【デッキ紹介】 Spyral Pharaoh ~ファラオ安寧の地を求めて~
はじめに
皆さん、はじめまして。
毎月熊本で遊戯王のイベントを開催しているゲソと申します。
今回はイラストがとても綺麗な「スピリッツ・オブ・ファラオ」というカードを、オフ会で使う為に七転八倒しながら試行錯誤した模様をここに記していこうと思います。
拙い文章ですがお時間のある方は読んでいただければ幸いです。
1.スピリッツ・オブ・ファラオとは
「スピリッツ・オブ・ファラオ」ってどんなカード?
そもそもこのカードを知らない方も多いと思いますので、先ずはカードテキストの方からどうぞ。
特殊召喚成功時に墓地の星2通常アンデットを5体まで蘇生出来るという、あのデモンスミスに迫るポテンシャル()を持つ強力なモンスターです。
昔のカードなので成功時の効果はタイミングを逃すテキストになっていますが、12期のカードパワーに匹敵するのは流石王様といった感じですね。
勿論、そんなモンスターが簡単に出せる訳が無く、「第一の棺」の効果でのみ出せるという風にデザインされています。トライワイトゾーン?ナニソレ?効果は至ってシンプルなので次に召喚方法を見ていきましょう。
「スピリッツ・オブ・ファラオ」関連カード
前述したファラオを出す為の
「第一の棺」がこちら
次に「第二の棺」がこちら
最後に「第三の棺」がこれ
・・・お分かりいただけただろうか?
自分が先攻プレイヤーだとすると…
1ターン目に「第一の棺」をセットし、2ターン目の相手エンドフェイズに効果で「第二の棺」を出し、3ターン目は何も出来ず、その後の4ターン目の相手エンドに漸く「第三の棺」を出す事が出来ます。
その途中で一枚でも棺が場を離れると「第一の棺」の強制効果で全て墓地に行ってしまいます。
勿論ファラオは出て来ません。なんで???最後の棺である「第三の棺」までが無事揃った時、それらを全て墓地に送る事でファラオを特殊召喚する事が出来ます。
(因みにファラオを出せるのは手札・デッキからなので、墓地に落ちてしまうと出て来ません…)
ここまで大変な手順を踏んでおいて、出すまでに最速でも4ターンは掛かってしまうという現代遊戯王において致命的なかなりのスロースターターです。
テキストからは分かりにくいですが、これはチェーンブロックを作る強制効果なので、当然「灰流うらら」や「霊王の波動」に引っ掛かります。なんd
上記の蘇る気が微塵も感じられない手順を踏むことで「スピリッツ・オブ・ファラオ」は正規召喚する事が出来るんですね。はい。
そして蘇生させる通常モンスターたちがこちら↓
レベル2アンデットで最も打点が高いのはこれ
一応ファラオの蘇生範囲はレベル2以下なので、レベル1の「ワイト」なんかも蘇生出来ます
・・・まあ、結局リンク素材かエクシーズ素材にすればいいよね!
2.ファラオを復活させる為に
さて、とりあえずとても出し辛くて弱いというカードの紹介は出来たので、呼び出す為に必要な条件について書いていきます。
①.「第一の棺」を引き込むor場にセットする
当たり前と言われればそうですが、デッキから永続罠を直接自分の手札に引き込む方法はかなり少ないです。
最もシンプルなのが、一時期話題になった「ファラオニック・アドベント」で持って来るやり方ですね。
罠を持って来る為のリリースが天使族・悪魔族・爬虫類族の何れかが必要であり、少ない消費で出すとなると矢張り直ぐ思いつくのがデモンスミスギミックだと思います。
しかし今回はデモンスミスギミックは無しで作りたいと思い、他のカードを探す事にしました。
最初に目を付けたのが勇者ギミックです。
「アラメシアの儀」で出すトークンが天使族であり、「運命の旅路」の効果を使うことで罠を持って来る効果の為のモンスターを簡単に供給する事が出来ます。
また、召喚したモンスターの効果を使わなければ、デッキのカテゴリを一切問わないのも大きいですね。
別の候補として「賢瑞官カルダーン」もありましたが、墓地を一度経由する必要がある為これ一枚では完結していません。
只、アドベントと違い、自身の効果でセットした永続罠をそのターンでも発動出来るという強みがあります。
ですが、第一の棺は効果を使えるタイミングは相手エンドフェイズしか存在しないので、その強みは一切活かせません。なんでだあ????
