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小説『配達員・夢路英介』1
※はじめに…
この小説は尊敬する俳優・船越英一郎さんを思い浮かべて書き始めました。そして大好きな2時間ドラマの枠で採用され、ご本人に演じて頂きたく、それを僕自身の夢と目標にしながらスタートさせた物語でございます。
皆さんも是非、もしこの小説がドラマ化した際に、登場人物がどの役者さんならピッタリかと、想像しながら読んで頂けたら幸いです。ペナルティヒデ
東京・晴海。
ベイエリアに立ち並ぶ倉庫街。運河の向こうには犇(ひしめ)くビル郡があり、東京タワーが顔を覗かせている。
その一角に小さな事務所【株式会社 夢路運送】がある。
周辺には大きな倉庫ばかりな為、夢路運送が一際小さく見える。看板が無ければ何の建物か判断が付かないし、此処を目的とする者は気が付かずに素通りしてしまう。
事実、看板を出していても訪問者からの『場所確認』の問い合わせが時折あった。
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