほとんど存在しないと思います。
論文をやっていれば自然と短答の点数もUPすると思います。

2.刑訴:

まさか、得意の商法と刑訴でつまづくとは、、、、、、試験は読めませんね。

当初目標:

刑法同様に、他受験生も得意とする科目。
相対的には確実にBを取ることが目標。
C以下はほとんど考えられなかったけど、、、、

手応え、予想:C、、、、、ひょっとしたらDかも、、、、、

領置、、、、やられました。伝聞は、、、完璧じゃないけど、、、こんなものかな。

設問1(1)領置 C
221条の領置該当性、、、、、、知らん。
領置=任意処分との知識しかない。
条文に当てなかった。。。。。。でもやむを得ない。初めての処理をする勇気はなかった。
無理やりに強制処分に引っ張り込んで、任意処分として適法とした。
H22の過去問にあったらしい。。。。
条文文言への該当性を検討した人が何人いるか。。。。
たぶん半分くらいと思われる。もう少し少ないかな。

少なくとも私の矢島スピチェと伊藤塾問研には領置該当性は載っていなかった。アガルートの論証等にもないらしいです。矢島先生の速修テキストにはありました。
また、受験界では過去問はH23年以降をやる人が多数派。H22は解いていいない人の方が多いと思われる。
きっと用意していたのは4割くらいと予想。
すると、領置該当性を検討したらその時点でA確定ですね。

強制処分任意処分に引っ張り込んで書いた場合も、それだけでC以下確定ってわけでもなさそう。任意処分の必要性、相当性のあてはめ勝負でBにはなり得る。
私は、、、、、必要性と相当性は相当事実を引用しました。
でも、、、、やっぱり相対的にはCでしょう。しょうがない。

設問1(2)DNA 領置 D
私は最初は(1)と同様に任意処分として必要性相当性を書きました。4分の3ページ書いたところで、あてはめのところで、やはりDNAが引っかかってしまい、、、、、なんと、斜線をし全消しして消してしまいました。。。そして、強制処分該当性としてDNAという重要な権利が侵害されているから違法との記述を半ページほど書いただけになってしまいました。
結果、、、、マスクの血液やらいろいろと事情が使えなくなってしまいました。。。。。DNA一本勝負になってしまった。
おそらく正解筋は任意処分の必要性相当性を検討して合憲って感じなんでしょう。
でも私が弁護士なら、絶対に強制処分該当性に反し違法と主張します。無令状の差押えや検証だといった感じで。
でも、問いが領置の適法性ってありますからね。。。。。。
強制処分って筋は厳しいんですかね。
どれくらい評価されるんだろう。
おそらく私と同じように強制処分を否定した人は3,4割くらいいるはず。
一定の評価はされるのか、、、、それとも採点実感で「問題には領置の適法性と書いているのであるにもかかわらず、、、、、」とか、「強制処分を否定しているとの答案も一定数あった。しかし、強制処分に当たらないのは明かであるから、そのような答案は評価していない」、、、とか書かれそう。。。怖い。
思い出すだけで沈む。。。。。
Dです。

刑訴の捜査。。。。全分野で一番甘く見ていた。足元すくわれました。。。。。

でも受験生目線で一言。
「問題の問い方が良くないよ」
受験生の3,4割が問いを正しく読めないっていうのは、問いとして適切でないと思います。
他の科目でそんな問題ないから、、、、でも6割の人は問題を正しく読んでますね。。。。

設問2 ①
伝聞ですね。
内容はシンプルですね。
過去問と同じですね。
だからといって必ずしも解けるわけではない。
なんせ短答入れて11科目あるので、、、、

①つめの実況見分調書の伝聞性について、B
まずは過去問や判例にある通り調書全体と写真、供述に分けて検討ですね。
調書全体は伝聞でいいとして、、、、連続写真については調書と一体って感じでしたね(いまだよく理解できてない、非伝聞ともいうのかな?)。私は過去問検討不足で別途供述証拠としての伝聞証拠として認定してしまい、署名押印がないから証拠能力ないとしまいました。。。。。力不足。
でも、未だに腑に落ちてはいない。
写真と供述について別途供述証拠として伝聞性を認めたら完全に間違いなのかな?
それとも別途供述証拠として伝聞証拠に該当するっていうのも理論上あり得るのかな。。。

典型問題だけど、意外と完全に正解筋に乗せるって難しい気がする。

調書全体と写真、供述を区別して書くことがCDの分かれ目。
調書全体を伝聞できっちり書くとB
連続写真と供述を調書と一体?とするとA
こんなイメージですかね。

私は、、、、Cか、、、、いやBです。

設問2 ② A
書けました。
2号例外要件も。Aでしょう。


総合評価:C
うーん。 C  D B Aか、、、、微妙。。。。Cの下の方っぽい。Dもあるかも。。。。。
まさか、刑訴に足元すくわれるとは、、、、

感想、気付き
もし来年も受験するとしたら、捜査法は下記のような学習を追加します。
・適法違法の実務上、判例上の相場観を把握する。自分の感覚とズレを調整する。
 ➡少し太めの基本テキストの判例を読んで、自分の適用違法感覚とズレるものについてはきっちり理解をしておく。今回の領置の問題のように実務上は強制処分にあたらないものや、適法といえるものかどうかについては判断できるようにしよう。10時間もあればできる。

4日目まとめ

刑法C、刑訴C

ふー----。まさか刑事系で足元すくわれるとは。。。
油断してましたね。
当初の見込みでは、司法試験は初日と2日目で実質終わりで、あとはどちらもBで流すイメージでした。
緊張感が足らなかったですね。

とはいえ、D以下は回避した。
まー。良しとしよう。
論文終わり―。


論文&短答のまとめ

さー。予想そうまとめをしていきましょう。

国際私法:B
憲法:C
行政法:B
民法:B
商法:C
民訴:A
刑法:C
刑訴:C(D)
短答:141点(600位くらい)

A1つ、B3つ、C4って感じですね。
最大の目標のD以下回避はほぼできたはず。
当初は刑法か刑訴の両方Bで、合計1300位ってイメージでしたけど。
これが両方CCなので想定より250位ほど下がりますね。
結果、論文順位が1,550位。ちょうどボーダー。
でも短答が141点で少しアドバンテージあって100位UP☆
トータルすると、☆☆☆☆1,450位合格☆☆☆☆☆☆☆
やったーー--------------------

おそらく1600人くらいは合格するみたいなので、あと2つDがあっても、予想より一つくらい上振れもする科目もあるだろうから、ギリギリ耐えれそう。

やりましたね☆
この想定通りだったら、けっこう画期的です。
1,300ー1,400位を狙って取れることになる。
本当に大した答案書いてないです。
ただ淡々とCを回避することだけを考えて書いた。

偉そうに言って、もし不合格だったら、、、、めっちゃ恥ずかしいですね。。。。思いっきり笑ってやってください。
でも意外とボーダー付近の情報ってあまりネットにないから、たとえ不合格でも有益な情報になると思います。

とりあえず1450位で合格したことにします。
3年2か月。俺よくがんばりました。
自分で自分をほめてあげたいと思います。
お疲れ。

※民法短答について追記
今思うことは、民法短答の重要性。
ボーダー戦士にとっては、65点のアドバンテージは相当大きいと思います。
たぶん15-20点のアドバンテージがある。
論文の15-20点って、2科目分くらいのカバー力ある。
つまり、民法短答って2科目分くらいの重要性がある。
いや、結局民法論文も条文、判例知識だから、3科目分。
そう、民法短答は3科目分の価値がある。
45点でいいやーと思いの方は考えを改めた方がいいと思います。

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