分割版③ K関連書籍・小説編
🙋♂️Kをまだ見たことがない!!!
🤷♂️メディアミックス多すぎワロタ
🤦♂️結局どれが何の話なんだよ……
そんな人に向けた公式ノベライズのまとめです。
※この記事で紹介する小説の内容はざっくりまとめたものになります!
※主な登場人物についてはWikipediaを読んでくれよな!
◇K関連書籍まとめ 〜小説編〜
原作者全員が小説家ということもあって公式から出ているメディアミックスがほぼ原液であることもKの魅力の一つ。
しかしその量は膨大で新規の人が尻込みしたり、全部に手を付けられない方がいても仕方がないと思います。
というわけでここからは「◯◯について知りたい!」という人が該当する作品にたどり着けるよう公式ノベライズを発売順に紹介していきます。アニメと違って単独で読んでも楽しめるので気になった作品は是非手に取ってみてくださいね。
・K SIDE:BLUE
青の王・宗像礼司率いる《セプター4》がメインとなった一作。この小説では新米隊員である楠原が先輩にあたる青のクランズマン(通称・青モブ)達と交流したり、ともに剣術の鍛錬に励む様子が描かれています。
そんな楠原に剣を指南するのは庶務課資料室に勤める隻腕の男――善条剛毅。抜刀術の達人で「鬼の善条」とも呼ばれる彼は先代青の王時代からセプター4に所属する古株のクランズマン。期では宗像の切り札として再び登場する善条ですがその所以とは一体なんなのか。稽古を重ね、類稀なる才能が開花した楠原のその実力とは。宗像をめぐる二人の知られざる物語が明かされます。
・K SIDE:RED
前作が青なら今作は赤! 赤の王・周防尊率いる《吠舞羅》は鎮目町にあるバーを拠点としていました。ある日そこへ周防の高校時代の担任教師が姪を引き連れてやってきます。
青い服に身を包む無表情な少女の名前はアンナ。両親を事故で亡くし心を閉ざしていた彼女は初めて出会った周防をじっと見つめます。アンナは幼いながらにストレインであり、他人の心や未来を見透かす感応能力を持っていました。
一方、黄金のクランズマンでありながら科学者として日々ドレスデン石盤の研究に没頭する男が一人。御槌は人為的に王を選ぶ方法に執心し、石盤と同調する術を模索する中で強力な異能を持つ少女に着目します。
非道な科学者につけ狙われるアンナ。真実を知った周防が、吠舞羅がとった行動とは? 赤のクランに惹かれたなら是非読んで欲しい作品です。
・K SIDE:BLACK&WHITE
伊佐那社(シロ)と夜刀神狗朗(クロ)、そしてネコ。それぞれの境遇が記された作品です。クロの章では彼が支えていた無色の王・三輪一言との出会いや二人が師弟として過ごした平穏な日々の様子が描かれています。
次に取り上げられるのはネコにまつわる話。アニメ本編では文字通り“猫”に姿を変え、シロの目の前に現れる彼女ですが本名はおろか素性は謎のまま。少女は何故“ネコ”になったのか、その秘密に迫ります。
最後に明かされるのはシロの過去について。1期の内容を含むため詳細は省きますが、シロにはかつて共に未来を語り合った優しい姉と頼れる友人がいました。
自分の居場所を見つけ、親しい人との別れを経て巡り逢った三人。1期の後に読むとよりKを楽しめる1冊です。
・K -Lost Small World-
吠舞羅の切り込み隊長こと八田美咲と、セプター4の中でも指折りの実力を誇る伏見猿比古。アニメ本編では何度も衝突し、赤と青の両クランが対立していることを視聴者に強く印象づけたことでしょう。
今でこそ犬猿の仲であるものの、実は同じ中学に通っていた友達同士。以前は伏見も吠舞羅の一員でしたがある事件をきっかけに離脱し、青のクランズマンとして席を置くことになります。一体仲の良かった二人に何が起こったのか、八田との決別を綿密に描かれています。
中でも伏見の人格形成に影響を与えた強烈な父親の存在は必見です。
・K -R:B-
暴力を司る周防と秩序を制する宗像。性格も何もかも食い違う双王の邂逅を描いた物語。
ストレイン絡みの犯罪を取り締まる役目があると説明した青のクラン《セプター4》には本来、業務遂行のため警察よりも上位の権限が与えられています。しかしそれは王権者がいてこそ罷り通る話。迦具都事件以降王が不在だったセプター4は長らく黄金のクランの下請けのような立場にありました。