そんなこんなで、とりあえずアドベントor素引きで第一の棺を引き込む事にしました。
アドベントを持って来れるカードは、ライフ4000時の「魂のカード」や「機功牙-御神尊真神」の②効果なんかがありますが、それはまた手間になってしまう為、素引きアドベントor第一の棺の形でデッキを考え始めました。
そして実際に試したいカードを通販で大量購入した後、ふとある考えが頭をよぎります。
・・・アドベント素引きしか出来ないなら、アドベント抜いて第一の棺増やせば良くね?????
②.「第一の棺」を4ターン維持する&効果を通す
さて、第一の棺を持ってきた後は4ターンもの間、このカードを守る必要があります。(勿論自分の身も含めて)
また、第一の棺には自衛効果は一切無いので、「ハーピィの羽根箒」や「大嵐」といった魔法罠破壊は勿論、今だと殆どのデッキから大体飛んでくる「S:Pリトルナイト」等もぶっ刺さります。
更に、現代遊戯王の強力なフィールド魔法等への御守りとしてたまに見る「コズミック・サイクロン」の様なカードもキツイです。(サイクロン等も同上)
破壊なら墓地に行くのでまだ回収しやすいですが、除外されると回収がかなり厳しくなります。
また、現在は採用率がかなり落ちてますが、忘れた頃にやってくる幽鬼うさぎも普通に刺さります。
破壊だけなら未だしも、現代遊戯王は除外やバウンス等の様々な除去手段が豊富な為「遮攻カーテン」の様な破壊耐性だけで守るのは正直心許ないです。
その為、フリーチェーンで第一の棺を壊しに来るカードを無効出来るものを採用する事にしました。
永続罠が入っているデッキでバックを守るという事で、先ず思いついたのが「澱神アポピス」ですね。
効果処理時に他の永続罠が表側表示で存在する必要がありますが、第一の棺が永続罠なので相性は良いです。うさぎは依然無理
また無効にするカードは対象を取らない為、対象を取らないカードも無効に出来るのが大きいですね。
これで肝心のリトルナイトも防げると思いきや、リトルナイト以外にモンスターが1体以上場に居ると、アポピス発動にチェーンして②の効果を使う事で自身と他のモンスターを除外し、アポピス効果をすり抜けて「第一の棺」が除外されてしまいます。
マジで強いなこのカード…
また、アポピスが守れるのはお互いのメインフェイズ時のみなので、それ以外のタイミングでは無用の長物と化します。
付け加えて、アポピスを強く使おうとすると他にも強力な永続罠を採用する形になると思いますが、第一〜第三の棺用に3つは魔法罠ゾーンを空けておく必要が有るというジレンマもあります。
そして、第三の棺まで行けたとして、肝心のファラオを出す効果に対する「灰流うらら」等の無効を防ぐ事を考えると、結局最低2回はモンスターや魔法罠の発動or効果無効可能なモンスターでの盤面が必要という所に落ち着きました。シカタナイネ…
③.「スピリッツ・オブ・ファラオ」を守る
第一の棺の効果を無事通し、漸くスピリッツ・オブ・ファラオが出せたと思いきや、ファラオ自体も自衛効果を一切を持たないので簡単に倒されてしまいます。モウユルシテ・・・
散々書いて来たようにファラオ関連は第一の棺以外は基本素引きがすーぱーあるちめっと弱いので、それらをデッキに戻しながらファラオ等を守れるのが理想的です。
そう、困った時のホルスギミックですね。
棺効果で落とす「ホルス」モンスターは全員レベル8なので、ランク8のモンスター効果を止める「No.90 銀河眼の光子卿」や、魔法カードの効果を止める「No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー」等の優秀なモンスター達を採用する事が可能になります。
とりあえず、デッキの潤滑油としても、棺繋がりのフレーバー的にもマッチしているこのギミックは採用する事にしました。
④.自分のライフ(盤面)を守る
最後に当たり前の話ですが、棺を守る過ぎるとそのまま盤面を崩されて負ける事が普通にあります。(実体験×2)
当たり前ですが、負けると結局棺でファラオは出せないので、いざとなったらファラオを見捨てて全力で自分の身を守りましょう。
今まで書いて来た事に思いっきり矛盾してるじゃあないかと憤る方も居るとは思いますが、人は矛盾の中に生きています。
ファラオを真っ当に出すという考えを捨て、そのデュエルで生き延びる事に全力をかける事も、決闘者には必要なのです。
はい、次
3.デッキ構築の変遷
上記の条件を踏まえて、試してきた色々な構築を順に上げていきます。(途中、必要な条件が頭から完全にすっぽ抜けてますがご了承ください)
