分割版⑤ K劇場版新シリーズ編
🙋♂️Kをまだ見たことがない!!!
🤷♂️映画6作ってどういうこと? 嘘でしょ?
そんな人に向けた映画の概要と各エピソードのストーリーまとめです。
※この記事では各エピソードをざっくりご紹介します!
※主な登場人物についてはWikipediaを読んでくれよな!
◇K SEVEN STORIES(K7S)
本編(第二期)の放送終了の翌年、2016年に横浜で開催されたイベント『K-Do you know K?-』内にて、新作アニメーション『K SEVEN STORIES』(以下、K7S)の製作が発表されました。
タイトルにもなっているように『7つの物語』がキーワードとなっており、本編の過去を描いた公式スピンオフ5作と、Kの完全新作ストーリー1作、さらに同時上映作品を含んだ計7作が2018年7月から全国の劇場で半年間に渡り連続公開されました。
先行上映時にはステージに登壇した出演声優・関係者から「頭がおかしい」「いかれてる」などと言わしめた本作品。一つのエピソードがTVアニメと同じ30分尺×2話という構成のため、なんとOPとEDが二回も見れちゃう親切設計でもおなじみでしょう。
また、映画化に伴い来場者特典として原作者書き下ろしのショートストーリー付イラストカードが上映期間中週替わりで配布されていたことでも話題を呼びました。(この全24種のSSはK大全に収録されています。)
……ところでこの記事を読んでいる新規さんの中には、友人もしくはフォロワーから本編よりK7Sを勧められたことがある、という人もいるのではないでしょうか。
それもそのはず。当シリーズのうち公式スピンオフを原作とした5作はそれぞれが独立した物語であるため、ぶっちゃけ本編を知らなくても問題なく楽しめるんです!!
具体的にどんな内容なの? と疑問に思った人のために次の章から各エピソードの紹介に移りたいと思います。
・Episode1「R:B ~BLAZE~」
記念すべき最初のエピソードとして選ばれたのはこちら。公式ノベライズ第5弾『K -R:B-』を映像化したものになります。
ドレスデン石盤から与えられた暴力の異能に蝕まれる赤の王・周防尊のもとに新たな青の王誕生の報が届きました。
第四王権者として戴冠した宗像礼司は、その手腕でもって青のクラン《セプター4》の再建に動き、クランズマンの一部に暴徒の兆しを見せていた赤のクラン《吠舞羅》の前に現れます。
王の宿命に苦しむ周防と、王の理想に燃える宗像。若き二人の王の激突をその目でご覧ください。
・Episode2「SIDE:BLUE ~天狼の如く~」
続いて選ばれたのは、公式ノベライズ第1弾『K SIDE:BLUE』を原作としたアニメーションです。
宗像礼司が王として覚醒して間もなく再編された新生・セプター4。そこへ入隊した楠原剛の成長と、先代青のクランズマンである善条剛毅が宗像に対して抱く不信感を描きます。
この映画の見どころは、なんといっても本編で幾度となく語られてきた迦具都事件の一端がはじめて明かされたことではないでしょうか。
かつて最大規模の異能災害を引き起こし、70万人以上の一般市民を巻き込んだ煉獄の化身・迦具都玄示。そして、そのダモクレスダウンを食い止めようと決死の覚悟で立ち向かう先代青の王・羽張迅。二人の壮絶な戦いをその胸に焼き付けてください。
・Episode3「SIDE:GREEN ~上書き世界~」
シリーズ第3弾となるこちらは、緑のクラン創生秘話を綴った公式ノベライズ『K SIDE:GREEN』が元になった作品です。
利用者に異能を与えるとして若者の間で広まりつつあったSNSアプリ《jungle》を活用し、あっという間にUランカーまで上り詰めた五條スクナ。支配的な両親に嫌気がさし自由を求めて家を出た彼はあるとき、アプリの創始者である緑の王・比水流と接触します。
そこで語られた比水の夢に興味を惹かれたスクナは王に直接会う権利を得るため、自分より遥かに強いJランカーの御芍神紫に戦いを挑みますが……? 気になる結果は是非ご自身でお確かめください。
・Episode4「Lost Small World ~檻の向こうに~」
第4弾の題材となったのは小説や漫画などでも人気を博したスピンオフ作品『K -Lost Small World-』です。
