自分への戒め
新年なのに、「働く」をテーマにばかりして申し訳ない。
たまたま、見てみたい本があって探している時に、結婚して今の持病を発症してから、やってしまった失敗を紹介した上で、「そんなにおいしい話はない」ということを知ってもらいたい。
子供が2歳の時に、教育費のことが異常に気になって、自分が働けるところがないか探した。1歳半の時に、今の病気を発症し、医師の勧めもあって、保育園に入れた。しかし、認可保育園の空きはなく、認可外保育園に預けた。
認可外保険は、自治体からの援助なしで運営しているので、保育料は高い。自分の病気の為に、高額なお金を支払うわけだから申し訳なくて、家で働ける「場所」を探した。
◇
今だから、アフェリエイトサイトの運営はわかるけれど、仕事を必死に探していた当時は、アフェリエイトサイトのことなんて知らず、「私どもがアフェリエイトのハウツーを教えます」と書いているサイトに惹きつけられた。
サイトを読んでみると、
・当サイトに登録すると「ハウツーファイルをプレゼント」
・登録料は2980円
・サイトの作り方も紹介しているからハウツーファイルは必要
・作ったサイトにバナーを貼って、入会してくれた6900円報酬を出す
・登録料を支払ってくれれば、いつでも最新の情報を閲覧できる
IDを発行する。
・クーリングオフにも応じます(あとでこの点についての問題を紹介)
と出ていて、冷静になれば「ねずみ講」になるかもしれない話だった。
ただし、私が登録して送られたハウツーファイルは、契約書と体験談のみ。
まんまと、情報商材詐欺にひっかかった。
「やられた」と悔しさと、病気で冷静な判断力が落ちている自分が情けなくなって、娘を保育園に迎えに行ってからは、一人でシクシクご飯の用意をせずに泣いていていた。
気がつけば主人が帰宅していて、「どうしたの?」と泣いている私から事情を聞き出し、翌日会社を休んで相手の会社に電話をした。
クーリングオフを申し出たが「奥さんはお金を払ってIDを取得しているから、クーリングオフ制度は適用できない」という。今だから納得できるけれど、クークリングオフ制度にも盲点はある。
◇
クーリングオフ制度は、業者が自宅に訪問販売をして、不当な金額で物を買わされたということが前提で作られた制度。
主人が消費者センターに連絡して、最寄りの消費者センターで全ての資料と私と業者のやりとりを出したけれど、私の場合は「内職商法」と分類される。内職商法の場合は、20日間のクーリングオフ制度が適用されるはず。
しかし、相手もこの法律を知っていたらしく、アフェリエイトの最新情報を閲覧するためのIDを発行したことで、私は希望してその情報商材を購入した。望んで購入したということは、中身がペラペラでもクーリングオフ制度が効かないということになる。
消費者センターの人が、私が病気で冷静な判断能力がなかったので、返金をするようにと話し合いをしてくれたが、電話を切られ、しかもその後電話番号を変えて、サイトも閉じていた。
結局、私の被害額は登録料の2980円のみ。家から「返金して欲しい」と申し出をしたので、もしかすると訴訟問題になるかもと恐れた。相談員の方は、まず自分達のやっていることは違法だから、返り討ちを恐れて訴訟に持ち込むことはないと。その通りで、裁判所からの呼び出しはなかった。
◇
昨日、試しにその会社が存在するか調べたところ、存在した!
しかし、今や個人でアフェリエイトサイトで稼いでいる人はたくさんいるし、ネット上に良質サイトが出ているので、この手の騙すサイトってのは、もう古いのだと思う。
まだ、人を騙してお金を騙し取るサイトは密かにあるんだろうし、ネットのことに詳しくない人は、この手のサイトにつかまってしまうんだと思う。
会社名を晒したりはしないけれど、お金関係に甘い話はまずないので、もし「やられたかも?!」と気づいた時は、すぐに消費者相談センターに相談して欲しい。
私のように、持病でお金に関して敏感になっていて、神経質な人ほど餌食になりやすいから、安易に美味しそうな話にはのらないでね。
【参考サイト】
クーリング・オフ(テーマ別特集)- 国民生活センター
【補足】
特定商取引法により、クーリング・オフができる取引の期間は異なります。一般的に言われる「8日間」とされていますが、取引内容によって日にちが変わってきます。「騙された」と気づいた時、すぐに地元の消費者相談センターへ相談してください。
今回のケースは、「私が望んで情報商材を購入した」と相手の解釈があるので、クーリング・オフができませんでした。しかし、書面の契約書など相手側に不備がある場合は、クーリング・オフ期間が過ぎていても、返金対象となることがあります。
必ず契約書面などの証拠となるものは、スクショやコピーは取っておいてください。
一番大切なこと。「お金は決して楽して稼ぐことはできない」ということです。
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