ダイレクトマウント ディレーラーハンガー|TREK Domane
Domaneを購入して以来、リアディレーラーのハンガーをダイレクトマウントに替えたかったのですが、TREK純正品はなく、サードパーティー品もはなかなか見つかりませんでした。
先日、有名な自転車ブロガーのIT技術者さんが、TREKのEmondaに合うハンガーを紹介していたのを発見。詳しく見てみると、どうやらDomaneもいけそうだと判断したので、購入してみました。
購入したのは、Wheels Manufacturing Direct Mount Derailleur Hanger 396。eBayから購入したので、送料も含めて結構かかりました。純正品があるSpecializedとは大違いですね。
ちなみに、注文後に色々と調べていたら、SHGEYIのTRK-TH1というのが、普通にAmazonでも売っていて、物は試しとこちらも注文。さらに同じ製品は、国内の通販自転車ショップでも購入できるようで、今だと入手は結構容易そうです。
■ディレーラーのダイレクトマウント化によるメリット
シマノのウェブページに紹介されているように、リアディレーラーの取り付け部分にあるリンクを一つ減らすことができます。
現行のリアディレーラーは、シングルテンションになった影響か、ホイール着脱時が少し難しいです。具体的には、ディレーラーを後ろに引っ張る動作が、結構力がいるのです。
というよりも、正確に言えば、以前のダブルテンション時代のリアディレーラーって、クイックリリースを緩めるとそのままホイールが落ちるくらい、ゆるゆるだったと思います。それに対して現行のディレーラーは、ちゃんとディレーラーを後ろに引っ張らないと、ホイールが外れない。
この点、ダイレクトマウントにより、ディレーラーハンガーが少し後ろに移動することによって、ホイールの脱着が容易になるということです。
また、おそらく副次的な効果だと思いますが、リンクが減ったことにより、若干の軽量化と、剛性アップによる変速性能向上が見込めます。
(一体型ハンドルの時も感じましたが、いくらボルトでしっかり結合されていても、別々の部品である以上、一体型よりは剛性が落ちているんですよね。多分ボトルネックは、ボルトの剛性にかかってくるのだと思います)
■二つの製品の比較
結局、アメリカと中国から、それぞれ別の日に発注して発送されたのですが、同日に到着。どちらを取り付けようかなということで、比較してみます。
Wheels Manufacturing DH396
SIGEYI TRK-TH1
この写真を見た知り合いの自転車店の店長曰く、「TRK-TH1は削り出し感丸出しで、強度設計もちゃんとできているか分からないくらい、ちょっと怪しい」ということでしたので、重量もしっかりあって丈夫そうな、Wheels Manufacturing製の方を使うことにしました。SIGEYIは予備にします。
■取り付けてみました
取り付けは簡単。ディレーラーを一旦フレームから外して、フレーム側のディレーラーハンガーを取り替えます。ボルトは再利用できますし、新しいものもついてきました。
続いて、ディレーラー側のリンクを取り外し、ディレーラー本体をダイレクトマウントに取り付けます。この時、ディレーラー側のボルトは、再利用します。
最後に変速調整をして完成です。トップ側だけ、ちょっと変速が完璧にならないのが、ちょっと気になります。
ちなみに、元の部品の重量が27g。約10gの軽量化ですね。
■違いを感じることはできるか
まず、調整の過程で、すでにホイールの脱着のしやすさは感じました。ダブルテンション時代のリアディレーラーほどではありませんが、この点はすぐに実感できました。
早速、4本ローラーに乗ってみたのですが、ローラー台の上でも、変速性能の向上も感じることができました。トップ側への変速は、ディレーラー的にはそれほど負担がかかっていないのか、従来との違いを感じません。一方でロー側への変速は、間違いなくスムーズになりました。コンマ数秒の違いだとは思いますが、早くスッと動いてくれます。イメージとしては、トップ側の変速とロー側への変速が同じくらいスムーズになった感じです。
その後、実走でも同じ感覚を得ました。まあ、元々Di2だったので、変速に力がいるということはないのですが、それでもスムーズに動きます。コンマ何秒という世界の話だと思いますが、クランクは1秒間に1.5回転くらいするわけで、変速がどれくらいで終わるのかは、実は結構違いを感じるのではと思うようになりました。
ビッグプーリーとかと違って、劇的な効果があるパーツではありませんが、それでも交換して良かったと思います。
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