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LINEの生活#15 潜入③追い詰めろ!

「行くしか...」
「行かなきゃね...」
「あ゛あ゛...」
こんな状態が三十分ほど続き...
「行くぞ!」
東がマンホールの中に飛び込んだ。そして、それに続くように、テンヌキ、「お」が飛び込む。
ばちゃっ!
クッっっっっっさ!!!
オ゛エ゛〜゛!!
あまりの臭さで、全然進めない。なんとか二分で一歩進めた。
約二時間くらいで、出口が見えた。「行くぞ」
「お」はリュックから、絵文字工場が休みの日に勝手に機械を動かして奪ってきた武器の予備を出して、東とテンヌキに渡した。
「お」が二人に武器を渡した後、東がマンホールの蓋をそっと開けた。
目をつぶすくらいの眩しい光が、三つの文字を包み込んだ。

マンホールの蓋を開けた後、東、「お」、テンヌキは、自分たちの後ろに立っている「守」の文字に気づかれぬよう、素早く、そして、静かに、エレベーターに乗り込んだ。
ウイーンという機械音をたてて、エレベーターは「ボス」の部屋がある、最上階まで登っていく。
「なあ、テンヌキ、」
「お」がテンヌキに話しかけた。
「この屋敷って、何階建てなんだ?この屋敷、結構高いけど...」
「七十階」
「結構...高いな......」
「屋敷は高いのがお約束だ」
そんなことを話していた東たちだが、東と「お」は、緊張していた。

「----------潜入後、『ボス』の部屋に着いたころ、テンヌキを追い詰める」

ポーン!
気持ちの準備ができていない東と「お」をからかうように、エレベーターは七十階で止まった。
ウイーン...
幸い、途中でエレベーターに誰かが乗ってくることはなかった。
「行こう、『ボス』ほ部屋はすぐ隣にある」
テンヌキの言葉を合図に、三つの文字はエレベーターから駆け出し、「ボス」の部屋の前まできた。
と、急に、「お」がサッカーボールを蹴る時のように、片足を後ろに上げた。
「おい、何するつもりだ...?『お』...?」
東が少し焦った声で言った。東の質問を無視した「お」は、「ボス」の部屋のドアを......思いっきり蹴った。
「うらあーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
ばきっ!ばこっ!
鼓膜を麻痺させるような嫌な音が聞こえる。
東に、「お」、テンヌキの三つの文字は、「お」が壊した「ボス」の部屋の中を見た。
テンヌキが目を見開いて言った。
「誰も...いない」
「予想どおり」
東がそう呟いた。
「何が?」
「......『ボス』は........お前だろ!!裏切り者!!!!テンヌキ!!
「...」
テンヌキは黙っている。
証拠もある。------お前、ヒントをぶら下げていたんだろう!勝者の余裕を見せつけるように...。『テンヌキ』。それは、お前の『玉』という文字から、点を抜く。だから、『テンヌキ』...。点を抜くと、『王』の文字になる!つまり、お前が『ボス』だろう!!
「お」は、追い討ちをかけるように言い放った。
なぜ、ここまで作戦がうまくいった!?なぜ、『ボス』の部屋に、警備が一人もいなかった!?『ボス』が不在だからって、偽物が来てしまったり、泥棒が来ないように、少しくらい警備をつけておくはずじゃないのか!?『ボス』は政治の柱だぞ!!お前は...この世界の反逆者の、俺たちを捕まえたいのだろう!?
「...」
テンヌキは、黙ったままだ...

続く

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