様々な情報に振り回されないために

現在ライターとしての仕事は休業していますが、いつか戻るかもしれない日の為に、noteを書ける時は続けています。

ネット社会がかなり発達して、必要な情報を簡単に手に入るようになりました。それはとても便利なことだと思います。

しかし、調べてみた情報が本当に正しいのか?
冷静に考えてみたことはありますか?特に病気や育児に関しては、慎重に情報をいろんな角度からみる必要はあります。

私の体験談から、少しお話させていただきます。

授乳トラブル情報で悩んだこと

現在中学生の娘がいるのですが、初めての育児で入院中に、授乳指導などは受けたものの、退院すると親戚からのアドバイスで、大混乱しました。

そっとしておいて欲しいのに、どんどんお祝いにやってくる。そのおまけに「母乳はいいのよ」「たくさんお水飲んで」「おうどんやお餅食べなさい」と言われるしね。

離乳食が始まって、生後7ヶ月の時に、乳首に白斑(白い点のようなもの)ができて、里帰り前まで通っていた病院へ連絡すれど、対応できる助産師がお産中。痛みが出てきたので、我慢することにしました。

翌日、主人が休みを取ってくれて、ネットですぐに母乳トラブルに対応している病院などを調べて、とある助産院が見つかり、電話で事情を話して、みてもらうことにしました。

行ってみると、結構高額な施術料金を取られ、食事指導(和食や玄米中心)と、毎日来るようにと言われ、1回5000円以上必要とわかると、遠いしくたびれているところに、心が折れてしまいました。

結局、病院へ連絡して助産師外来で相談した結果、「本当は白斑は赤ちゃんが母乳を飲めば治るんだけれどね。もう生後7ヶ月で、母乳を止めてミルクに変えても構わないよ」という判断になり、母乳を止めました。

今でも(もうどこのことかはわかるだろうけど)自然派の母乳育児を推奨している病院や助産院は多いけれど、お母さん側にどうしてもできないことがあれば、それは自由でいいと思うのです。

心の病気でのサプリメント療法

「心の病気は栄養不足がある」ということで、サプリメントを処方する病院はたまにあるし、独自で調べてサプリメントを買う方も少なくありません。

「脳の疲労とストレス」なので、ストレスを軽減させてあげることが、最優先のはずなのですが、長年治らない人になると、いつかこの療法に一途の望みを託す方は一定数います。

私も、長年の持病で、なかなか治らないからと、検索をかけて、サプリメント療法を試してみました。

結局は高額で、お金が続かず、主人にも「病院に通っていて、カウンセリングを受けているんだから、やめよう」と止めてもらってからやめました。

今でも、病院側が自由診療ということで、血液検査などからチョイスして高額な請求をしているというところも少なくありません。

効果が出る人もいますが、原因がはっきりしないまま始めても意味がなく、心理面での支えや「その人が持つ認知の曲がり」を少しずつ改善する療法が本当は大切なのです。

ガン治療での自然食療法やサプリメント

これは、乳がんで亡くなった義姉が、全身転移で寝たきりになる前まで続けていたという話です。

ガンの進行はないと言われていたのに(多分宣告されていたと思うのです)、どんどん進行していく不安で、その当時いやまだ言われている食事療法を試していました。

そのあとは、酵素系のサプリメントを、続けて飲み続けていました。

最終的には、食事療法でもサプリメントでも、ガンの進行速度を遅くすることや消滅させることはできず、天国に召されました。

遺品整理をしている時に、プリントアウトした「乳がんに聞く食事」やサプリメント情報などが出てきました。

わらにもすがる思いで、義姉はなんとか生きていたいと情報を探しては試していたんだなぁと思います。

情報に振り回されない為に

ネットに限らず、経験者からの直接の情報は、有益なものもあります。しかし「それっておかしくないかい?」という情報は含まれています。

乳飲み子のことについては、今だから笑えるというか、冷静にお話はできるし、サプリメント療法についても「なぜ、あの療法に手を出したのか?」と不思議に思うのです。

はっきり言えば、周りに気安くそして冷静に判断できる人がいれば、怪しげな療法に手を出さずに済む訳です。

最終的には、困っている本人さんの判断になるのですが、得た情報が正しいのかという「第3者的な目」に切り替える必要はあります。

最近の病院でも、冷たい対応をするところもありますが、決して全てひどい対応でもなく、困ってどうしても助けて欲しい人には冷たくすることはないと私は信じています。

一番、不安な人を落ち着かせるには、時間を置いて、そっと手を差し伸べることが大切なんじゃないかなぁと思います。

なかなかデリケートな問題は、安易に意見はせず、そっと見守ってあげましょう。

いいなと思ったら応援しよう!

ペン姉さん
「お!応援したい!」「この人のは気に入った!」ということであれば、お気軽にサポートしていただけるとありがたいです。いただいたお金については、今後の執筆活動や本購入に充てさせていただきます。