絵本『だれでものいえへ』ongoing project vol.19
ひたすら描くばかりではなかった(8月)絵本の制作をリアルタイムで発信することを思いつく
ひたすら描く日々は続きます。
絵本の仕事以外の仕事
ただ誰しもそうだと思いますが、描いてばかり(中心となる仕事ばかり)してはいられないのが人の暮らしですよね。
8月は半ばに8日間、郷里の離島に住む老父母のお世話をしに行く予定が入っています。また、その8日間を取るために絵本の仕事以外の、生活に直結するデザインの仕事を詰めてしなければなりませんでした。
デザイン案件は4つ。
あとボランティアでやっている町内会新聞の制作もありました。
これがかなり時間が取られるのですが、、、。
町からお仕事をいただいているので、町への恩返しとして頑張っています、、。
そんな合間をぬって描く作業は続きます。
8月の1日に描き始めた扉絵。
ここから8月の11日まで各日で作画にかけられた時間は以下のとうり。
8/1 :2時間10分
8/2 :1時間10分 on going project制作 4時間50分
8/4 :7時間55分
8/5 :3時間30分
8/6 :3時間25分
8/7 :4時間5分
8/8 :1時間45分
8/9 :1時間5分
8/10: 9時間15分
8/11 :6時間45分
作画だけなら1日に9時間くらいかけたいところ、他業務のためになかなか描けない日が続き、8/12-21までは郷里へ帰島。
8月23日に再び描く日々に戻れて嬉しかった。
今回の物語はファンタジーの王道にも似た『ゆきてかえりし物語(行きて帰し)』。
同じ場面が物語の最初と最後にあるので、そこは一度に描くことにしました。
大きな建物の壁面にリアリティが欲しくて細かいタイルを描いてみました。
後で塗りつぶすことになりましたが。
繋がっている町も並行して描きます。
おばけが大集合しているシーンを描き始めます。
おばけたちが『こども食堂』に辿り着くシーン。
懸念していた集合体らしい気持ち悪さは回避できました。
町が全て見えるシーンは、、、
どうにか形になってきました。
町のはずれに灯台があるべきという編集者さんと、町の真ん中に灯台を描きたいわたしの話し合いは続いています。
編集者さんに納得してもらいたいために、町の真ん中に灯台を描いたものも作ります。
絵本の制作をリアルタイムで発信することを思いつく
さて、今まで何回か絵本や児童書の制作をやってきて常々思っていたのは『絵本を作る過程はとても面白い』ということでした。
ストーリー作り、作画、製本。そしてその全てに作家と編集者との共同作業があるということ。
プロセスエコノミーというほどでもないのですが、制作過程で発生する悩みや困りごともリアルタイムで発信していけたら、絵本作りだけでなく、もの作りを好きなひとに楽しんで貰えるのでは。
その思いつき・考えが、当note『絵本『だれでものいえへ』ongoing project 』です。
通常の絵本制作が『情報解禁』まで発表できないのは、何かあったときに出版社や作家、編集者など関わったひとたちの信用や名誉に関わることになりかねないからだ、と思います。
今回は出版社としての位置は作家新井の営むペレカスブックが引き受けています。
またクライアントである『こども応援ネットワークPine』の了解もいただき、なんと編集者土井章史さんのご賛同も得ることができたのでした。
そういう訳で、とっちらかった絵本制作過程を、こちらのnoteにしたためることになったのでした。
つづく
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2024/11/08
ペレカスブック新井由木子
記事の制作公開は、編集者土井章史さん、クライアントこども応援ネットワークPineさんのご了解をいただいています。
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記事:ペレカスブック店主イラストレーター・デザイナー:新井由木子
ペレカスブックは埼玉県草加市の小さな書店。
実店舗は2023年5月にクローズ。新店舗を持てるように奮闘中です。
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