聞いとらんのかて
ガマンやしんぼうは呪いになる。
で、勇気を出してはっきりと告げるようにした。
気の乗らない頼まれごとが幾つかあって、そのやりたくないことの中で、できることとできないことと分類。理由とセットで伝えた。無理がなければエンジョイできる。断らず不満をためないように。わたしも楽しんでできるように。(が、ここでもう緊張しすぎている)
思い切って話したのに、相手は話を聞いていない。都合のいいところだけ記憶に仕舞ったようだ。まさか「聞いてない」は想定してなかったんでビビる。(かなり驚いて混乱する)
せっかくフラットな気分で言えたのに、めっちゃ頑張ったのに、聞いてないんかて。だんだんさらに気分が悪くなってくる。(つもりが違うだけやけど)
今度はさらにはっきりやや強めのパンチを繰り出す。聞いてなかったので、まあ、青天の霹靂であろう。そして「聞いてないちゃん2号」が送り返されてくる。ムカつきと落ち込み。(身悶えるわ)
1人カウンセリングをして分析。最初に飛んだハードルが自分にとっては高すぎたので、過度な期待を持った。「ドキドキしてバンジー飛んだのに」という逆恨み的状況。(ナーバスになったまま考えてもろくなことはないので一旦離れる)
現実は、言ったけど伝わっていなっかった、それだけ。まずは「言えた」で、充分。そこは褒めよう。ドキドキして説明が下手だったかもしれない。初めて車を運転するようでおかしい。自分の緊張が客観的に見えて愉快に思えてくる。
人生のドライブは続く。
我慢しないではっきりと希望を言うとたとえ聞いてなくても「伝わってないわけやから、びっくりさせたかもなぁ」と、思ったりもできるようになる。初めから上手にいかないので、芯だけブレずに練習を重ねる。
こういう時になぁ、このほとけさまに話しかけてわたしの気持ちをお浄土に持って行ってもらう。友人の仏師が指導する彫刻教室で初めて掘ってみた。
無事成仏。
ちーん