ニンジャスレイヤーTRPG第2版用シナリオ『イン・トゥ・ザ・キルゾーン』
◆はじめに
これはニンジャスレイヤーTRPG第2版向けのシナリオです。
原作第1部『キルゾーン・スモトリ』を下敷きにしています。
シナリオ中の立ち絵にぎだ様のニンジャスレイヤーTRPG用立ち絵を使用させていただいています。
https://note.com/gida0730/m/ma85586bdfb99
◆シナリオサマリー
対象:3~4人のニュービーソウカイニンジャ向け
難易度:NORMAL
キャラロスト:あり
余暇:標準(4スロット)
備考:DKK獲得可能性高(回避可能)
◆ダンゴウ
あなたたちは、ソウカイニンジャの本拠地『トコロザワ・ピラー』のブリーフィングルームに集合していた。見知った者もいるかもしれないが、まずはニンジャの礼儀アイサツだ。
あなた達がアイサツを終え、しばらくすると今回あなた達を呼び出したソウカイ・シックスゲイツの1人、『ソニックブーム』がブリーフィングルームに顔を出した。
ソニックブーム
「ドーモ、ソニックブームです」
ソニックブーム
「テメエらサンシタども向けの野暮用が舞い込んできた。
今回、テメエらにはコケシ第7商業地区の放棄されたコケシモールに向かってもらう」
ソニックブーム
「コケシ第7商業地区は、今は『キルゾーン』と呼ばれる
野生化したバイオスモトリをハントして楽しむカチグミ向け遊戯施設になってんだが……」
ソニックブーム
「その最奥、地下13階のマザースモトリのいる立ち入り禁止区域にどういうわけか2人のプレイヤーが侵入しやがった。あげく、どうやら好き勝手バイオスモトリを殺しまわってやがる」
ソニックブーム
「名前は『サトウ』と『ナガム』。ウットコ建設のカチグミ・サラリマンだが……ルール違反は頂けねえよな。末永く『遊技場』としてアガリを吸い上げるためにはあまり多く駆除されちゃ困るんだよ」
ソニックブーム
「もうワカルだろ? テメエらの『マト』はその2人のサラリマンだ。
これ以上好き勝手されるまえに2人を始末してこい」
こうして、あなた達はソニックブームから指示を受けコケシ第7商業地区……『キルゾーン』に向かった。
◆キルゾーン(MAPのシート1)
ブーンブーンブブーン。ブーンブーンブブーン。
コケシマート特有の単調なBGMが響き、「ショウギモール」「実際安い」「イカ」などの半分朽ちかけたネオン看板がじりじり音を立てながら明滅
する中を、君たちは駆けていた。
どうやら『サトウ』と『ナガム』なるカチグミサラリマンたちはこの階層でも相当に暴れたらしく、仕留めたあかしとして耳を切り取られたバイオスモトリの死骸が既に4、5は転がっており……。
「うぉおおぉ……」
哀れな同族がぶちまけた緑色のバイオ血液の匂いで気が立っているのか、
数体のバイオスモトリが目的地である地下13階へ通ずる未だ生きているエレベータの前をうろうろと蠢いている。
迂回する手間も惜しい。始末してしまおう。
◆バイオスモトリのNPCデータ
台詞例:「あ~~~~」「ウォーッ」「アイエエエエ!」「アバーッ!」
あなた達はエレベータ前にたむろするバイオスモトリを倒した。
あたりは緑色のバイオ血液と血肉がそこらにあふれ出し、冒涜的な光景となっているが、しばらくすればこのキルゾーンを運営するヨロシサンやオムラの清掃員が何事もなかったかのように、きれいに掃除してくれることだろう。
先を急ごう……
◆地下13階(シートのMAP2へ進む)
地下13階。ここはバイオスモトリたちを生み出すマザースモトリが住まう『ネスト』であり、通常では立ち入り禁止区域となっているが……
『この先立ち入り禁止』の看板付きチェーンが外されているのが見える。
恐らく、『サトウ』と『ナガム』はこの先に行ったのだろう。
実際、肉の焼ける焦げ臭いにおいやバイオ血液から立ち上る異臭はすさまじく……それを追うのは、ニンジャであるあなた達にとっては簡単なことであった。
そして、たどり着いたのは『ネスト』の最奥。そこには……
ナガム
「アイエエエエ!サトウ=サン!スモトリが押し寄せてきます!」
サトウ
「わ、わかっていますよ!救援を呼びましたから、それまで何とか耐えましょう!ナガム=サン!」
ナガム
「わかりました!サトウ=サンの後ろは私が守ります!ユウジョウ!」
サトウ
「ユウジョウ!」
……ケンドー型装甲服に身を包んだ2人組。間違いない。ナガムとサトウだ。
どうやら、調子に乗って『マザースモトリ』のところまで進んだはいいが、マザーを守ろうと押し寄せるバイオスモトリたちに圧倒されているらしい。
あの様子では、放っておいても死ぬかもしれないが……あなた達に課せられた任務は、あの2人の始末だ。確実な死をもたらすためにバイオスモトリたちに『協力』して『事故』が起こしてやるのもいいだろう。
◆NPCの行動指針
基本的にバイオスモトリたちは攻撃されない限りはナガムとサトウを優先的に狙う(不用意に隣接したPCを攻撃する程度はするかもしれないが)
ナガムとサトウは最初はPCたちを救助に来たチームだと思っているため、攻撃することは無く「よかった、救助が来ましたよ!ナガム=サン!」「ええ、サトウ=サンの素早い判断のおかげです!ユウジョウ!」などといってバイオスモトリを攻撃するが、PC達に攻撃されるなどして味方ではない事がわかると、あなた達を攻撃目標に加える。(スモトリとどちらを狙ってもかまわないが、PC達にもそれなりに攻撃を振るべきだろう)
なお、ナガムとサトウは善属性のNPCであるためPC達が直接殺害するとDKKが発生する。これを回避するには死なない程度にナガムとサトウを痛めつけた後、スモトリに始末させる必要がある。(あるいは時短のためにHPが減ったナガムとサトウが戦闘を中止しPC達に命乞いを始め、ここで見捨てれば彼らは死ぬことをPCたちに知らせてやってもいいだろう。そのまま帰還すればナガムとサトウはスモトリによって殺害され任務成功となる)
PC達がナガムとサトウを殺害した場合はDKKをD3(残虐な殺し方で殺害した場合は2D6)獲得させ、wasshoi判定をすること。
もしWasshoi判定によってニンジャスレイヤーが出現した場合、
このシナリオに参加するLV帯のPCは逃走を図ろうとするだろうが、
その場合、エレベーターがいつのまにか上まで戻っており到着に2~3ターン
かかるなどといって、何手番かニンジャスレイヤーと戦闘させるのもいいだろう。
◆リザルト
あなたたちはサトウとナガムを始末し、トコロザワ・ピラーに帰還した。
するとソニックブームがあなた達を出迎える。
ソニックブーム
「おう、テメエらか。帰ってきたという事は例のサラリマン2人にしっかりオトシマエつけさせたんだろうな?エエッ?」
ソニックブーム
「なるほど上出来だ……が、モータルを2匹始末するだけのクエストだ。
ニンジャにとっちゃ失敗する方が難しい。調子のんじゃあねーぞ」
ソニックブーム
「まあ、いい……とりあえずは今回の報酬を渡す
受け取ったらさっさと下がりやがれ」
◆報酬
・サトウとナガムを始末した……万札プール60、名声+1、余暇4日
・マザースモトリを倒した……上記に加え万札-20、名声+1