岡崎ジャズストリート2019
今回は長編です。ゆっくり読んで下さい。そして是非動画も見て下さい。文章は上手くはありませんが、皆さんにこの興奮が伝われば私がnoteに書いた意義があります。数日経つとあれやこれやと考えて無難な言葉を選んでしまうが、興奮が最高潮な時に急いで仕上げることで、素直に感じたまま書き表せたのではないかと思う。ジャズセッションのように..
朝、息子が開口一番に言った言葉。
「ついにこの日がやってきた!」
そうです!待ちに待った岡崎ジャズフェスティバル!
どれだけわが家が待ちわびていたことか...😆
在来線を乗り継いで約一時間半
岡崎に着いたのは午前11:30頃
先ずは腹ごしらえ!です😂
ランチは中華にあっさり決定♡中華は料理が出てくるのが速いし美味しいし、こんな時間で動かないといけない時には最適です!
さーて
乾杯🍻
よし!満腹、ほろ酔いで会場に向かいます。
途中、秋晴れの川べりを
とってもいい気分で会場に歩いていきます。
春には桜並木になるのかな...
大きな桜の木も♡
途中、明治安田生命ビルも♡
こちらで今回の私の旅の大本命、小林創さんが演奏します。
第一目的地は
りぶらホール
岡崎の図書館や市民プラザの中にありす。
メンバーは
演奏曲で特に印象に残ったのは
My melancholy baby
Sing sing sing♪
とっても有名な曲。普通はビッグバンドで演奏されるが、今日はシカゴから来てくれたJohnieがドラムを叩いてくれるので是非やりたいと思います。と紹介。この曲の1番の聴き所はなんと言ってもラテンリズムのドラム!
Memories of you
最後、残り時間が3分でサラッときれいに演奏してくれました。
やはり美しいメロディー
花岡さんはBenny Goodmanの生まれ変わりなのかと思う。
動画も全て花岡さんに敬意を表してBenny Goodmanにしてみた。
安定のスウィング
花岡さんのクラリネットは言うまでも無いが、特にdrumとbanjoが素晴らしかった。
banjoの青木さんはやはり上手い。プロなのだから上手いというのは変だが、、、一般的なザッザザッザというbanjoの弾き方とは全く違う。音が厚くて、リズムが見える、歌うbanjo。そして何より幸せオーラが滲み出ている。
sing sing singと他一曲で長いドラムソロがあったけど、スウィング感がしっかりとあるドラムを初めて聴いた!会場も凄く盛り上がった。叩きまくっていても、奥ではしっかりスウィングしているドラム、そのスウィング感が素人の私にも感じられた。是非彼の演奏はまた聴いてみたいと思った。
そして
お次は、ニューオーリンズトランペッターを見る予定でしたが、息子の集中力が最後まで続くのか心配だったため取り止めて、公園で休憩。
そこでも無料でジャズライブが行われていました
雲ひとつない青い空
しばし芝生の上、ヒールを脱ぎ休憩
休憩時間に芝生の上で聴いた街中ジャズ。
構成はsax、piano、guitar、bass、drumでした。無料で聴ける街中と言えどもテクニックをもったミュージシャンはいるんだな...。1人1人の演奏技術は素晴らしかった...。saxもとてもキレイな音。guitarもかっこよかった。でも何かが、、何か違和感。。聴きながら思ったことは、drumとbassが少しバラバラだったこと。特にbassが周りより早くてズレていた。屋外だったので、場所によって音の響き方が違ったんでしょう。どんな場所でも悔いのない演奏は難しいことです。1人1人が素晴らしかっただけに勿体ない印象でした。
さてと!
次の目的地に出発します!
次はニューオーリンズピアノの演奏
小林創さんと同じ明治安田生命ビルで演奏を聴きます。
少し後ろの方の席になってしまったので、息子とジャズ旦那とばらばらで座ることに。
息子は最前列
ジャズ旦那は3列目
私は5列目です。
メンバーは
bassはラグビー決勝の特別ステージからオファーがあり、そちらに出演。トリオだった。
セットリストは(空欄は記憶喪失)
①イントロダクション
タンバリンの圧倒的な音。どこかのジャングルに舞い込んだみたい。。
ニューオーリンズのリズムに乗せたファンキーなサウンド
②Fats Domino「Blueberry hill」
素晴らしかった!しかも自分が知っている曲をやるのは嬉しい。あのFats Dominoのずるずるっとしたピアノのまま、ゆるっとしていてFats Dominoが乗り移ったのかと思った。
③Go to The mardi gras
この音!正にニューオーリンズ!場所がどっかのバーだったら完璧に踊り出しただろう♪
④Georgia on my mind
⑤アイコアイコ
セカンドラインで歌う有名な曲。
会場中、手拍子、タン タンタン タンタン
このノリが正にニューオーリンズ
⑥はワンコードのフリージャズみたいな演奏でした。ファンキー過ぎてこればっかりは理解不能😢
あまりに6曲目がヘビー級だったので、次は心がホッコリする曲を...と紹介
⑦Down by the riverside
みんなで「study war no more」を大合唱、手拍子
そして遂に
小林創さんが所属する
Mitchオールスターズが登場します!