①.勇者+ホルス+スプライト(素早い)型
先ず最初に作ったのが、ファラオで呼び出せる最大打点のマーダーサーカス・ゾンビをスプライトガンマバーストでバフさせる事を最終目標にしたデッキです。
マーダーサーカスを展開札に使え、ガンマバーストをサーチ出来るスプライトカテゴリを採用し、レベル2でモンスターを増やせる素早いギミックも取り入れました。
前述していたホルスも勿論採用してます。
ファラオニックアドベントは不採用ですが、ホルス用の手札をかさ増しできる要因として勇者も採用しています。
アドベントが無いので、直接第一の棺を持ってくる手段はありませんが、ホルスを3種用意する事で召喚権無しで「熱血指導王ジャイアントレーナー」に繋げ、3ドローする事が可能です。尚、バトルフェイズ
イムセティの効果や展開中にデッキから出すスプライト、アラメシアのサーチ等を考えると10枚位掘れるので、そこで棺を引き込めれば良いかなと思いました。(ちゃんと回ればね…)
棺を守る役割も「スプライト・レッド」や「スプライト・キャロット」が居るので、デッキの感触自体良く、それなりに気に入っていました。
只、矢張り想像以上に棺が引き込めない(=ファラオが出せない)のと、勇者ギミックと素早いビーバーのくっつきが良くない為、次のプランに移ることになります。
※手札誘発である「増殖するG」だけを唯一採用しているのは、第一の棺をとにかく引き込みたいというのと、スプライトギミックとの相性が良いレベル2モンスターだから、という理由です。
このデッキに於いて、他の誘発は相手を妨害する事しか役割が無いので不採用にしてあります。
(オフ会用のデッキですし)
②.ホルス+スプライト(素早い+イヴリース)型
上記の勇者ギミックを抜き、よりスプライトや素早いギミックでデッキを回す事を念頭に置いた構築です。
勇者を抜いてスプライトに寄せた分、ガンマバーストや「スプライト・ピクシーズ」の採用が可能になり、マーダーサーカスの強化はしやすくなっていますが、その分手札の消費がキツくなりホルスが浮く手札も少し多くなって行きました。
その為、立っているだけで相手の行動を制限出来る「夢幻崩界イヴリース」を採用する事で、何とか場を誤魔化してファラオを顕現させようとしましたが、リトルナイト(n回目)等の場を剥がせるモンスターはリンクモンスターなので、リンクリボーなんかを経由して割とあっさり剥がされます。
最初のホルスギミックで出すエクシーズが大体ジャイアントトレーナーなので、場を守るランク8が次のターン以降に出す事になってしまうのがネックでした。
棺素引き出来てれば、場の守りに当てられるのですが、素引きで余り意味の無いカードが多い為中々難しかったです。
ここで少し別のベクトルから、デッキを構築する事になります。
③.ホルス+魔鍵(高等儀式術)型
マーダーサーカスを展開札にも出来るという事でしたが、素早いギミックを採用している②の構築だと、初動としてはビーバースタートの方がデッキも回り易く、尚且つホルスギミックに辿り着けないとマーダーサーカスを墓地に落とす手段が乏しいのが問題の1つとして有りました。
また、直接棺を引き込む手段や墓地に落ちたモンスターを回収する手段が無い為、素引きが駄目なファラオのパーツ(=墓地に行くと駄目)とホルスギミックのくっつきの悪さという問題点も出てきました。
それらを踏まえて今回は、「高等儀式術」でバニラを一気に墓地に落としながら展開する構築にシフトする事にします。
バニラをサポート出来る儀式テーマの「魔鍵」とデッキの不要牌として中盤以降は浮いてしまうバニラモンスターを「高等儀式術」で一気に墓地に落としながら展開札として利用するというコンセプトで組んでみました。
しかし実際に回してみると、棺を守るカードが減ったのと、高等儀式術と儀式モンスターが揃わないときにほぼ何もアクション出来ないのが思ったより多く厳しかったです。
ホルスギミックを3枚目まで採用すると、手札消費が激しいので、盤面のサポートとしてのみ考えたのも良くありませんでした。
理想的なハンドでのみの展開しか考えずに組んだ弊害が諸に出た構築になってしまい、改めて構築するための条件を整理する事になります。
ドローが沢山でき、尚且つ盤面もある程度守る必要がある。
その上でバニラアンデットを墓地に落としながら展開とか出来ないものか…
そういえば「王家の守護者」って地属性だったよな…
地属性、ドロー、展開・・・・・まさかッ!!
