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小説『配達員・夢路英介』6

※はじめに…

この物語は敬愛する船越英一郎さんを思い浮かべて書いております。
いつの日か、この作品が2時間ドラマに採用される事を願いつつです。
登場人物の描写をなるべく詳細に描きますので、皆さんなりの役者さんを当てはめながら読んで頂ければより楽しめると思います。

               ペナルティヒデ


個性的な社員ばかりの会社を経営する、一応その代表取締役社長が夢路英介・56歳だ。
これだけの個性溢れる社員を束ねるのは至難の業としか言いようがない為、一応としている。
勿論、最高経営責任者でもある訳だから、最終的な決定権は英介にあるのだが、大抵の事がその前の段階で決まってしまい、英介はその尻拭いをさせられているのが実情だった。
英介のお人好しさが窺えるエピソードは数しれずあるのだが、それは追々ご紹介するとして、茨の道と分かっていながらも、英介にはこの仕事を選ぶしか他に道はなかったのも実情だった。

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