岡崎ジャズ2021
先週に引き続き家族三人でお出かけ
2年前に行った岡崎ジャズ
去年は中止になってしまった。
今年は縮小開催とは言え、開催されることになったことは本当に嬉しい。
時間的にも我が家の音楽趣向的にもばっちり合っている
Mitch All Starsを観ることに。
朝10:00に自宅を出発
11:00には会場の岡崎市図書館交流プラザ Libraホールに到着
天気も良いので街をぶらぶら歩きながら、昼ご飯を食べよう!ということに。
駐車場から出るとすぐ目の前に川が流れていて、地元の方が土手に下りて日向ぼっこをしたり、おしゃべりをしたりしている。
私たちも少し歩いた後、昼食に向かおうとした。
「ん?」
Libraホールの方から男性2人が歩いてくる・・・・。
「んーーー?」
Mitch と富永さんだ!!
なんとっ!!
リハーサルの間の休憩時間なのかもしれない・・・。
邪魔をしてはいけないよね。分かってはいるけど・・・・。
でもここで会えたのも何かの縁・・・。
勇気を振り絞って話しかけてみる。
写真を撮ってもらえますか?とお願いしてみる。
快く応じてくれた。優しいお二人。
手際の悪いカメラマンの主人に、お二人が
「何枚か撮ればええよ~」
「目つぶってるかもしれへんしな~」
なんて気さくに声をかけてくれる
写真撮影後、ほんの少し言葉を交わし、「演奏、楽しみにしています!」と伝えてその場を去る。
伝えたいことは山ほどあった。
一昨年中止になってしまった船場ジャズに行く予定だったこと。
昨年のオンライン配信の船場ジャズ、先日のBlue note東京の配信、素晴らしかったこと!Mitchのトランペットを聴いてトランペットの魅力に気付いたこと。
富永さんはウクレレの楽譜を2冊出版されている。とても難しくて、初心者の私には弾けない曲ばかりなのだが、3曲「慈しみ深き」「グリーンスリーブス」「きよしこの夜」を只今練習中ということ。
何も伝えられなかったが、、、これで良いのだ。きっとまた縁があれば会えるだろう。
突然のことに興奮冷めやらぬ中、昼食をとる場所を探すのだが・・・・
日曜日のオフィス街は全ての店が閉まっている。
やっと見つけたお寿司屋さんに入った。
昼から贅沢に江戸前寿司を頬張る♪
さーーーーて、昼食を終えて満腹になった私達!
準備万端!
会場に向かうと、すでにたくさんのお客さんが開場を今か今かと待っていた。私たちもその列に並ぶ。
先程お会いしたギターの富永さんの目の前に着席することができた。
ライブが始まった!
1曲目はSt.Louis Blues
世界で一番有名なブルース
ラテンのリズムから4ビートに変わるところが好きでたまらない♪
続いてWhen you're smiling
ここでMCが入り、ゴスペルを一曲。残念ながら曲名は分からず。
そして続いてDown by the Riverside
マスクの中で一緒に静かに歌った。study war no more♪
次はギターとトランペット2人の絶妙な演奏から美しく静かに始まった
stardust
この曲は私がよく聴くMitch&富永さんのアルバムにも入っている曲
曲の美しさも去ることながら、トランペットの音が美しい。まるで歌を歌っているかのよう。安定した音程、クリアで澄んだ音、優しい音、裏声になったり、こぶしを回したり、力が抜けた芯のある音。本当に美しくて、それと一緒に鳴るギターも、まるで何十年も連れ添った夫婦のような呼吸で奏でられていた。本当に素晴らしい演奏だった。貼り付ける音源を探したのだけれど、あの二人の演奏とはどれも違う。唯一無二の演奏、そしてあの瞬間の生演奏でしか感じられない最高の音だった。
朝ドラ「カムカムエブリバディ」の話から
On the sunny side of the street
こちらもライブでは印象的な一曲。あまりにも有名なこの曲。
「僕たちのやり方で演奏します」と一言添えて始まったOn the sunny side
始まったその瞬間のギターの音、一気にリズムが変わる。
Mitchワールド全開。
Funkだ!体がふわふわノルようなあの感覚!!そして曲途中から4ビートに変わり、Funkに戻る。変幻自在!
あんなSunny sideは初めて聴いた。
What a wonderful world
そう!この曲は2年前の岡崎ジャズでも聴いた。
その時の衝撃は今でも覚えている。
この曲はご存じのようにしっとりと演奏されることが多いのだが、あの時も今回もFunk!アップテンポでかっこいいwonderful world。
下に貼り付けた動画のようにみんなで「what a wonderful world 」と一緒に大声で歌いたかったな。。。
そしてこの動画、Funkyな最後のHush your mouthまでじっくり観てもらいたい。
あっという間の1時間
会場に終演を告げるアナウンスが流れる中、アンコールの拍手が鳴りやまない。会場のライトは明るくなり、席を立つ人の姿もちらほら・・・。
それでも拍手は鳴りやまない。
拍手に応えるようにメンバーが出てきてくれた!!!
Mitchが「まだまだ演奏し足りへん!」と関西弁で一言。
みんなの言葉を代弁してくれた。
最後に
聖者の行進
Mitch all stars
トランペッターのMitch、トランペットも歌も話も、全てに花がありタレント性があって輝いていた。all starsというのだから、他のメンバーも全員、日本を代表するミュージシャンの方々。メンバー全員が前に出るのではなく、楽しんで、喜んで裏方に徹し、周りと調和するように自分の役割を果たしていた。ドラムとベースは淡々と安定したリズムを打ち、サックスですらトランペットを引き立て、ギターは美しい音で寄り添う。そんな仲間と一緒だからこそ、安心してトランペットが吹けるのだろう。お互いの腕を認め合い、リスペクトし合える仲間が奏でた音色は聴いているこちら側にも気持ちがよく、人間のsunny sideを感じるステージだった。