④.ラビット+春化精(アモルファージ)型
という事で勿体振りましたが、王家の守護者が地属性である事に気付き、辿り着いた春化精型の構築です。
(ファラオのしもべは仲間外れが可哀想になったので、手が滑って1枚だけ入れてしまいました)
春化精は手札コストが必要で地属性SS縛りが付いてしまうものの、ドローしながら展開が可能であり、相手の行動を制限出来る「アモルファージ」や「干ばつの結界像」(ヘイトが高過ぎたので後々抜く事になった)、みんな大好き「ナチュル・ビースト」等のモンスターが採用可能です。
春化精の共通効果である地属性SS縛りは発動したターンのみであり、相手ターンに特殊召喚するファラオの動きを阻害しない為相性の良い展開方法になっています。
また、レスキューラビットも採用する事で、王家の守護者を春化精のコストとしてだけでは無く、ランク2モンスターやリンク2モンスターに繋げるためにも使用出来る様になっています。
只、それらの妨害が一旦決まってしまうと、相手がほぼ何も出来ないままゲームが終わる事が多く、ドローや素引きで棺に辿り付くという今迄の問題点は依然変わっていないので、この形も断念しました。
矢張り素引きやドロー効果のみの使用で特定のメインカードの引き込みを狙うのは再現性が低く、尚且つ手札に来た時に完全に不要牌になり、捨てる事さえ許されないファラオパーツというのが、想像以上に扱うのが難しかったです。
散々自分で言ってるのに、根本的な方針を中々変えれなかったのが思いっきり駄目やわあ・・・
ギミックの見直し
①〜④の構築を踏まえ、メインの特定のカードに頼るのは再現性が低いという事でエクストラのモンスターを使って棺を直接手札に持ってくる事を決意しました。
※因みに④迄で更にクレカ10000バーンが入っている
最初に思い付いたのが、キュリオス(ベアトリーチェ)+グリフォンです。
今回はデモンスミスを使用しない事にしたので、ひとまずキュリオス+グリフォンのギミックで行くことにしました。
しかし、キュリオスは好きなカードを墓地に落とした後、強制効果で更に山札の上から3枚を墓地に落としてしまいます。
ここで第二、第三の棺やファラオが落ちてしまうと、今迄の苦労が水の泡になってしまうので、回収出来る効果のリンクモンスターが居ないか探しました。
第二、第三の棺は永続魔法なので…
そう、今でもラドン展開なんかで使われている
「警衛バリケイドベルグ」ですね。
只、キュリオス・グリフォン・バリケイドベルグを1ターンに出すとなると、かなりのリンク値を稼げるデッキでないと正直運用が難しいです。
特に今回はデモンスミス無しという構築の制約を掛けている為自力でリンク値を稼げるテーマか、とにかくモンスターを沢山並べられる様なリンクグッドスタッフ構築を目指す必要が有ります。
しかし、この3枚を無理なく運用出来て、尚且つ更に展開が伸びるデッキが有りました・・・
―その名も「SPYRAL」―
リンク黎明期の遊戯王環境において、一斉を風靡したリンクグッドスタッフのテーマですね。
基本的に「SPYRAL-ジーニアス」や「SPYRAL-グレース 」といったターン1の無いモンスターのサーチ効果を繰り返し使用する事でリソースを確保し、そのリソースをコストにジーニアスや他のSPIRALを延々特殊召喚するいう強力なテーマでした。
長らくジーニアスはその強力さ故に制限でしたが、2024年7月制限で準制限に緩和され、何時ぞやのジーニアスグルグル展開が可能になりました。
また、SPIRALの専用フィールド魔法である「SPIRAL RESORT」は自分エンドフェイズに墓地の任意のモンスターを1体、維持コストとして戻す事が出来ます。
これにより、キュリオス+グリフォンでデッキから棺を場にセットし、
キュリオス効果で墓地に落ちてしまった場合は
第二・第三の棺→バリケイドベルグ、
スピリッツオブファラオ→リゾートで回収
する事が可能になり、漸く長らくネックだった棺を1ターン目に安定して供給する事が可能になりました。
⑤.SPYRAL(高等儀式術)型
Spyralで組むことにしたものの、最初は未だ懲りずに高等儀式術を採用しあわよくば「イリュージョン・オブ・カオス」の儀式召喚で大量の通常アンデットを落とそうとしています。
しかし、このバニラを大量に採用し、高等儀式術を組み込んだ構築は当たり前の様に事故ります。
当然です。
棺を引き込み、棺を守る事に最適化されていないのですから・・・
そういったファラオに対する甘えを出来るだけ排除する事で、Spyralの純粋な展開力とホルスを不要牌の引きなおし&棺を守る為のランク8という役割に絞り、漸く構築が完成します。
⑥.ホルス+SPYRAL型 ★完成★
純Spyralのキュリオス+グリフォン展開に、不要牌をデッキに戻す&棺を破壊から守る「宵星の機神ディンギルス」を召喚可能なホルスギミックを組み込み、バニラアンデットをレベル1のワイトに絞る事で漸く辿り着いた完成形です。
※只のSpyralにファラオ足しただけとか言わないでネ
大の大人が泣きますよ??