その中で頭角を現したのが周防率いる赤のクラン《吠舞羅》です。彼らにとっては縄張りである鎮目町で起きたトラブルを片付けているだけにすぎませんでしたが、犯行に及ぶストレインの大半が裏で暴力団やマフィアとつながっていたため、立ちはだかる周防の名は裏社会にまで知れ渡り、吠舞羅はその勢力を伸ばしつつありました。
ところが新たな青の王に宗像が選ばれたことで状況は一変します。即位後、宗像は速やかにセプター4の再編に動き、続けて秩序回復に乗り出しました。
傍若無人に振る舞う周防の前に現れた慇懃無礼なルーキー。その出会いは必然であり、衝突は言わずもがな。爽快感のあるバトルシーンとにかくカッコいい! 二人の因縁が気になった人にはイチ押しの作品です。
・K 青の事件簿 (上下巻)
宗像を中心に結束を強める青のクラン・《セプター4》。日々厳しい訓練と業務に励む多忙な彼らのもとに予想外の挑戦者が現れます。
その人物の名前は河野村。他所のクランズマンでもなければストレインでもない、謂わばただの一般人である男が青のクランに挑む理由。それは、なんと宗像の玉座だったのです。
しかしながらこの作品でメインに取り上げられているのは青のクランズマンの活躍になります。アニメ本編では「抜刀!」という特徴的な掛け声と共に、SIDE:BLUEでも端々に描かれた彼らが河野村の繰り出す罠に対してどう立ち向かうのか。また、下巻では華麗なる反撃の様子をお届けします。
これまでに刊行された5冊とは若干毛色が異なるものの、これもまたKの魅力の一つ。どうぞ肩の力を抜いてお楽しみください。
・K -ALL CHARACTERS-
通称・全員K。2期放送終了の時点でアニメ及びスピンオフ小説に登場した総勢52名のキャラクター達が、あの日どこで何をしていたのかをテーマに原作者がそれぞれのショートストーリーを書き上げた掌編集となっています。主要人物はもちろん、まさかのお掃除ロボットにまでスポットを当てた力作。1話1話がさくっと読めるので本編を観終わったあとや、短い時間でKの物語を楽しみたい人にオススメです。
・ザ・アイドルK
もし『K』がアイドルになったら? というパラレルワールドを描いた異色作。
そもそもアイドルKとは、2期放送開始前に突然告知された《抜刀総選挙》と呼ばれるアニメイト連動企画の一つであり、期間内にK関連商品を購入したレシートを好きな候補者に投票するというお祭りから誕生したもの。
最終結果には主要キャラ達が名を連ねていますが、中間順位発表時にはとあるモブキャラが人気キャラを抑えて上位3位に食い込んだりとファンの間で波乱を呼びました。
さて、そんな経緯から発行されたこの冊子。前半には本編の内容をこの世界に置き換えた諸々の設定が詰め込まれており、ドレスデン石盤はアイドルの素質がある者を選定するシステムとして、王権者は究極のカリスマ的存在・アイドルキングとして活動していることなど、用語説明や主要キャラの立ち位置について書き記されています。
後半には若手アイドル・クロを主人公とした短編小説を掲載。各大手芸能事務所(=クラン)に所属する個性豊かなアイドル達が歌って踊って日本を導いていく壮大なストーリーが幕を上げます。
ぶっ飛んだパロディ作品と侮るなかれ。この世界ではシリーズ中に命を落とすキャラクターも元気にアイドルや芸能関連の仕事をしている、謂わば誰も死なないKなのです。
…………ちなみに2期のサウンドトラックには抜刀総選挙上位3名のオリジナルメッセージソングが収録されています。(視聴はこちらから)
・K 赤の王国
赤のクラン《吠舞羅》誕生のエピソードに迫る渾身の一作。
高校生だった周防は喧嘩じゃ負けなしの強さを誇り、周囲から恐れられている存在でした。そんな猛獣はひょんなことから先輩にあたる草薙と後輩の十束とつるむようになり、共に遊んで、ときに悪さをして。三人でかけがえのない青春を過ごしていました。
しかし、とある野望を持った青年の急襲により平穏な日々は終わりを告げます。闇山と名乗る男もまたストリートじゃ名の知れた不良の一人。一度は周防に敗れたものの、再び姿を現した闇山は炎を操るストレインとして彼らに襲い掛かります。
