もう誰も失いたくない
我が家では、娘の学校からの指示で新型コロナでの健康管理として、体温を測ってつけるようにしている。
家族全員つけていて、今のところは誰も異常はみつかっていない。ただし、今朝、私の体温を測ろうとするとエラーは出るし、かなり低い体温が出て10回以上測ってようやくいつもの平熱が出た。
これがもしかして嫌なことの予兆だったのかもしれない。
片付けをして、娘と同じテーブルで向き合って、勉強(私はe-ラーニングでパソコンを操作していた)をしていると、志村けんさんが亡くなられたという訃報がスマホニュースで出た。
「まさか、うそやろ?」
入院して、人工呼吸器をつけて意識があったりなかったりしていると報道されていたが、急に天国に旅立つなんて、誰が想像できただろう。
小学校時代にドリフターズのメンバーでいた時には「東村山音頭」や「早口言葉」「ヒゲダンス」「白鳥の湖」。他にはバカ殿や「だいじょうぶだー」や「アイーン」とPTAから苦情がきても、笑いを提供してくれていた。
最近では「志村どうぶつ園」でのパン君やプリンちゃんとのやりとりで、家族で笑って見ていた。常に笑いがそこにあった。
でも、突然見ること・会うことができないとなると、遠くの人でもかなり悲しい。
今日という日は、私の義姉がガンの闘病中に突然亡くなって、最期に立ち会うことすら叶わなかった時を思い出し、胸がとても痛くて涙が止まらない。
昨日まで生きていた人が突然いなくなることは、とても怖いし悲しい。
昨日まで、新型コロナウイルスに対して「若者が悪い」「老人が悪い」「自己責任だ」と世代間の壁ができ始めていたけれど、志村けんさんが亡くなったことで、「世代を超えて協力しなければ、乗り越えられない」という考え方に切り替えないといけないのではないだろうか?
自分の身近な人、そして尊敬している人、自分にとって大事な人を謎のウイルスで亡くすことは悲しい。私は、誰もこれ以上失いたくない。
年末や年明けしばらく後に、父が緊急搬送されて、脳梗塞の一歩手前の一過性脳虚血発作で入院した時、「大丈夫、大丈夫」と祈っていたけれど、毎日毎日不安でたまらなかった。突然のことだから、待ったなしで緊急搬送してもらい、なんとか命をつなぎとめた。
大切な人を早くに失うことは、とても悲しいし、世代によって決めつけて攻撃するのは違う。今は世代を超えて、みんなが心を合わせて乗り越えなければいけない。
もう、これ以上大切な人を失いたくない。