夢見が丘

口笛を隠し持つ星は
すこし高く咲く
丘を照らす灯り きらめきはその電子
風流浮遊 草花とささやか

見落し星は流れ星
波紋のあと 水位を上げてく
空間を海が占拠
沈星錆びて沈黙

暗転 生者は行進を止める
静かな岩肌に靴跡 すす
慌ててそれを削る 削る
焦りは濁り 手垢まみれの反透明

ただ浮かぶ ぷかぷか浮かぶ
騒めきを忘れたそのさなか
疑問が浮かぶ なぜ浮かぶ?
水流の丘 真中 渦 泡躍る

もいちど潜る ただ聴きたいから
海星 ざらざらみつめる
濁っていても 見続ける
そこから漏れてく音の泡
抱きしめる ただ抱きしめる
浮かぶ海月 潮止まり

感電浮遊 光芒螺旋
重力にも きらきらは抑え込めないから
星は歌うのをやめない 鳴りやまない

きらめきを浮かべる丘は
それをただ みつめ続ける

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