この作品の醍醐味はなんといっても石盤の存在すら知らなかった周防達が異能の世界にジワジワと追い詰められていく緊張感にあると思います。危険から逃れる最中、草薙が耳にする赤の王の都市伝説。異能者相手に拳一つで立ち向かう周防のアクションシーンを鮮烈に描き、一方で同じ石盤に選ばれていながら王権者となりそこないの間にある格差――青のクランが行うストレイン保護の実態――が明かされます。
仲間を守るため、夢を叶えるため。両者ともに譲れない周防と闇山が対峙するとき空に顕現する巨大な剣。Kがおくる青春活劇をどうぞご堪能ください。
・K SIDE:GREEN
この作品では緑のクランの刺客として2期から姿を現す少年・スクナを中心に物語が展開します。名家の一人息子として生まれながら支配的な両親に嫌気がさして家を飛び出した彼は、SNSアプリ《jungle》を活用しつつ、自分を連れ戻そうとする実家から逃れる日々を送っていました。アプリで得た仮初の異能を使いこなし、圧倒的なスピードでUランカーに昇格した家出少年に興味を持った比水は彼に接触を試みます。
比水はスクナに直接会いたいと話しますが、王に会う権利は最高位のJランカーまで上り詰めなければ得ることはできません。そしてスクナがそこへ到達するためには既に緑のクランズマンとして名を馳せていた御芍神を倒す必要がありました。
戦闘力差もあり、失敗すれば降格どころかアカウントそのものを失ってしまいかねない。そんな無謀な昇格戦に挑むスクナの様子を描く一方で、紐解かれる比水の過去。育ての親である磐舟との出会いに始まり、緑のクランが長い間潜伏していた理由や黄金の王と比水の間にある因縁がここで明かされます。
世界の変革にたったの四人で挑んだ《jungle》の始まりを綴った一冊です。2期の終わりに読むもよし、Kを視聴する前に読めば本編を違った角度から楽しめることでしょう。疑似家族という関係性にピンときた人にもオススメです。
・K THE FIRST STORY
TVアニメ第1期の放送から8年の歳月を経て発売されたKの始まりの物語。執筆を担当するのは本編の脚本以外に数々のスピンオフ作品の原作も手がけた来楽先生です。
アニメでは描かれなかった様々なエピソードを追加しつつ、小説だからこそできる情景描写や繊細な心情表現で1期の物語を彩った600ページ超えのボリューミーな一冊となっています。
藤原印刷さんとコスモテックさんの最強タッグがこだわり抜いた装丁も大変素晴らしく、柔らかな印象のあるパール調の表紙に上品な輝きを放つ金とシルバーの箔押し加工はまるで宝物のよう。Kindleにて電子書籍の販売もありますが、是非実物をご覧いただきたい傑作の一つです。
・THE IDOL K -Six Idols-
――おなじみのキャラクターたちがアイドルになった?! あの話題作の続編が堂々と登場です。
世界観や設定をザ・アイドルKから引き継ぎ、この世界で繰り広げられる個性豊かな彼らの大騒動を鈴木先生がユニークに綴ります。
中身はオムニバス形式となっており、人付き合いの苦手そうな◯◯がトーク番組に向けて特訓する様子やお宅訪問バラエティで明るく元気な▢▢がホラーな目に遭う話、さらに面倒見のいい△△の女性スキャンダルや☆☆がバーチャルアイドルに可能性を感じる話など様々な芸能活動を収録。
アイドルKの快進撃はこの後もまだまだ続きます。
・K ALL MEMORIES
Kには公式ノベライズ・コミカライズの他に各種ドラマCDやDVD購入特典小説、イベントで行われた朗読劇の脚本など様々な媒体で物語が紡がれてきました。しかし、その殆どが今となっては読むことも聞くことも困難になっています。
そこで今までに発表されたKの思い出を一冊にまとめようというコンセプトのもと製作されたのがこの総集編。その名も『K ALL MEMORIES』。
一体何が載ってるの? と気になった人は下記(原作者ツイッター)から収録作品一覧をご確認いただけます。
ツリーには各章の概要とサンプルが掲載されているため、そちらも併せてどうぞ。(全員Kとザ・アイドルKは書籍完売につき再録という形で収録されています)
豪華な表紙からお察しの通り、今回の高級感ある装丁もあの最強タッグ・藤原印刷さんとコスモテックさんが担当して下さいました。また特装版には篠原紙工さんのオーダメイド専用ボックスが付いてくる他、フォトジュエリーと呼ばれる特殊なアクセサリーのストーン部分を覗き込んでみると…?
