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小説『配達員・夢路英介』4

※はじめに…

この小説の主役にはモデルが存在しています。
それが敬愛する船越英一郎さんです。ご本人にはお伝えせずにファン心理で書いてしまってます。どうぞお許し下さい。
他の登場人物も読者の皆さんに想像して、あてはめて頂けたらもっと楽しめる筈です。

ペナルティヒデ


3代目のデスクから見て、階段側に並ぶ2つのデスク。
先ずは手前側のデスクは、この事務所に在籍する最古参の事務員の野仏陽子、68歳。
唯一初代を知る人物で、実質、権限的には社長以上のものを持ち、この事務所の1番の実力者だった。
このデクスの上、デスク周りは自宅の茶の間と化している。

テーブルの上には固定電話があり、パソコンは置いていない。唯一、置いてある電子機器は昔から使っている年季の入った電卓くらいだった。本人いわく、使えない事はないと言うのだが、手書きの方が早いという自論が強過ぎて、もう誰もパソコンへの打ち込みのお願いはしなくなった。

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