第3回 自主映画の作り方〜プロットの書き方〜
ここでは「自主映画を作りたいけど、どう作って良いかわからない」人の為に、自分の自主映画の作り方参考に「自主映画の作り方」を解説していこうと思います。
第3回は「プロットの書き方」です。
プロットとはなんぞや、って人いると思います。
曖昧なワードですよね。
私もいつもプロット書く前に、ん?プロットってなんだっけ、と考え込んだりします。笑
プロットとは・・・ストーリーの要約のこと
だそうです。by wikipedia
とりあえず、実物例として、関西TV深夜ドラマ『大阪環状線 第8話 トンネル横丁の悪魔』の一番最初に書いたプロットを貼っておきます。
こんな感じか〜と、ご参考になれば幸いです。
続きが気になる方はアマゾンプライムでご視聴ください。
それで、脚本とプロットってどう違うん?って話になるんですけど。
「プロットってよくわかんねーな!いいや、脚本から書いちゃえ〜〜」
「こんなシーンもいれたい、こんなシーンもいいなぁ!」
と勢いで脚本を描き始めること、よくありませんか?
私はよくありました。笑
でもこれじゃだめだな〜って思う理由は、
最初は調子よく書けるんですけど、
「あれ?このシーンってなんのためにあるんだっけ?」
「このセリフってなんの意図があったんだっけ??」
「次に主人公はどういう行動とればいいんだっけ???」
てな感じで、途中で詰まったりすることがほとんどなんですよね。私が思うに、これは主人公の目的を見失っている状態なんじゃないかと思います。
物語を動かしていく一番の核ってなんですかね?
それは、「主人公の目的」なんだと思います。
目的地がない旅って、それはそれで楽しいけど、あれもこれもって散漫になると、「結局私は何がしたかったん?」ってなる恐れがあります。
企画書編でも説明したとおり、
企画の当初の目的は、「自分の言いたいことを書く」なので、
「自分の言いたいこと」=「主人公の目的」となります。
そして、「主人公の目的」に向かって、作者が物語をコントロールしていかねばいけないのです。そこでプロットが大事になってくるのです。
プロットを最初に書いておけば、
「ああ、主人公は相手を陥れる目的があるから、こんなシーンが必要だな」とか、目的に沿って話を進めていくことができるので、芯のブレない物語にすることができます。
ところで、
「コントロールする」、というと窮屈な感じで、語弊があるかもしれませんね。でも不思議なもので、、調子よくプロットを書けてるときっていうのは、さらさらと詰まりがなくラストまで書けちゃうものなんです。
その不思議な感覚っていうのは、コントロールしている、というよりも、勝手に主人公が動いてしまっている、という感覚。
主人公が勝手に動いて、お話を動かしている。
そのうちに最後まで描き切ってしまう。
やったー書けたー!^^となる訳です。
じゃあ、主人公を動かすにはどうすれば良いのか。
それは主人公のキャラクター設定をしっかり作っていくことがキーになってきます。
・どこで暮らしているのか。
・どんな過去があるのか。
・どんなものが好きなのか、嫌いなのか。
などなど、ノートに書き出していきましょう。
私は一緒にイラストなども描きます。
主人公のことを、まず作者自身が深く知る。
そうすることで、
「この主人公だったら、このピンチをこう乗り切るだろう!」
「嬉しいときはこういう反応をするだろう」
「じゃあ、続きはこうなっていくな」
「ラストはこうだ!」
と、作者自身が、主人公になりきる・同化することができ、結果、物語が進んでいくのだと思います。それに付随して、脇役キャラはどんなキャラにしようなど周りも決まっていくと思います。
以上のようにプロットの書き方として、大事なことは
・主人公の目的
・主人公のキャラクターを深く知る
かな、と思います。
まだまだあるとは思いますが、この二点があれば私はなんとか書けそうな感じがしています。
次回、第4回は脚本の書き方を書いていこうと思います。
ではでは、がんばっていきまっしょう。