すぐそばにいるのに会えないってねぇ。
昨日から感染性胃腸炎で、毎食おかゆと汁物少々の生活を過ごしてます。両親に移すといけないから「もう自宅に戻るわ」と言ったけれど、「疲れてるんやで。もうちょっといてくれると助かる」と母の言葉に甘えることにした。
母は2月の下旬に「軽度の脳梗塞」と診断されて、1週間入院した。
たまたま娘と泊まった金曜日の夜に「動けない」と言いだしたので、これは何か変だと救急車を呼んだ。
もともと、私の持病のために、実家近くに引っ越していたので一緒に晩御飯を食べたり、泊まったりはしていた間柄だった。
着いた先の病院での診断では異常なし。診察代を払って帰った。ところが、翌朝だった。
ちょうど娘を見送って、家事の手伝いをしようとした時に、目の前で、母が後方にしりもちを着くように倒れた。
「立てる?どうや?」と声をかけても「立てない。どうしよう。力入らない」と困ってる母。なんとなく左腕も動いていない。
とにかく抱えるように母の体を起こして、ダイニングの椅子に座らせ、父を呼んだ。もう迷わずに前日に運ばれた病院に連絡をして「それなら、119に電話していいよ。病院名いうてくれてかまへん」と指示を受けて、救急車で運んでもらった。
結局、軽度の脳梗塞でしばらく血をサラサラにするする薬を24時間投薬、ICUで様子を見ると。場合によっては開頭手術もあると言われて、ショックだった。
兄もきてくれて、入院手続きや入院に必要なものをまとめて、私は実家の家事をしばらくすることになった。主人は「実家のお父さん大変やろうし、ついててあげて」と快諾してくれた。
ICUから出れたのは入院してから3日後。父は部屋を移った時に少しだけ会えたけれど、その後は一切合わせてくれなかった。私も看護師さんからの連絡で頼まれたものを持っていったけれど、もう目の前の部屋に母がいるのに「面会謝絶」。
元気にしているのか、後遺症が出ていないのか一切わからずじまいで、入院中はなんとなく私と父で落ち込んでいた。娘は元気にしていたけれど、不安げだった。
入院してから土曜日に、病院から連絡があって「明日、ご家族さんに来て欲しい」と電話があった。
翌日、兄と父が病院へ行き、母も入っての病状の説明を受けた。
脳梗塞は改善されて退院してもいい。小さく軽度で梗塞ができた位置が数ミリずれていれば、なんらかの後遺症は出ていた可能性はあると。
後遺症は出ておらず、言語障害もなく、本人が希望するなら会計は後日精算で退院してもいいと許可が出たので、母はすぐに退院希望を出して、帰ってきた。
自宅に帰ってから、やっと会えた母と抱き合って泣いた。
病院や入院病棟によるけれど、端末の貸し出しや無料Wi-Fiを飛ばしてくれている病院があるとは聞いていた。母が入院した病院は、全くなくてどうしているかはわからない状態だった。
コロナ感染を恐れてのことだから、仕方ない対応なのかもしれないけれど、「会えない」「見えない」というのはとても、心配する家族には不安でしかなかった。
帰ってきた母はというと、元気にいつも通りにご飯を作っているけれど、しんどい時はある。その時は、私が交代するようにしている。
迂闊なことだったと反省すべきことは、Twitterに身内の入院は書くべきではなかったことだ。心ないというか的外れなアドバイスをしてきて、「今はそんな時期やないでしょ」とイラッとした。
保険請求は退院してからでも十分できるし、入院中にどのような症状が出ていたかわからないし、保険をかけているか否かもわからなかった。退院してから、ひとつだけ請求OKなところはあったので、先日必要書類を揃えてお願いした。
母が入院して「近くにいるのに会えない」ってのは、相当精神的に応えた。今、少し違和感を感じている母がまた倒れるかもしれないと思うと気分は思いけれど、少しでもそばに入れるだけいてあげたいと思う。
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