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送迎バスでのお気楽な会話

いつも持病の診察は木曜日だけれど、GWの都合4月29日(木)は休診。振替で昨日(2021年4月27日)にしていただいた。

自分の車で行ってもいいけれど、狭い道を走るし運転しづらいので、ちょうど送迎バスを走らせてくれているから、いつも送迎バスを利用している。

田舎ならではのサービスかな?一人暮らしのお年寄りが多く通う病院なので、送迎バスを用意してくれている。

いつもは木曜日に乗るけれど、私一人というのが多い。曜日が変わると、乗っている人はかなり変わる。

昨日は、かなり高齢のおばあちゃんとおじいちゃんがそれぞれ乗っていて、運転手の方といろいろと話していた。

バスが走るルートのことはお二人とも詳しいらしく、ついにはおばあちゃんが「あなた、ここにお住まいの方?」と話しかけてきた。

突然のことで驚いたけれど、自分の実家や家があるところなので「あー、そうですよ」と私が話し出すと、満面の笑みを浮かべ始めた。

一人暮らしらしく、日中はひとりでぽつんとテレビを見たり、手芸をして暮らしているらしい。お料理はインスタントでもいいけれど、美味しい物を食べたいから、年金から節約して料理をしているそうな。

「あなた、小あじはお好き?私好きやねん」と満面の笑みを浮かべながら話した。実は、小あじを焼いて甘酢の2日ほど漬け込んだのが大好きなのだ。

南蛮漬けでもいいけれど、油っこくなるので、小あじが手に入った時はよく作る。

「私も好きやねんよ。おばあちゃん」と話し出すと、「そーやろ、そーやろ。美味しいやろ?」とどんどん地元民ではわかっているお料理について話は止まらなかった。

もう、私も歳なのかなぁ〜。あまりお年寄りとお話をしていても苦にならないし、楽しい。たまには怖い人はそりゃいる。

私には祖父が生まれてからいない。祖母は双方いたけれど、父方は同居していて意地悪されたし、母方は重度の糖尿病でほとんどを病院で過ごしていた。

祖父母の温もりというものをあまり知らないから、お年寄りの方に声をかけてもらえると、なんだか心がポカポカする。

今、「老害」とか意地悪な言葉が若者から出ているけれど、今のご老人の話は面白いこともあるし、楽しいこともある。たまたま私は、ご老人の温かみに触れることができて、幸せなんだろうと思う。

話を聞いていると、年金生活で楽して暮らしているようで実は生活費が大変と言う人はちらっと聞く。うちの両親とて、いろいろと苦労してやりくりには苦労している方ではないかと思う。

その中でも「温かさ」を忘れずに生きているご老人の話は、やりとりしていて楽しい。

また会う機会はないと思うけれど、今度会う時はどんな話をしようかとワクワクしちゃうね。

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