面白い者は絶対に売れる
先月開催された15年以上のキャリアを持つ漫才師のNo.1を決める大会『第2回 THE SECOND』にて惜しくも凖優勝となった吉本興業の後輩芸人コンビ『ザ・パンチ』のお2人に、フジテレビのクローク廊下でバッタリ遭遇しました。
まるでカウンターのようなタイミングでの事に思わず写真をパチリ。彼等と出会って26年にもなりますが、こうして3人だけで撮影したのは初めての事。
何よりもテレビ局で対峙したのも初。燻銀のマンザイファイターは再び全国区のリングに立ったのです。
先日の大会では圧倒的なクオリティとパフォーマンスを披露。笑いのクリーンヒット連発で見事に決勝進出を果たした。
その勇姿に同業者の多くが喜び、拍手喝采をし、彼等の勝利を望んだ。
というのも、彼等は以前M–1グランプリのファイナリストと出場を果たしたのですが、結果は最下位。悔しいM-1ラストイヤーを迎えた。
そして遂に漫才と人生のリベンジ賭けた今回の大会で、漫才の猛者達を跳ね除けて決勝まで進出したが結果は判定負け。
彼等より7年後輩のコンビ『ガクテンソク』は息ぴったりの安定した笑いで、1R目から審査員のハートを掴み、トップを独走したまま2代目の王者へと成り上がった。ノーミスで戦い終えたのは流石の実力だった。
ガクテンソクとは劇場や営業で一緒になる事が多いのだが、相変わらず歯切れ良い掛け合いは優勝に相応しい堂々とした勝ち相撲だった。
しかし僕の中で、あの日、あの舞台で最も輝いていたのはザ・パンチの2人だった。
何故なら今回の出場メンバーの中ではどのコンビよりも苦労してきた事を知っているからだ。
その光と影を見てきただけに、彼等が優勝出来なかった事は個人的にとても残念ではあるが、あの日、僕の中のチャンピオンは紛れもなくこの2人だった。
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