子供達のことを忘れないで欲しい
いよいよ、緊急事態宣言が延長するかという話題が出てきているついでに、「9月新学期」を検討する動きが出てきている。
我が家の娘も、本来なら4月に高校生として新生活をスタートしているはずだった。しかし、3月からの一斉休校で卒業式は行けたけれども、入学式はいつになるのかわからない。
学校からは課題が送られてきて、昨日は授業料の請求案内がきた。授業は一度も受けていない。
一部の報道や何も事情を知らない人からは、「私立学校はすでにオンライン授業を始めているよ」と言われるが、現実はそうではない。
娘は中学から私立へ通わせている。ICT教育を導入しているが、フリをしているだけで、実際は今の緊急事態でも双方向授業は一切行われていない。
しかも、課題を送るアプリ「Classi」がハッキングされてから、情緒不安定状態で動いていて、パスワード変更を行いたいのにできない生徒さんが続出していて、学校や運営会社に問い合わせても「知らない」の一点張りで、どういうことが配信されているかもわからない状態の生徒さんは多い。
我が家は、たまたまハッキング後にすぐパスワード変更ができたけれど、しばらくの間は娘も利用ができず、今ようやく見れなかった連絡事項が見れるようになった。
関西では昔お笑い芸人で、今は京都大学で面白講座を開いている越前屋俵太さんも「一斉に生徒がオンライン授業に入るとサーバーダウンしてしまう」と関西圏の情報番組で話していた。
9月入学にしても、「グローバル化のいい機会だ」という知事さんもいれば、「時期尚早だ」という知事さんもいる。
オンライン授業にしろ9月入学にしろ、よく考えてみて欲しい。
一番不安を感じているのは、「学校に行きたい子供達」である。オンライン授業だって、国や自治体の努力次第で助けられるはずだし、私立学校なんて、寄附金をしっかり取っているし、そのお金をどこに使ったか知りたい。
経済を立て直すことも大切だけれど、同時に教育を大切にしなければ、そのツケは数年後に現れる。
子供達の意志、気持ち、どうすれば今後の進路に影響を与えないか?
4月中に目処がついていたのではないかと思う。
そして、娘は「こうしちゃいけん」と言って、出されている課題でわからないことを友達同士でライングループで教えあったり、いろいろとオンライン会議のアプリを利用しながら、解決している。自学も始めた。
学校が動いてくれないから。自治体や国が動いてくれないから。
今は公立・私立・国立という壁は外して、子供達がいかに理不尽な疫病の中でも勉強ができて、友達ともオンラインながらでも会える仕組みを、大人も参加して考えていければいいのにと。
先生達の苦労はわかるし、そして親からの意見や子供の意見も汲み取った「教育の今後あるべき姿」を今こそ柔軟に変えていく時期ではないかと個人的に思う。
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