“あの日々を忘れない”
……という力強いメッセージが浮かび上がります。
実はこの言葉、K大全のために書き下ろされた11本の掌編小説のキーワードにもなっているんです。
Kの思い出が詰め込まれているだけあってこの本の重さは1.7キロ強、厚さはなんと6.5センチ超えというK史上ナンバーワンのヘビー級書籍。完全予約受注生産のため現在は購入することが不可能な上、量が量なだけに電子書籍化の目処が立っていない状況です。それでも「実物を見てみたい!」って人はお近くのKクラにご相談ください。
・K MISSING KINGS
『K THE FIRST STORY』に引き続き、劇場版ノベライズの執筆は来楽先生が担当します。
この『K MISSING KINGS』は1期と2期の間に起きた出来事に焦点を当てた作品です。緑のクランがいよいよ動き出したことでKのメインストーリーはここから加速していきます。尺の都合上描ききれなかったキャラクターたちの行動や幕間のシーンを追加し、映像では分からなかった彼らの心の内が丁寧に綴られています。
この小説を読みながら映画を観直せば新たな発見があるかもしれません。
・K RETURN OF KINGS
TVアニメ第1期、劇場版、第2期と紡がれてきたKの物語。長くに及んだメインストーリーの書籍化もこれでいよいよ最後となります。
今回筆を取るのは来楽先生からバトンを引き継いだ鈴木先生。本編関連の著書には緑のクランを主体としたスピンオフ小説『SIDE:GREEN』があります。
そんな《jungle》の成り立ちを描いた本人だからこそ、この作品では全容が謎に包まれた彼らの行動原理をより明確にし、比水と主人公たちが掲げる理想の食い違いを際立たせています。
執筆する際にはアニメでのシーンを省略しないよう映像で動きを確認していたそう。さらに本編では描かれることのなかった《jungle》下位ランカーの視点も盛り込み、見どころ満載となった一冊となっています。展開を知っていても新鮮な気持ちでKを楽しめますので、ぜひお読みください!
・Four seasons of K
電子書籍でのみ配信されているこちらはK FAN CLAN(以下、KFC)と呼ばれるKの公式ファンクラブで毎月更新されていた短編をまとめたものになります。
タイトルの通り季節がテーマとなっていて、キャラクター達が節分やバレンタインデーといった春夏秋冬のイベントを楽しむ様子を描いたショートストーリー(全28編)を収録。
惜しくもサービス終了となったKFCを引き継ぐ形で開設されたKの公式noteにも全編再掲されていますが、電子書籍版の発売に伴い現在は試し読み部分しか閲覧出来なくなっています。
もしかしたらあったかもしれない、そんなKの一幕をお楽しみください。
・KFCN1期 リクエストミニエピソード
こちらは、かつてキングレコードが主体で運営していたKの公式ファンクラブ『K FAN CLAN』および『K KAN CLAN NEXT』内で配信されていたコンテンツの一つ。ファンから寄せられたリクエストを元に原作者が書き下ろし掌編をまとめたものなります。
ファンクラン終了後はGoRA公式noteにて有料マガジンとして公開されていましたが、なんと1期分が新たに電子書籍化されました!(やったね!)
内容はもちろんのこと、各話の冒頭には実際にファンが送ったお題も記されているので、コアな読者のリクエストを原作者がどう受け止めたのかも併せてお楽しみください。
……以上がKの公式ノベライズになります。この中に気になる本はありましたか?
気になるのはあるけど小説を読む時間がない人も漫画なら気軽に目を通すことが出来るのではないでしょうか。次の記事で公式コミカライズを紹介していますので、よろしければそちらもご覧ください。
↓公式コミカライズ紹介記事はこちら