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目があった。
毎日、暑い日が続きます。
こんな時は、そう、ちょっとそんなお話を。
と言っても大したことはない。
私は、いわゆる見えるタイプではない。あの辺、ちょっと嫌な感じね。とか。そんなところ。
ただ、体質的に、すり抜けていくようで。
勝手にそういうことは、たまにある、ようで。
そのバロメーターというか、今、そうかなあという指標が、夢。
あきらかに、夢見が悪くなる。
はっきり覚えているのは、いきなり首が伸びたかと思うと、天井ほどの高さから、ドスンと落ちてくる、夢。音付き重量感付き。
でも、そのうち見なくなるので、そのうち忘れる(笑)
それを自覚し始めた頃のこと。
同僚が手首にサポーターを巻いて出勤してきた。
昼食を食べていた時に、誰かが、それどうしたの?と聞くと、「なんかすごく怖い夢を見て。首を絞められるというか、苦しくて苦しくて、目が覚めたんです。そしたら、ここの手首を引っ掻いていたみたいで。傷だらけだったんです」と。
そうなんだあ...と同僚に目を向けると
全身、ゾクゾクして。鳥肌が立つ感じ。
あ、もしや。もしや。
そして、その晩から、夢見が悪くなり。
落ち着いた頃、同僚に聞いてみると、「もう変な夢は見ないんです」と。
そうね。私のところに来たから。
それ以来、相変わらず、何かは見えなくても視線の向ける先は気をつけるようにしている。
気になったって、絶対に目は向けない。気のせい、気のせいで通り過ぎることにしている。
触らぬ神になんとやら、と言いますから、ね。