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関西道場フィードバック記事



久しぶりの(4か月ぶりくらいの)関西道場開講でした。
もう少し頻度をね、上げられるようにするからね…。
自主稽古会グループが関西はしっかりしてるので、そちらでも稽古してね…

というわけで、フィードバック記事です。最速で書いた。


はーじめーるよー。

えーじ君
一時期のスーパーサイヤ人の解釈をしくじったトランクス状態から少しベジータ寄りになってきたかなぁ…という印象です。まだ悟空には遠い。悟空とベジータの最大の違いはリラックスの深度です。まだまだ固い。
これはどうしてこうなってしまっているかというと、足腰の自由度の低さが原因だと僕は考えています。
足腰が上手くコントロールできない結果、勁の通りが悪くなる→足りない分を筋力でカバーという流れですね。引き続き蹲踞をきちんとやっていって骨盤以下の制御度を上げていきましょう。
人の状態を把握する目と、術理に近づけていく教導力は着実にレベルアップしてるので自信を持ってください。筋肉操作系の教導はとても良い感じだったので、あとは勁の成立に関する感覚を養っていきましょう。型稽古丁寧にやりこもうね。


あきまる君
キレートレモンごちそうさまです。ありがとー!
さてさて、あきまる氏ですが、なかなか面白かったです。個人的に。
というのも、その運動神経なら搭載されていないはずのセンサー感度の良さがあったんですよね。通常、そのセンサー感度なら運動神経がもっと発達しているはずで、逆に運動神経に準拠するならもっとポンコツセンサーが搭載されているはずなのに、ほんと良いセンサー持ってる。これ、もしかしたらセンスなのか???と思ったりしてます。
具体的な改善指導案としては、あきまる氏の現在の問題点はひとえに「自分で思っている意識の身体の動きと、リアル物理ボディの実際の動きとの不一致」というところに帰結します。
これは、鏡の前で目を閉じて意識している場所で体を止める→目を開けて意識していた場所と実際のズレを確認する、という工程を繰り返したり、自分の動きをビデオでとって見るなどの稽古で解消していくので、そこが終わるとバチボコ伸びると思います。お世辞抜きに。


くてんちゃん
やっていく上で、いろいろと自分の癖や傾向が見えてきたかと思います。
僕から見えている範囲で気付いた癖としては、
・省エネで動きたがる
・格下相手になるととても意地悪な側面が出てくる
・相手がムキになるとスカしたくなる
・格上相手になると途端に「もうだめだ」の身体になる
ここらへんですね。それぞれの癖に良い悪い、はなく、ご自身の癖として認識していくと良いと思います。少し気を付けた方が最後の癖ですね。人生をやっていくとたまに、「絶対勝てない相手だけど、どうにか最小限の被害で済ませないといけないシーン」ってのが出てくるので、そういう時に諦め癖がついてると最終的に後悔が残ることがあるので、それは覚えておいてほしいです。


しゃいんちゃん
いろいろと散々に酷いことを言いましたが、めげることなく頑張ってほしいなぁ…という気持ちが本当に今一番強く感じます。
順番としてはまず正しく立つことから始めてほしいです。特にシラットのジュルス1の最初の立ち方を徹底的に稽古してほしいです。
稽古会中にも触れましたが、今後の人生を考えると今のうちから下半身をきちんと使えるようにする必要があると僕は強く思います。どっしりと地面を踏めるようになるだけで肚の据わり方が大きく異なってきます。ここを早くできるようになればなるほど、その後の人生の選択を行う際に得られる結果が異なってきます。
浮指改善→地面への握力改善→膝と足首の位置関係の改善、まで出来ればあとは意識的に行わずともかなり良くなってくるので、最初の浮指を何とかしていきましょう。あれかも。靴が良くないかも。革靴じゃなくて、スニーカーをチョイスしていくと良いかも。


