Domane再生計画
2020年から乗っていたDomaneSLですが、Aethosに乗り換えた際にパーツをすべて移植したので、フレームだけの状態になっていました。
このままでは、とてももったいない気がしたので、使いやすいように再生することにしました。イメージとしては、ロングライド(特にブルベなど)用としつつ、普段はローラー台専用として使う感じです。
■パーツ構成のテーマ
これまで何度か触れてきましたが、ディスクブレーキロードの、STIレバーは要注意です。
機械式(つまり非Di2)だと、あまりに重すぎて、自転車の挙動が悪くなる気がします。
一方で、Di2はコストがかかる。。。
そのため今回は、GROWTACのEQUAL機械式ディスクブレーキキャリパーセットを使用することとしました。
これだと、リムブレーキタイプのコンポーネントが使えるので、機械式の変速機でも、重量がさほどかさみません。重量とコストを見比べながら、結局、STIレバーや前後のディレーラーはR8000シリーズの機械式でそろえることとしました。
またクランクは、デュラエースだと剛性が高すぎる気もしたので、こちらはあえてR8000シリーズを選択。パワーメーターは4iiiiの片側計測タイプを使っています。
ハンドル周りは、以前使っていて気に入っていた、FizikのCYRANO HANDLEBAR R3 SNAKE(c-c 38cm)とCYRANO STEM R1が手元にあったので、そのまま使っています。
■外観
■実走インプレッション
納車から1週間、ポジション調整を繰り返した後、400kmのブルベに出てきました。
機械式ディスクブレーキはどうか
何となく、パッドの効きが良くて、ブレーキが効いている印象です。ブレーキシステム全体としての効きは、油圧式と比べても遜色なし。
ただ、ワイヤーを引くため、その抵抗がある分引きは重く感じます。残念ながら、リムブレーキよりも重さを感じました。
その反面、リムブレーキのように、握った量や力に対して、ブレーキの効きがコントロールしやすいと思いました。
ブレーキの調整は少し試してみましたが、油圧よりも簡単だと思われます。
まずはセンターだしの許容度が高い。センターを大体合わせた後で、左右のパッドの位置を調整するので、油圧のようにシビアな調整は不要です(油圧って、治具を使っても、なぜか位置が決まらないんですよね・・・)。
とりあえずはパッドが良く効くので、一番コントローラブルな設定(ガツンと効かない方)にしています。
重さや振りはどうか
やっぱり重いし、もっさりしていると感じました。
ただこれは流石に、比較対象が悪いと思いました。比較対象はもう一台の、Aethos+Aeolusの一体型ハンドル+GRX-Di2レバー。やはり圧倒的に軽く、Domaneは重いです。
またホースの構成の関係か、ハンドリングも若干重く、その意味でも軽快感が薄れています。
Domaneから離れて分かる感覚
これは機械式ディスクブレーキとは関係が無いことなのですが、久々にDomaneに乗るとやはり快適だなと思いました。Aethosに乗り換えて感じた、路面のギャップに弾かれる感覚が、かなり抑えられています。やっぱりIsoSpeedは効果が高いようです。
Domaneから離れて久しいのですが、快適系の装備は、使い始めた時よりも使うのをやめたときにその効果を感じるようです。
また、フレーム全体のエアロ効果が高く、Aethosよりも平坦が早く感じます。ホイールベースが2cmくらい延びて、直進安定性も向上している模様。
■まとめ
機械式ディスクブレーキ、用途によってはありだと思います。間違いなく、油圧式×機械式変速よりは軽く仕上がります。コストも同じくらいか、若干安いくらいに収まるかなと。
特に、リムブレーキのコンポーネント(特に上位モデル)を流用して、ディスクブレーキの自転車を組みたいという場合で、ブレーキ外装タイプのフレームを使うのであれば、良い選択だと思います。
例えば、GiantのTCRとか、TimeのAlpe d'Huezとか良さそうですね。
一方で、油圧式のDi2を導入する余裕があるのであれば、やはりそちらの方がおススメです。
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