年末のCDとDVD
目が覚めたのは昨日の22時だった。23時からの「不滅の恋人」を見ようとしてNHKにチャンネルを合わす。その間、アルケミー・レコードの「ALCHEMISM 2」というコンピレーションCDを落札したので、近所のローソンへYahoo!かんたん決済の支払いに行った。断酒4日目。
アルケミー・レコードは、19844年6月にノイズミュージシャンであるJOJO広重が、元INUのメンバーであった林直人の協力を受け大阪府に設立したインディーズレーベルで、日本国内にて現存するインディーズレーベルとしては最も古い。リリース作品は社長のJOJO広重がリーダーをとるバンド非常階段のアルバムをはじめ、ノイズ全般、パンク、サイケデリックなど幅広いジャンルをフォローしている。CDが中心だが、ビデオ、DVD、DVDR作品などのリリースもある。
「不滅の恋人」を見ている最中に、金原千恵子の「STRINGS OF LIFE」を落札したとの連絡が入ったので、その支払いに行くとともに24時間やっているスーパーにコーヒーと食パン、マーガリンなどを買いに行く。ちょうどコーヒーが切れていたところだったのである。
金原千恵子は、ソロだけでなく金原千恵子ストリングスのリーダーとしても様々なアーティストのレコーディングやライブに多数参加しているヴァイオリニストで、クラブ・シーンでの支持も厚く、自身の作品ではヴァイオリンとハウス、ダンス・ミュージックを高い次元で融合させたサウンドが特徴とする。「STRINGS OF LIFE」は4枚目のアルバムで、2006年グラミー賞でリミキサー賞を獲得した"Little" Louie Vegaをはじめ、Kaskade、Blaze、Ananda Project、Rasmus Faber、Kaleidoら豪華プロデューサー陣を迎え、ボーカルをフィーチャーした曲、インストまで幅広いヴァイオリン・ミーツ・ハウス・サウンドを展開している。
帰宅してからは、パンとコーヒーで日記を書きながらセックス・ピストルズのDVD「ノー・フューチャー」を見ながら日記を書く。
「ノー・フューチャー」は、1970年代後半に若者の失業率の高さから、彼らの社会に対する不満や怒りが渦巻く中、若者の苛立ちを代弁して歌う彼らはたちまち反逆の象徴としてまつりあげられてしまうパンク・バンド、セックス・ピストルズについて、かつて「グレート・ロックンロール・スウィンドル」という彼らのドキュメンタリーを撮ったジュリアン・テンプル監督が、再度彼らの真の姿を捉えようと挑んだ作品である。
途中で、「アイノカラダ」という2003年製作の5つのストーリーからなる日本のオムニバス映画を見ながら「MIX」を読もうとするが、つまらなかったので、非常階段のノイズを聞きながら「MIX」を読むことにする。ついでにトーストを2枚追加で食べた。パワーエレクトロニクスを聴きながらだったが、ベッドで横になって読んでいたら寝落ちしてしまった。に良くも眠れたものだと思う。起きたのは7時すぎ。
今日辺り、4枚ほどのCDが届くのだが、9時過ぎの時点でまだ届いてなかった。まあ、郵便局も忙しいのだろう。届くとしたらお昼辺りか?
時間を持て余したので「初音階段」と「KISS IN THE DARKNESS」というアルケミーレコードからリリースされている、女性ヴォーカルがメインのバンド・ユニット・ソロアーティストの代表曲を集めた2枚組CDを聴きながらツイッターをチェックする。
「初音階段」はもう説明済みなので、「KISS IN THE DARKNESS」を紹介する。サイケデリック、パンク、ハードコア、メタル、プログレッシブ、フォーク、ノイズ等、様々な要素を取り入れたアルケミーレコードならではの個性的なサウンドを奏でる女性アーティストとガールズバンドをセレクトし、彼女たちの代表曲を網羅した必聴盤である。収録されているアーティストは、赤痢、Angel'in Heavy Syrup、沢口みき、ひらちん、DOODLES、SPERMA、ゑでぃまぁこん、白波多カミン、初音階段、夜邪、猿股茸美都子、見汐麻衣、中山双葉、穂高亜希子、Slap Happy Humphreyである。このうち知っているのは、赤痢とSPERMAと初音階段だけである。
赤痢は、「ガールズパンクバンドの先駆者的な存在」と呼ばれ、活動当時のみならず、後のガールズ・バンドに多大な影響を与えている。ソニック・ユースのボーカルであるサーストン・ムーアが訪日時に赤痢のファンであることを公言するなど、日本国外のアーティストにもファンが多く、カリスマ的な人気を博した。岡村詩野は「関西パンク版ロネッツ」と評している。音楽的には、ハードコア・パンク、ハード・コア、ポップチューン、民族音楽の要素も取り入れており、独自のオルタナティヴ・ロックを展開したとして、評価が高い。
SPERMAは、「ザ・コンチネンタル・キッズ」のベーシスト「ランコ」をリードヴォーカルに配して結成されたパンク・バンドで、同じくコンチネンタル・キッズのギター、シノヤンも加入した。1985年にシングル「PLEASE LOVE TONIGHT」でレコード・デビュー。一時活動が停滞するも、1990年にコンチネンタル・キッズが活動停止した後に再始動。ランコの圧倒的な存在感を前面に押し出し、ワイルドで特異なハード・ロックを聴かせたが、1997年に「ランコ」が子宮ガンのため他界してバンドも消滅した。
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