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フォロワ−300人突破記念! LINEの生活シーズン4突入!! またもやちょっと長めの  LINEの生活#28 「感情洗濯機」(画像変えました。)

フォロワー300人突破!!みなさん本当にありがとうございます!!🤗🤗🤗🤗🤗🤗🤗🤗🤗🤗🤗

これまでの話 (単話版+完全版マガジン)
        https://note.com/penginjin/m/mfe62ce2e6739

       (完全版マガジン
        https://note.com/penginjin/m/m0cc60bb0b05b

本編↓↓↓

!?銃声??
テンヌキがあずまに取り付けられていた装置を外した時、屋敷の上の階の方から、銃声が聞こえてきた。
「一体何が!?」
すると東が、
う〜ん
と言って目を覚ました。
「東!!」
「ん〜?テンヌキ〜?どしたノォ?」
「良かったあ!覚えてたんだ!!『お』が少し効果を弱めたのか?はたまた『お』は何もやっていないとか...」
「なんのことぉ?それよりなんか...『お』に話があったんだけど...」
「やっぱり!もしかしたら『お』は効果を弱めたのか!?じゃあ、少し...ほんの少しだけ忘れていることがあるはず...
テンヌキは東の体を掴んだ。
「ちゃんと全部覚えてる?ここはLINEの世界で、東はなぜかここに連れてこられて...。忘れたことはある?」
「...なんか...人間の世界でなんのアルバイトをしてたか忘れちゃってさ...」
なんだそんなことか!!ああ、良かった良かった!
「本当にどしたのテンヌキ...怖いわ、今のお前」
「良かったああああああ」
「......と、とりあえず事情を説明してくれ。お前の今の姿、明らかに異常だから...なんかあったんだろ?とりあえず話せ」
すると、テンヌキは、「忘れてた!」とでも言うように、パッと目を見開いた。
そっか...東、これは大事な話なんだ、心して聞いてね。東、君が取り付けられていた装置は、「感情洗濯機」といって、『お』が『ボス』になることが決まってから、秘密裏に絵文字工場で作られたものなんだ。これは、万が一、『ボス』の血を引く文字が逃げ出そうとした時、その文字の全ての記憶を洗い流して、「必ず『ボス』にならなければならない」という暗示をかけるための道具。つまり洗脳さ。今がまさに、万が一の時だね...。...それで、多分、東は、まだ少ししか記憶を洗い流されていないんだと思う。だから、良かった、って...」
「...そっか、『お』はそこまでして、俺を...」
東は言葉を失った。
「でも、『お』はいいやつだよ」
「どういうこと?」
そしてテンヌキは、『お』の部屋であったことを全て話した。
「...あいつ......俺もちゃんと話がしたい」
「...あ!そうだ!東、それよりさ...」

僕が東に取り付けられていた、『感情洗濯機』を外していた時、外から銃声が聞こえたんだ...!!
は!?ど、どこから!?
「多分...」
テンヌキは少し言葉を詰まらせた。

......『お』の部屋から...

!!まさかあいつ...!!!
東は倉庫を飛び出した。「ちょっ!東、待って!」テンヌキも走り出した。ザアアアアアアア!と、雨水のシャワーが降り注ぐ。冷たい雨水が二つの文字の顔を撫でる。東とテンヌキ。二つの文字の足音だけが、外に響いていた。
「東、もしかしたら僕が聞き間違えただけかもしれない。『お』の部屋から聞こえたという確証もない。だからそんなに急がなくても...」
東は、雨に負けないくらいの大声で言った。
「それでももし、『お』に何かあったら...!!『お』の部屋から聞こえたという確証はない...でも、『お』の部屋から聞こえていないという確証もないぞ!!
「っ...!!」
とにかく走れ!!
二つの文字は、屋敷に入って、家来をおしのけ、エレベーターに飛び乗った。そして、七十階につくと、全速力で「お」の部屋に駆けつけた。
部屋の前に着いた。以前「お」が壊したドアは、きれいに修理されていた。
東は素早くドアを開け放った。
「っ!!」
「『お』...!!」
二人はただ、立ち尽くすことしかできなかった...
「お」が、自身に銃口をむけた状態で、倒れていたのだから...
「お」の頭から、目が痛くなるような、真っ赤な血が、ドクドクと流れていたのだから...

少し強い風が吹いた。その風で、本棚から、一冊のノートが落ちた。
それは、「お」の思いが全て書かれている、「手記」だった...

「『ボス』の生活を、どれだけ呪ったか...」
これが、その「手記」の書き出しだった。
この「手記」には、一体、どんな思いが秘められているのだろうか...

続く

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