りょうさん
全体的に「上手い事まとめる」のが上手いなぁという印象でした。
ただ、これも良かれ悪しかれなところがあって、「理解してなくても何となく使える」ので、キチンとした理解が必要な術理なんかを扱う時にある一定以上上手くなれない、というのが一番本人的に困るポイントかと思います。
解決策としては、ひとつひとつの構造の理解を正しく行っていく、という正直何の面白みもない地味な解決策なのですが、それが一番です。
幸いにして、凝り性っぽいのでそこは大丈夫かと思いますが、集中するポイントがあると他が目に入らなくなる傾向があるので、ある程度の規模感を超えるとクラッシュしてしまうはずです。そのときそのときの自身の状況に合わせて理解を深めていく経験を積んでいきましょう。一人稽古では特に、力を使わずに相手に通す練習を行っていきましょう。

ひろさん
好奇心旺盛で素晴らしいなぁと思ってました。いろいろわからないなりに消化しようとする姿勢はとてもグッドです。あとは術理の多様さと広範さに心が折れてしまわぬよう祈ります。
動きのセンスは悪くないのですが、全体的に大雑把で固くなってしまっているなぁという印象です。形が上手く決まらない→力で解決しようとする→形がもっと崩れて上手く技が成立しなくなってくる、という悪循環が散見されました(特にナイフワークでその傾向が顕著)
よくわからないときこそ脱力して技が求めてくる形を探っていくようにすると、結果的に最速で最善の結果にたどり着くことができると思います。ご自宅の稽古では、ナイフを正しい軌道で柔らかく扱う練習をしていくと良いでしょう。特に腹を切る際に刃筋がズレがちだったので、きちんと重たさを乗せる意識を持つことです。重たさは力で載せるものではないのでそこもお気を付けください。


みぃさん
ナイフワークの殺意の高さが非常に印象的でした。
「おや?この人溜めてんな??」というのが第一印象です。ナイフの面白いところは、使い手の感情がそこに収束しやすくなるところです。相手に向かって突っ込んでいってしまうという体の癖、心の癖がそこに現れてました。特に、首へ向かって突き込む時が一番こう、でりゃぁ!感があったので、ああいう気持ちで動きたくなった時ほど丁寧な形で処理をしていく方が結果的に上手くいきます。
相手の攻撃をさばくときは、悲しみのガシマン花子になってしまわないように気を付けましょう。力に力でぶつけると、力が強い方が必ず勝つことになるので、なるべく構造と空間を意識して、広く動くようにしていきましょう。ご自宅では、鏡の前でvsナイフの動きをシャドーでやってみてください。本人が思っているよりもずっと激しく動いてしまっているのがわかりますから。そこで無駄な動きをそぎ落としていきましょう。


三日月さん
体調不良の中よくぞお越しくださいました(まだ元気な三日月氏を見たことがない)
三日月氏も要領よく何でもこなしちゃえるところがあるので、それが良く出たり悪く出たりすることがあるなぁという印象です。
悪く出てしまっていたのは、腕をぐんぐん回すムーブの時ですね。どうしても「効率よく押すムーブ」になってしまって、そのムーブが本来持つ「相手の状態を探る」から遠ざかってしまっているのが要領の良さが招く悲劇だな…と思うなどしてました。でも、目的を正しく認識した時点で修正が始まってたので、やっぱり要領良いんだな…嫉妬するぜ…とも。
良いところが出てたのはビリヤードの話ですね。適切な類例の参照が出来るのは本当強い。
1人稽古では、壁を静かに押し込むような稽古を積んでいかれると着実に成長していくと思います。あと、システマおすすめ。


にっしーさん
身体に触れる仕事をしているというだけで、突然の理不尽難易度でしたがお疲れまでした。
恐らく今まで見たことがないタイプの術理ばかりだったかと思います。
にっしーさんの素晴らしいところはわかんねぇもんを「なんだこれww」と楽しめる精神性の柔らかさですね。その柔軟さがあればまだまだ新たな術理を取り込んでいけるかと思います。動きの癖としては全体的に腕や手だけでなんとかする傾向があり、いわゆる小手先で乗り切るタイプになってしまっています。
相手との接触部位を点で捉えるのでなく、線や面の一部として捉えることができるようになれば、動きや力の使い方の幅がグッと広くなってきます。
1人稽古としては、肩甲骨付近の柔軟性を上げるストレッチを入念に行っていくことを強くオススメします。


僕は肉が好きです。ステーキ食いたい。