二人が決別するずっと前。孤独を感じていた中学時代の八田美咲は自分よりも賢く冷静な一匹狼の同級生・伏見猿比古のことが気になっていました。そして伏見もまた、自分にはない明るさと純粋さを持つ八田に少しずつ惹かれ始めます。
性格も何もかもが正反対だからこそ互いに足りない部分を補い合い、二人だったらなんでも出来る、どんなことだって立ち向かえると無敵感に包まれていた八田と伏見は、やがてドレスデン石盤の力が蠢く異能の世界へと足を踏み入れます。
圧倒的な王の力を目の当たりにして、それぞれに表れた心境の変化。『小さな世界』が壊れたとき未熟な二人は何を思うのか、是非その目で見届けてください。
・Episode5「メモリー・オブ・レッド ~BURN~」
シリーズ第5弾となるこちらの『メモリー・オブ・レッド』は公式コミカライズの内容を取り上げたものになります。関連書籍・漫画編でもご紹介しましたが、この作品は赤のクラン《吠舞羅》をメインに扱っており、物語の終盤には1期の引き金となった十束多々良殺害事件についても触れています。
そもそも十束は何故あの時間にビルの屋上へと向かったのか――。季節は12月初めのころ、吠舞羅の面々は櫛名アンナの誕生日のための準備を始めていました。どんなプレゼントがいいか話し合う中で十束は、色覚障害で赤色以外を認識できないアンナのために赤い光が灯る夜景を贈ろうと思いつきます。
一方、その裏で密かに第七王権者として目覚め、自身の異能に飲み込まれそうになっていた無色の王は比水に唆され、七王の一角を崩そうと動き出していました。
『K SIDE:RED』や『K 赤の王国』などの要素も取り入れ、赤のクランの幸福な日常を悲しくも美しく描きます。これを観たら自ずと一期を再生したくなるはず。K始まりの物語を是非ご覧ください。
・Episode6「Circle Vision ~Nameless Song~」
シリーズラストを飾るのは待ちに待ったKの完全新作、その名も『Circle Vision』です。
Kの中で生きるキャラクター達がエンドロールが流れないよう必死に戦った物語が二期だとしたら、この映画はまさにカーテンコールと呼ぶに相応しい作品でしょう。
今まで彼らは自分の大切な居場所を守るために争ってきました。相手を認めているからこそ容赦なく拳を交えたり、ときには互いの手を取り合ったり。こうして紡がれてきた絆があるわけですが、それぞれが己の正義を振りかざす以上、断ち切れてしまった繋がりも存在します。
心から慕っていた人や友人を亡くした悲しみの果てに、かつての共に過ごした平穏な日々を懐かしく思ったのかもしれません。その時の、ささやかな祈りが傷ついた彼らに哀惜の光景をもたらします。
Kが全てのファンに送る幕引きのストーリー。本編のその後を是非最後までお楽しみください。
・各エピソード同時上映 アイドルK
最初にお話しました通り、『K SEVEN STORIES』は7つの物語を全国の劇場で6ヶ月間連続公開されてきたわけですが、これを聞いて「ん?🤔」と少し引っかかった人がいるのではないでしょうか。
それもそのはず。7つの物語とは6作ある各エピソードと同時上映『アイドルK』を含めた数だったのです。
二期放映記念の盛り上げ企画としてスタートし、書籍化やショートストーリー。さらにライブ、謎解きゲームにまで派生したアイドルK初の映像作品。
弱小芸能事務所に所属するシロが自身の企画したお米のチャリティイベントに有名トップアイドルを起用しようと翻弄するストーリーとなっています。
そしてイベント開催時には、シロ選りすぐりのメンバーがここでしか聞けない幻のオリジナルソング『Kiss!Kiss!Kiss!』をお披露目。皆さんに最高の歌とダンスをお届けします!
…………さて、ここまでいかがでしたか?
「Kってこんなにあるの?!」と驚いている人がほとんどではないでしょうか。中には「やっと終わりか……」と安心した人もいるかもしれません。
ですがここで記事の冒頭を思い出してください。
ご覧の通り、Kは2022年に10周年を迎えました。これを記念して原作者集団GoRAが開設した公式noteでは書き下ろしの公式新規ストーリーが掲載されているんです!
次の記事では公式noteに掲載・連載されている作品をご紹介します。
↓公式noteまとめ記事はこちら