ONENESS GROUP
昨夜早く、近所の「SAKE市場グランマルシェ」から「SUPER PRIME 糖質50%オフ」を4本買ってきて、それで睡眠薬を流し込んだので午前0時に起きた。しばらく烏龍茶を飲みながらfacebookの閲覧や書き込み、アメーバブログ執筆などをして、4時にこれまた近所の「天洋」と言うにんにくラーメンを食べて自宅に帰ってきて、それまでの続きをやっていると、友人のYから電話があった。酔っ払って元カレの部屋の前で座り込んで警察に尋問されているのですぐに来てくれという。
現場に行ってみると確かに座り込んで警察に囲まれている。近づくとかなり酒臭い。またやっちゃったのかと思って仕方がなく相手をしていると禁断症状が怖いと言ってしきりにコンスタンと言う精神安定剤を飲もうとしてしきりにバッグの中を探しているのだが、なかなか見つからない。マンションの階段の踊り場で薬をばら撒いて探してやっと見つかったのでコンスタンとセルシンを飲ましてフラフラしながら自宅まで送り届けた。
その子の部屋で様子を見ながらバルコニーでエビスビールを飲みながらタバコを吸っていたらとうとう朝8時近くになっていた。今日はちょっと大事な予定があるので眠っているのを確認したあと鍵を持ち出して部屋を施錠し、自宅に戻った。彼女の酒乱は本当に困ったちゃんである。
朝9時になったので自転車で上本町の大阪国際交流センターに向かった。今日は、数日前にfacebookに投稿されたONENESS GROUP主催のシンポジウムとフォーラムがあるからだ。それに是非とも出席したい。
シンポジウムの方は「依存症からの回復の物語」と題した体験者の発表。形は断酒会やAA(アルコホリック・アノニマス)、DARC(ドラッグ・アディクション・リハビリ・センター)、NA(ナルコティクス・アノニマス)のミーティングと似たような体験談が語られたのだが、ちょっと違うのは言いっぱなし聞きっぱなしのミーティングではなく、対話形式で行われたことだ。
8人くらいのパネラーの中にアルコールの依存を持った体験者も中にはいたが、どちらかというと薬物・ギャンブル依存症の体験者が多かった。薬物依存の体験者の話で興味深かったのは小学校4年生の時に酒を飲み始め、中学校に入った頃から覚醒剤をやっていた女性の体験者だった。その女性が初めて覚醒剤に手を出した時に、それが違法の覚醒剤だとは知らなかったそうでかる。
作家の中島らも氏も言うとおり、覚醒剤は卑しいドラッグだ。はじめはそれと知らせず、彼女の場合は中国の貴重な漢方薬で元気が出る薬だからと勧められて使ったそうだ。そして依存が形成されてから初めて覚醒剤とわかる。女性の場合は他にも「これを飲んだら痩せるから」だとか、「仕事がうまくいくから」だとか言われて、覚醒剤を覚醒剤と知らずに使い続けて依存に陥る人が多い。もちろん主婦だって同じこと。
依存が形成されてからは、それを断ち切るのは容易ではない。薬物にしろ、ギャンブルにしろ、アルコールにしろ、重度の依存症者は死を願う。男性の覚醒剤をやっていた体験者は、手首を切って包帯を巻きながらカウンセリングに訪れたという。他にも自殺未遂の体験者は多く、回復してパネラーとしてこの場に来ている以外の依存症者の自殺や自殺未遂は星の数ほどある。私も何度か死のうとしたが死にきれなかった。
もう一つ印象に残ったのは、依存症を持っている人間はひとつの物質や現象(薬物&アルコールやギャンブル)の依存症者ではなく、元々共依存の傾向が強く、薬物でも何か一つではなく、いろいろな薬物やアルコール、ギャンブルなどのアディクトだということ。私自身の体験ではアルコールから向精神薬に移り、今でもその両者を使い続けている。20代の頃はLSDもやった。
依存症当事者、またはその家族、身近に依存症者がいる方は一度ONENESS GROUPのイベントに参加されてみては?
午後からのセッションは、米国国務省が資金を拠出する国際的イニシアチブの一環として2009年に設立され、コロンボ計画において依存症カウンセラーの認定・養成を担っているICCEの紹介と、ONENESS GROUPの代表である矢澤祐史氏と本部スタッフの高部知子氏の講演だったが、生憎またしてもYの呼び出しで聞けなくなった。
皆さんは高部知子をご存知だろうか?プロダクションにスカウトされ、1980年NHKのテレビドラマ『ガラスのうさぎ』でデビュー。1982年、テレビ朝日『欽ちゃんのどこまでやるの!?』で「萩本家の愛娘」3人で構成されたユニット「わらべ」の長女・のぞみを演じ、また1983年には、穂積隆信の家族で実際に起きた非行問題をまとめたノンフィクションをドラマ化した『積木くずし~親と子の200日戦争』で主人公・不良少女役を演じた女優兼歌手だった女性である。高部がベッドで裸体に布団を掛けた状態で煙草を咥えた様子を捉えた写真が写真週刊誌「FOCUS」に掲載され、性行為疑惑と未成年喫煙疑惑が浮上(ニャンニャン事件)で芸能活動謹慎を受けて後年引退、その後は2000年に慶應大学文学部哲学科通信制へ入学し、精神保健福祉士の国家資格を取得し、現在は、全国各地の精神医療・福祉関連施設で、認知症や各種の依存症患者に対するカウンセリングやケアに取り組んでいる。「高部知子がASKAを救う」と題した新聞記事も会場に貼ってあり、是非とも話を聞きたかったのだが残念だ。
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