BRM1204熊本300kmデンジャラスアタック英彦山|2021/12/4
今年の4月に200kmのブルべを初めて走ったのに続いて、2度目の挑戦です。今回は300kmのブルべに参加しました。これまでの最長ライドが230kmくらいなので、どうなることやら…
今回のコースは、熊本市の東にある武蔵塚駅がスタート地点。阿蘇山の西側にあるミルクロードを北上し、その後小国・玖珠を経由して、耶馬渓、英彦山を通り、久留米へ。最後は有明海沿いを南下して熊本まで帰るという、九州の中部~北部をぐるっと一周するルートです。
阿蘇と英彦山が約20kmの長い登り、他に4ヶ所ほど5km前後の短めの登りがあり、登りが比較的多いコースでした。
引き続き、アフターコロナスタイルということで、決められた出走時間はありません。エントリー後にいくつかの候補日の中から、好きなスタート時刻を事前申告して、各自でスタートするスタイル。そのため、基本的にはソロライドと変わりません。
今回はなるべく早めの時間に走り終えたかったので、ミルクロードの最高地点で夜明けを迎えることを目指して、5時スタート申告で5時30分スタートにしました。目標はグロス20km/hで、20時にはゴールする計画です。
■スタート~小国(55km地点)
まずは暗い中、ミルクロードを登ります。真っ暗で街灯もありませんが、道が綺麗なので不安なく走れました。自動車も少なく、淡々とペースを維持して登ります。
徐々に視界が開けてくると同時に周囲が明るくなってくると、さすが阿蘇といった感じの絶景が見えてきました。
ただ、登っている最中は、木々にさえぎられてあまり感じなかったのですが、上の方は冷たい風がかなり強く吹いていて、極寒でした。Garminの表示で-5℃。体感はもっと寒い。凍結していなかったのが、せめてもの救いです。
阿蘇スカイラインの展望所で写真撮影を試みるも、風も強く、すぐに震えが止まらなくなってしまいました。手袋を二重にして、ヘルメットの下にキャップもかぶって、再スタート。大観峰に寄ることも断念し、小国へ下りました。
実は出発直前まで、服装に悩んでいました。天気予報だと、最低気温が5度前後、最高気温が15度弱だったのですが、山の上は寒いかもしれないなと思ったのと、汗をかくほどの強度で乗らなければ良いと思い、暖かい服装で出発して幸いでした。もう一段階薄い格好だと、この時点でDNFになってたと思います。欲を言えば、さらに寒さ対策をしておいても良かったかも。
阿蘇からの下りも、とにかく寒い。一旦止まったためか、手足だけでなく、体幹部もかなり寒く感じ、震えながら下り切りました。
小国ではコンビニに寄り、イートインスペースで生姜湯を補給して、ゆったり温まってからリスタート。温まったつもりでも、外に出るとすぐに震えてしまう、そんな天候でした。
■小国~耶馬渓(118km地点)
小国からアップダウンを繰り返し、玖珠へ。日が差すようになり、少しずつ暖かくなってきた気がします。
熊本と大分の県境では、やたらと道端から湯気が立っていました。どうやら温泉が流れているようです。さすが温泉県。
玖珠で道の駅により休憩し、かしわおにぎりに後ろ髪を引かれながら、持参していたおにぎりで補給。次は第一チェックポイントの、耶馬渓ダムを目指します。
耶馬渓は紅葉のシーズンが終わり、人も少なく寂しい感じでした。紅葉のシーズンはきれいなのでしょうね。
耶馬渓ダムでフォトチェック用の写真を撮り、、、とここで大問題に気づきました。スマートフォンがない!!!
