バオ#9 つ、ついに...
バオ#9の続きです!
「おい!若いの!若いの!」
「んお~?」
僕はおじいさんの声で目覚めた。
(ま、まさか、ムト爺さん!?)
がばっ!
「ムト爺さん!?」
「ムト爺さん?ああ。あいつか」
「え?どういうことですか!?」
「まあ、お茶でも飲んで聞け」
「は、はい」
ぼくはムト爺さんの注いだお茶をもらった。あったかかった。
「ムトは...死んだよ」
「え?じゃああなたは!?誰ですか!」
「わしはムトの孫、イトじゃ」
「そ、そうだったんだ。森のことには詳しいと思って探したんだけど。イト爺さんは何か知りませんか?」
「ああ、無理無理、わしは森のことは無理じゃ」
「ええええええ!なあんだ」
「まあ、そう言うな」
「じゃあ、さようなら。もう行きますので」
「おう!気をつけてな」
ぼくは歩き出した。
「ムト爺さんがいるかと思ったのになあ。はああ」
とぼとぼ歩いていると、ここから百メートルくらいにある洞窟が見えてきた。
「よし。今日はあそこで過ごすか」
もう結構日が暮れてきたので、僕はそこで休むことにした。
あっ!おじいさんがいる!
「ムト爺さん!?」
「お?なんじゃ若いの?ああ。わしはムトじゃが。お前さん、やっぱり森のことが知りたいんじゃな」
「あ、はい」
「冒険用の服を着ていたから、すぐわかったわい」
「ムト爺さん、イト爺さんって知っていますか?」
「だれじゃそいつ」
てことは、あいつ、モンスターだったのかな?
すぐに逃げれてよかった、と思った。
「では、お前さんにこの森の秘密を教えよう」
「お願いします!」
続く
ちょっと短めですみません!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?