LINEの生活#38 狂った愛
LINEの生活...計算してみたらあと
4話
で完結します。
プロットノートを見返してたら、この事実が判明しました...!!
長かったですね...
さて、今回の「狂った愛」は、私が「LINEの生活」史上、一番頑張った話です。
最初の1行から怒涛の展開!!
それでは、本編、お楽しみください!!
本編↓↓
「...あんた、俺のおじいちゃんだろ?」
「そうじゃ」
テンヌキが送電室へ行く少し前の会話だ。
「なんでこんなことしたんだよ!!」
「それは...」
「老」は、...東のおじいちゃんは、話し始めた。
「わしがLINEを開発した時、ふと、思ったのじゃ。こんなにSNSが広がったら、流行語...SNSを通じて流行るような言葉が出てくるんじゃないかとな...。そんな、気色悪い言葉なんか、孫に使って欲しくないじゃろう?そこでわしは、湊太、お前のために、お前が十二歳の頃、お前のスマホに入っていたLINEのアプリに細工し、あの、『お』から非通知のLINEが来るようにして、この世界に来させ、ちゃんとこのことを話そうと思っていたのじゃ」
「...は!?たったそんなことのために...狂ってるだろ、お前...」
「孫への愛が深くて...」
「ふざけんな!!!!!!」
東は怒りをあらわにして怒鳴った。
「じゃあ...あの『お』は!!」
「わしがあの『感情洗濯機』の元となる機械を作り、あいつを洗脳した。文字通りの『洗脳』をな...。じゃが、あいつ、使いもんにならんわ!無様に死におって...ちょっと仲良しごっこをさせすぎたか...」
「は!?じゃああいつの言っていたことは全部...本心じゃなかったのかよ...」
「ああ、わしが孫を流行語から守るための...駒に過ぎなかったのじゃ」
「おい!クソジジイ!!」
東は目の中に、怒り、憎しみ、恨み、悲しみ、と言った感情を浮かべ、自分の祖父に怒鳴った。
「なっ...なんじゃその口の利き方は...?今更反抗期を拗らせおって...」
「ふざけんじゃねえ!!お前は俺のおじいちゃんじゃねえ!!悪魔が!!!消えろ!!!!」
「な、何を言っとるんじゃ!?」
一人(?)だけ、展開についていけねーと言った表情を浮かべ、二つの文字を見ていたカーソルであった。
(これは口を挟んだら死ぬな...)
カーソルはしっかりと口を噤んだ。
「わ、わしは本物の...お前のおじいちゃんじゃぞ!?湊太!わしは東修二郎じゃ!確かにわしはLINEを作った時は、偽名を使ったが...」
「ごちゃごちゃうっせえ!!俺のじいちゃんはなああ!!こんな...
こんな...」
東は目に涙を浮かべた。
「俺を...悲しませるようなことはしねえよ...」
それには、「老」も少し焦ったが...
「わしの愛を受け止めれないのなら、もう、殺るしかない!!!」
「老」は懐をゴソゴソと探っている。
カーソルが、東に叫んだ。
「っ!!
東!!」
いち早く異変を感じたカーソルが、東に飛びかかろうとするが、「守」の文字が押さえつける。
「ぐっ!!東、危ない!!!」
東も異変に気付いたのか、身をかわそうとするが...
「遅い!!」
「老」は銃を構え、引き金に指をかけた。ぐっと引かれた引き金...
弾は東の胸へ...
「くそっ!!」
バアン!!
ブシュッ!!!
...薄れゆく意識の中、東は走馬灯を見た。
(なんで...こんな...平和だった頃しか...思い出せないんだ...)
「おじい...ちゃん...」
かすれた声で、東は言った。
「東ァーーーーーーーーーーーッ‼︎‼︎‼︎」
「いった...痛いですよ、『ボス』...」
テンヌキは目を覚ました。なんだ、自分は死んだんじゃなかったのか?それとも...ここが...天国...?
「ん...えっ!?」
間違いない。そこには、あの「法律変更宣言」の時にいた、「東」の文字が...
「『東』!?」
「もう、なんで落ちてくるんすか...」
「あ、いや、ちょっとね......。それより、君はなんでここに?」
「あのですね...あの、この近くの公園に、文字が集まってるじゃないですか。僕もそこにいたんです。それでなんか、『ボス』がなかなか戻ってこないなーって思って、探しにきたら...このザマです」
「あはは...ごめん、ごめん...。それより、東が...」
「東ァーーーーーーーーーーーッ‼︎‼︎‼︎」
「あ、あれはカーソルの...」
「上からですね...」
「行こう!今、東がやばいんだ!!予定の時間になっても、ここに来なかった!...もしかしたら...」
「や、やばいじゃないですか!!!!!」
「だから、急ごう!」
二つの文字は、通常出入り口へ向かった。
計画通りに、家来たちは睡眠薬などで倒れている。(東たちがまいた)
「よし、エレベーターに乗って!」
「東」は、「開」のボタンを押した。
「滑りこめ!」
ザッ!二つの文字は、エレベーターに滑りこむ。
テンヌキは、七十階のボタンを押した。
(早く!!早く!!)
エレベーターは、テンヌキを煽るように、ゆっくりと上へ上へ登って行った。
続く
カウントダウン!
最終話まであと
3話
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?