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チルドレンゴッドの裁き 制裁④ ママ友同盟
遅くなりましたが第四話
本編
ピロン!ピロン!ピロン!ピロン!ピロン!ピロン!!
映画のエンドロールのように、次々と更新されていくニュース。どれも「チルドレンゴッド」に関するものばかり。…「チルドレンゴッド」、何が目的なんだ…?
ピコン!メッセージ。仲のいいママ友から何件も来ていた。
<ねえ、助けて!私の子が『チルドレンゴッド』に!>
<三日子…お願い助けて!>
「チルドレンゴッド」の魔の手は、少しずつ私たちに迫ってきているようだ。
「ああっ!もう!どうすればいいのよ!!」
私はドン!と夫の机を叩いてしまった。
「ちょっと、三日子、そろそろあっちいってくれないか?研究したいことが…」
聞き捨てならない言葉が聞こえた。
「こんな時によく研究とか言えるわね!!あなたわかってる!?大司が殺されるかも知れないのよ!!」
「こんな時だからこそだ!!」
「…はあ!?」
夫はバン!と机を叩き、
「こんな時だからこそ!!研究を完成させなきゃいけないんだ!!子供なんて知るか!!俺はそんくらいのことしかできないんだ!!研究を完成させる!それが俺の使命なんだよ!!お前は黙ってろ!!!」
私は夫を睨む。
「何よあなた…、自分が言ってることわかってる!?」
「お前には何もわからないだろうけどな、これは俺たちの子供のことなんかよりも大切なことなんだよ」
「…軽蔑するわ…」
私はわざと強く、夫の部屋のドアを閉めた。
「…邪魔するんじゃねぇよ、何もわかんないくせに」
「もう!なんなのよほんとに!!」
全部投げ出したかった。夫は味方についてくれない…。警察に頼っても時間が掛かる…自分でなんとかしたかった。だから、あのニュースを見た時…どうにか、夫を仲間にできないかと--夫ならクローンに詳しいから--話してみたけど、まさかあんなにクズみたいなことを言う人だったとは思ってなかった…。
「私一人じゃどうにもできない…。警察はいろいろ時間が掛かる…仲間…ああもう!」
仲間が欲しい。信頼できて、信頼される仲になれる仲間が…。
ピロン!
メッセージ。
「誰…?」
<三日子助けて!『チルドレンゴッド』、どうすればいい!?>
「…これだ!」
頭の上の電球が光った。閃いた。よく、小学生なんかが、「母の情報網はやばい」とか言ってるけどねえ…やばいどころの騒ぎじゃないのよ!!(ペンギン人は男なのでそこらへんのことはよく知りません。あくまでもあるある動画を見て思いついただけですので、鵜呑みにしないでください)
「これを利用してやる…」
私はすぐさま「チルドレンゴッド」の被害にあったママ友を集めて、メッセージ上の一つのグループを作った。名前は…
<ママ友同盟>
…ダサいとかそう言うのは今どうでもよくて、とりあえず情報を交換する場が欲しかっただけ。
まあ私のネーミングセンスもどうかと思うが、「チルドレンゴッド」なんていうまさに「THE 厨二病」って言う名前をつける世間もどうかと思う。(これは自虐的なものです。まあギャグシーンとしてみてくださってもOKですが)
なんていう馬鹿な話は置いといて。
私は二つのメッセージを送った。
<ここは『チルドレンゴッド』の情報を交換し合う場所。なんかわかったらここで教えて。隠し事はなし。みんなで協力しましょう!>
それともう一つ。
<ママ友の情報網、憎きチ『チルドレンゴッド』に見せつけてやりましょう!>
瞬く間に<賛成!>のメッセージの嵐。
「…反撃開始よ!!」
続く
短くてすみません。
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