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私が今までやってきたことの大変さ

もうこのnoteで公言していますが、「気分障害」といううつ病の仲間のひとつを発症していて、現在投薬治療とカウンセリングを受けて、自分の感情などをコントロールするようにしています。

一般的なうつ病の治療は、投薬治療の中に「抗うつ剤」が入ることが多く、効果が出てくるまでに2週間必要な薬が多いかなぁというところです。

今の先生は、転院した時に紹介状やお薬手帳を見て、どうするか判断した結果、「抗うつ剤は使用しないよ。ただし、脳の思考能力を下げさせてもらうからね」という治療方針を出しました。

「うつ状態」を薬で上げるのではなく、脳の思考能力を下げて、「つらい、悲しい、苦しい」と考える力を減らして、自分で自分の思考能力をカウンセリングの中で考えてもらうという方針を取りました。

薬の量は減りましたが、思考能力を下げる薬。何かを考えようとすると、頭がうまく回らないという時期があって、「自分でコントロールするなんて無理!」と落ち込む日々はありました。

「薬のせいだから仕方ない」

そう言われるとそれまでなんですけれど、「薬のせいだから仕方ない」というのは、逃げ口上みたいで嫌だった。思考能力は下がっていても、日常生活や家事・育児で、ゆっくり考えれば解決できることはあったし、遅筆だけれど丁寧な文章とわかりやすさを勝負に、ライターとして働きました。

遅筆ゆえにたくさん稼ぐことはできなかったけれど、「病気を持ってるから仕方ない」という考え方は一切しませんでした。病気を乗り越えてできることだってあると私は思うのです。

法律面や自分に置かれた環境面で「仕方のないこと」って出てきます。国の政策や改正で「納得がいかない!」と怒って、自治体の窓口に行ったとしましょう。

「それは無理です。あきらめて」と言われて、「仕方ないあきらめよう」といわざるを得ないこともあります。お国が決めたことに対して、私はどんなけ「仕方ない」を重ねてきたことか。

でも、それを法的ではなく、自分の生きていく中での知恵と勇気と努力で乗り越えることはできるし、「仕方ない」と諦めることもないのです。

私は、専門病院で病院内に勤務する臨床心理士のカウンセリングを受けて、「自分の考え方に間違いがないか?」と答え合わせをすると共に、楽に生きられるヒントをもらい、考えながら、自分をコントロールするように、過ごしています。

たまに、健常者で臨床心理士のカウンセリングを受けているという方を見かけます。小さな個人病院では、心の病気とわかっていて、カウンセリングを受けたくても外部での受診で、しかも保険適用外になります。(平均としては5000〜6000円)

本来の心理療法(カウンセリング)は、小さな病院に受診していて、カウンセリングをどうしても必要としている人が、外部のカウンセリングルームでも、保険適用で受診できるようになって欲しいのです。

心の世界は、本当に難しい。こうして、今私が書いているnoteも、実は今この後半部分は頭痛がして、とてもしんどい状況の中で書いています。

見た目は、普通の人ですが、心はどう安定させるべきなのかと苦しみながらも、明るい話題や些細な楽しみを見つけながら生きています。

「仕方ない」という言葉の羅列で生きてはいません。「元の生活に戻るんだ」と前向きなのです。私は、のろまなかめさん以下かもしれません。すでに「難治性」に変わっているので、いつ治るかもわかりません。

家族にはかなり苦労や迷惑をかけました。今は全力で何かを出すことはできませんが、自分のペースで受けた恩は、必ず返していきます。

私は生きていくことに前向きです。

【補足】
病院内に臨床心理士がいて、「治療として必要なら」とカウンセリングを受ける場合は、保険適用になります。

小さな個人経営の精神科や心療内科だと、カウンセリングが必要であるという場合、外部のカウンセリングルームを紹介されます。そうならば、保険適用外になります。

最近、健常者の方が対面カウンセリングやオンラインカウンセリングを受ける方が増えていますが、いわゆる「コーチング」です。

コーチングを受けることはいいのですが、誤った心理認識をしてしまう危険はあります。それでは、誰かを傷つける行動にも出やすくなります。

臨床心理士から受けた言葉と受けた人の認識の答え合わせは、いつかしなければいけません。

病気でカウンセリングを受けている人は、その答え合わせを重ねることで、自分の認識のねじれを自己修復するようになるわけです。

そういう点から、健常者の方より、本当に心の病気で苦しんでいる方が、保険適用として受けられる環境、金銭面で苦しまない治療としてのカウンセリングを受けられる環境を、最優先して欲しい。

私が今まで受けてきた治療や先生方との対話で感じ、思ったことです。



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