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夜は明ける。想いは不滅。

やっと待っていた「鬼滅の刃」最終巻が今日(2020年12月4日)発売された。昨日の夕刊から発売予告ともいえる広告が出ていた。

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昨日、ちょうど私が住む大阪では「大阪モデル」の緊急事態宣言が発表されたところで、「明日からの生活はどうなるのだろう」と不安にかられていた。

地元ローカルニュースでも、医療崩壊が始まっている報道もされていたし、「明日は我が身かも」と不安だった。

でも、特別な罰則はなく、強制力も薄く、いつも通りの生活。詳細なことがわかってからは、絶望でしかなかった。

この夕刊の広告を寝る前に見つけてから、明日は楽しみにしていた「鬼滅の刃」最終巻の発売日だと気づいた。すっかり忘れていた。

もともと連載中から読んでいたけれど、毎週週刊ジャンプを買うのは「銀魂」時代から身に染みて知っていたので、不定期で読んでいて、単行本はKindle版で買っていた。

もしかすると長期連載になる可能性があったから、置く場所に困り、Kindle版にした。

案の定、長期連載になりアニメになり、社会現象にまでなった。もしかすると、主人公の炭二郎くんの子孫が鬼狩りとして時代を超えるかもしれないとも思っていた。

ところが、原作の吾峠呼世晴先生は、人気漫画だからと話は伸ばさず、キリのいいところで、いい終わり方をしてくれた。ジャンプにありがちな「人気漫画だからなんとか延長だ」という方針を見事にぶち破ってくれた。

さて、こんなにも心が動かされ、少年誌で号泣し、そして勇気を持たせてくれた作品は少ないだろうし、こんなに愛された漫画はない。

多分、今、新型コロナで混沌とした世の中に「光」を差し込んでくれたからではないだろうか?

鬼は光に弱い。今の鬼は新型コロナもだし、コロナで炙り出された「さまざまな暗黒面」だと思う。鬼滅の刃の中に出てくる、ひとつひとつの言葉が、世の中に潜む「鬼」を滅殺してくれていたのだろう。

ついでに、物語の中で炭治郎の耳飾りは父親さらに先の人から伝承されたものだ。鬼滅の刃には「伝承」がサブテーマになっている。

様々なものを人は引き継いでいくけれど、「恐ろしいものがいない。そして、この世が平和でありますように」という思いは、ずっと変わらない。

コロナなどで今苦しみ悩んでいる人が、鬼滅の刃で伝えたかった「夜は明ける。思いは不滅」に共感し、涙するのだ。

「鬼(コロナ)なんていない、平和な世界に生きていたい。」

それが、今の私達が求め願っているものだ。

映画が話題になって、いろいろといちゃもんが出たけれど、こんなにも漫画で泣いて共感できた漫画はなかったと思う。

ご自身の気持ちを貫き通した吾峠呼世晴先生は、本当に素晴らしいと思う。お疲れ様でした。

私達の生活もいつか夜が明ける。それまでは、平和な世界がくることを願い、人を騙したり傷つけたりするのはやめましょう。

平和な世の中がくることを只々ひたすら祈ります。


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