つまづいては立ち上がり、その繰り返し
テクテクと歩いていると、つまづいて痛みを感じ、気がつけばお気に入りのジーンズが破れていたり、そこから血が流れていてることってあるよね。
私は昔からよくつまづいて両ヒザに小さい傷跡が残っている。
ドジでボーッとした子で、よく転んでいたから、いじめられたことはある。
中学辺りから、いじられることもなく明るい学校生活を送ったけれど、今度は短大で嫌な思いをすることは多かった。
卒業してから、結婚するまでの間、転職は繰り返すし、恋愛でもつまづいて両親を心配させた。
結婚して子供が産まれ、ごく普通の生活ができるのかと思えば、波乱万丈。子供を育てることなんて無理かもと思った。
たとえ産後発症した病気の影響で、イライラすることが起きようとも、絶対にしないと誓ったことはある。
「決して子供に八つ当たりはしない。手をあげない」
病気を持っているとどうしても、イライラするし、子供の泣き声で自分が辛くなることはある。それでも、この誓いだけは今も守ってる。
子供は何も悪いことはないのに、理不尽に叱り付けるのはおかしいでしょ。
できたことには「よーやった!」とハグして褒めてやり、何か悩んでる時はすぐにわかる子だったから、「どうした?」と聞いてやって、乗り越えてきた。
中には、理不尽なまま閉じなければいけないことはあったけれど、どうやっても乗り越えられないこともある。世の中とは、理不尽な世界なのだ。
その中でも、子供には「自由に心のままに生きて欲しい。育って欲しい」と願った。
そして、高校生となった今は、少々まだまだ甘えん坊なところはあるけれど、自分の意見ははっきり言うし、反発はしてくる。それは正常であるからいいんじゃないかと見守っている。間違いはおこすことはあるけれど、その時はお灸をすえてる。
私とは違う人生を辿るだろうけれど、私が犯したつまづきとはまた違うことでつまづいて泣くだろうし、経験から得ることは多いだろうから、そっと見守ってやろうと思う。