メンバーは
セットリスト
①ブルース(イントロダクション)
テーマから始まりソロを回す。最後に返ってきたテーマはモンクの「Blue Monk」
ゆっくりめのブルース。最初にブルース!!度肝を抜くオープニング。12小節3コードのシンプルなブルース。基本的なブルースなのだが、この一曲でこのメンバーがどんな色をもっているのかが分かる。みんな目配せして、ゆるっとした雰囲気で、力を抜きながらも、使う音の質が濃い。やはりただ者ではない感じがぷんぷんする。
②ニューオーリンズに行こう...少し記憶に自信がありません。。。
③Lovin′ you
この曲はしっとりとキレイな仕上がり
Mitchのトランペットもメロディーをキレイに...
guitarが主役だった演奏。バンドメンバーがチラチラ目配せしてニヤニヤしてました。きっと誰かの陰謀でguitarにソロをやらせようぜ!といった感じ。はめられたguitarは二回目のソロでキレイな中にもブルージーな音をグイグイ織り交ぜて抗戦。他のメンバーにソロを回していました。これぞジャズセッション。その時に感じるまま、遊び心いっぱいのステージ。
④ルイ・アームストロング「What a wonderful world」
サッチモの代表作とてもきれいな曲ですが、Mitchオールスターズではアップテンポで演奏。ジャズ旦那も初めてこんなアレンジを聴いたと言っていました。「what a wonderful world」をみんなで大合唱。
⑤ラグビーワールドカップ、南アフリカに因んだ曲
曲名は記憶喪失
最後のエレキベースソロは凄かった!低音から技を繰り出して圧倒!
今まで聴いた小林さんのピアノはストライド奏法、ラグタイムが主でした。今回はニューオーリンズピアノ。初めて聴くピアノです。2番目に見た泉澤さんのピアノと比べてニューオーリンズの転がるピアノではなかったものの、小林さんのブルージー且つ、生き生きしたピアノが聴けました。
ジャズ旦那に尋ねました。
敢えて、この小林さんのピアノをひと言で表すなら...
ロッキンブルース
イメージとしては下の動画、
こんな感じだと言っていました。
確かに。。。
こんなに転がっていなかったけど、ブルージーな音の重ね方は正にこんな感じでした。かっこよかった!
ソロを弾く小林さんは真剣そのもの。
流山の時とは違う一面を見たような気がしました。
小林さんは左手奥 赤い帽子を被っています。
もー、カラフルなシャツで大きな水玉模様のシャツにベスト、
とってもお似合いで可愛かった♡
いつものように
終演後、CDを売っていて
出口付近に立つ小林さん
実は私達は一つドッキリを企てていました。
数日前、息子が小林さんの絵を描き、私が色を塗り
(その絵はこちら⤵️)
この絵を小林さんにプレゼントするという作戦!
親バカですが、いい絵でしょ?!
ジャズっぽくはないのは分かってます...😅
小学校の音楽会の雰囲気は否めませんが、
私はこの絵が好きです。
そして、岡崎ジャズ前日の小林さんのツイートがこれ!
そこで急遽考えたのは、、、こちら⤵️
絵を納豆でラッピング♡♡
何を隠そう、小林さんは納豆をこよなく愛する人😆
これは渡さないで帰るわけにはいかない!出口付近に立つ小林さんに勇気を振り絞って息子が話しかけます。
息子:あの....これ...(手には納豆)
小林さん:あっ!納豆だ!(満面に笑み)作ったの??
息子:(うなずきながら、)中に僕が描いた絵が入っています。
小林さん:絵を描いたの?!うわー!ありがとう!
(バンドリーダーのMitchが納豆を見て、「おー納豆やん(Mitchさんは関西出身)」)
そして小林さんから息子にかたい男同士の握手!
ついでに私も図々しく握手を求めて、握手!
肉厚の大きな温かい手でした♡
そしてホントについでのついでにジャズ旦那も握手!
小林さん:ありがとう!明日も来る予定ですか?
私&ジャズ旦那:いや、明日は来られないんです。。
私:でも必ずまた聴きに来ます!
小林さん:ありがとうございます。
会場を後にする私達。
振り返ると息子の納豆を嬉しそうに眺めている小林さんが目に映りました。
泣
泣
泣
感動
なんて
素晴らしい人間性♡
祝杯
合計3組のミュージシャンを観ました。
ニューオーリンズジャズがテーマだったので、行く前は曲や演奏の仕方がかぶるのではないかと少々不安でした。
そんな不安は不要!
三者三様の素晴らしい演奏でした。
そして今回、少し学んだこと。
自分は何も弾けないので偉そうなことは言えませんが、私が敢えて言いたいのは...やはり有料会場でやっているミュージシャンを一度見て、感じて欲しい。自然に体が揺れて、曲の中に自分がじわっと自然に溶け込むような感覚と感動。ミュージシャンと自分の波長が合って、それがグルーブ感というのかな...そんな瞬間を感じて欲しいなと思いました。まだまだ私はリスナーとしてその域に達していませんが、それでも十分魅力的な世界を知ることができます。私のリスナーとしての音楽歴の中でジャズに出会ったことは、見える世界の色を変えてくれました。プレイヤーは高度な音楽理論をしっかり習得して、練習に練習を重ね、努力しているのだろうけど、ステージではそんなことを微塵も感じさせない余裕。その余裕こそが極上の音になる。リスナーであれば難しいことは取っ払って、ただ楽しめばよいのだと思いました。
ジャズは音楽、音を楽しむもの。
シンプルなんだな...と。