玖珠の道の駅で、家族にLINEをしたのは覚えていたので、そこで置き忘れたようです。ただ、それを確かめる術もない・・・
どうしたものかと考えたのですが、ちょうどダムに公衆電話があったので、電話番号案内をしてもらい、道の駅に電話して、忘れ物として届けられていることを確認できました。一安心。
次なる問題は、取りに戻ると相当なタイムロスになるけど、どうするか。手元のスマートフォンが無いので調べようがないので分からないのですが、概算で50km、2時間くらいロスになりそうな予感です。
そうするとナイトライドの時間が延び、サイコンやライトのバッテリーが心もとなく、他にも様々な影響がありそう。DNFにするか、無理やり走り切るか・・・
と、色々考えてみたものの、結論は出ないので、とりあえずは道の駅に戻ってスマートフォンを受け取ってから考えることにしました。
1時間かけて道の駅に戻って、スマートフォンを受け取り、とりあえず先ほど諦めたかしわおにぎりを買って食べながら、この先どうするか検討します。
まず現在地の玖珠は、スタート地点から結構遠くて、来た道を戻るのが最短ルート(80kmくらい戻ることになります)。電車の便もよくなく、輪行で帰ることも難しそう。なので、この時点でDNFすることは、少し現実的ではありません。
一方で、意外といいペースで走れていることに気付きます。グロスで21~22km/hくらい。丸々2時間のロスでも、22時前には戻れそう。
ということで、とりあえず残りのルートを消化して、行けるところまで行くことにしました。佐賀まで出れば、新幹線で帰ることもできますし、意外と走り切れるかもしれないですし。
再度耶馬渓を登って下って、山国の道の駅によって休憩し、英彦山の登りに備えます。なおここから先は、急いでいたので、写真撮ってません。
■耶馬渓~英彦山~秋月(180km地点)
結構疲れてきていたので(なのに、まだ半分にもなってません)、英彦山はマイペースでゆっくり登ることにしました。軽いギアであまり頑張らずに漕ぎ、ダンシングを頻回に混ぜて、ペースを維持する作戦です。
これがなかなか気持ち良い。ダンシングではAethosの軽快さが活きてきますし、一方でシッティングの時には無理をしていないので、ペースが落ちません。
無理なく英彦山を登り切って、少し補給して、結局また凍えながら下りました。
下ってからすぐ、また登ります。この登りをクリアすれば、後はほとんど平坦で、登りはゴール前の金峰山のみ。それだけを考えて、淡々と登りました。
秋月に入る手前の、小石原川ダムというところが、スケール満点ですごかったです。いいペースで下っていたので、写真は取れませんでしたが、もう一度ゆっくり見に行きたいところ。
■秋月~神崎~玉名(260km地点)
秋月に入り、時刻は16時前。本来だったら、ここで遅めの昼ご飯を食べる予定だったのですが、すでに日が傾き始めています。
次のチェックポイントは、およそ30km先のコンビニ。そこでちょうど日が落ちるタイミングになりそうだったので、そこまではノンストップで走ることにしました。コンビニに着いて、落ち着いてからナイトライドの準備をする作戦です。
小郡~鳥栖と、交通量が多い中を走って、チェックポイントのコンビニに到着。何を食べるか考えながら走っていたので、迷わずパスタを買って食べました。
ついで、本格的なナイトライドに向けて、サングラスのレンズを透明なものに交換し、手袋も二重に。
この先は平坦路を淡々と走るのですが、街中なので信号ストップが多い。。。市街地を走ると、グロスだと速度が全然上がらないのですね。
幸い追い風基調で、加えてここまで無理をしてきていないので、身体もまだ余裕があります。体幹をしっかり意識したペダリングでスピードを出して、距離を稼ぎました。
また夜は、交通量が多いと、かえって路面が照らされて走りやすく、悪いことばかりではないのだなと思いました。
次のチェックポイントまでの50kmが、かなり長く感じましたが、集中して走り切りました。
■玉名~熊本~ゴール
残りは40kmなので、チェックポイントのコンビニで、おにぎりだけ補給してすぐに出発。最後に熊本市西部の、金峰山の登りと下りがあります。
最後の最後に、なんでこんな登りを用意したんだろう、暗い中ここを登らせる?とコース設定者に心の底から悪態をつきながら、ここも無理しないペースを意識して登りました。
下りは流石に怖いので、安全を最優先に走るつもりでしたが、登りきったところで追い抜いた車が、ちょうどよいペースで走ってくれていたので、その後をついて下れました。やっぱり自動車のライトは段違いに明るいですね。
熊本市内に入ってからは安全運転を心がけ、無事に21時46分にゴール。352km、グロスで16時間33分、ネットで13時間30分のライドでした。グロスで21.2km/hと、予定よりも早く、1時間は短縮できました。
初の300kmブルべのはずが、350kmも走ってしまい、次の400kmまであと少しという感じです。
最後もまたかなり寒かったのですが、もし寒くなければ後50kmくらいは走れるかな、という印象です。ただしその場合は、前泊して睡眠時間をしっかりと確保してから臨みたいと思います。600kmはかなり先かな…
■備忘録とか反省点とか
暖かい服装で臨んで、本当に良かったです。備えあれば憂いなしということで、寒さ対策は万全にした方が良さそう。今回で言えば、ジレと足用のカイロ、そして白金カイロを持っていけば良かったと思いました。
モバイルバッテリーで、休憩中とかにマメに充電していたので、ライトもサイコンも最後まで持ちました。400kmとなると、もう少し装備面を考えた方が良いかも。
補給食はようかん×3と余っていたジェルを持参。結局コンビニにたくさん寄ることになるので、コンビニがない区間でどうするか考えてから臨めばよいと思いました。
水分補給はおよそ50kmごとに、スポーツドリンクを1本でちょうど良い感じです。
デジカメは出番がなさすぎるので、今度からはライドに関係するものだけ持ち運ぼうと思います。フレームバッグではなく、少し大きめのトップチューブバッグを準備しようかな。