オフ会ではこの構築を使う予定でしたが、通販で頼んだカードが大会当日までに届かず、已む無く「ファイアウォール・ドラゴン」は「アクセスコード・トーカー」、「破械雙王神ライゴウ」は「鎖龍蛇-スカルデット」を代わりに使用する事にしました。
基本的にはSpyralのジーニアス展開や「SPYRAL MISSION-救出」、「SPYRAL MISSION-強襲」を用いながらキュリオス+グリフォン展開で第一の棺をセットします。
最終的には盤面がライゴウ+「SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス」+「トライゲート・ウィザード」+グリフォン+「SPYRAL-ボルテックス」(+第一の棺)になります。
(具体的な展開ルートはここには一切書きません。
もしリプ等で要望が複数届く様なら、気力がある時にTwitterにでも書こうと思います。)
もし展開に余裕が有り、ホルスにもアクセス出来た場合は、追加でディンギルスも立ちます。
数少ない遊戯王の日や友人とのフリー等で調整した為に想像以上の制圧盤面になってしまいましたが、とりあえず前述した構築に必要な条件は全て満たせています。
また、相手ターンに第二の棺に辿り着けたら、返しの自分ターンで、適当な効果モンスター1体+ボルテックス+グリフォンから「ファイアウォール・ドラゴン・シンギュラリティ」を出す事で、ファラオと(墓地に落ちていれば)ワイトの出すスペースを確保する動きを行います。
イリュージョンオブカオスが儀式モンスターなので王の棺やジーニアスのコスト等で墓地に落とせていれば、キュリオスの素材で使った「ゴーストリック・デュラハン」を合わせて2枚までフリーチェーンでバウンス出来ます。
更にこのデッキだとサイバース族が「リンクリボー」、「トライゲート・ウィザード」、「ファイアウォール・ドラゴン」と居るため蘇生先にも困りません。(というか、このサイバースを蘇生させる動きがかなり優秀です。)
このデッキに1枚だけ入っている通常アンデットのワイトについてですが、ファラオの蘇生先になるのは勿論、レベル1モンスターなのでワンチャンでのサーチも可能です。
また、リンクリにも対応しているため、上記のシンギュラリティの動きを起動する為のトリガーとしての役割も果たします。
第二の棺を置けた返しの自分ターンの最終盤面からグリフォン+ボルテックス(+ディンギルス)をシンギュラリティにする事で、グリフォンのSSモンスター効果発動縛りを解除しつつ、ボルテックスに装備されていた「SPYRAL GEAR-ラスト・リゾート」を魔法罠ゾーンからどかす動きにもなっています。
しかし、まだ油断は出来ません。
キュリオス強制効果で偶に第二・第三の棺が全て落ちる事もあれば、展開上已む無くソウルズのコスト等で墓地に行ってしまう事も有ります。
そうなるとバリケイドベルグだけでは回収不可能なので、追加の保険として元祖ファイアウォールも採用しています。
※ここらへんの展開は、まだ自分の中では纏めてられておらずアドリブです。
毎回こねくり回してなんとかやってます。
シンギュラリティを出したらそのままターンを返し
(本当に舐めプとかでは断じて無いです)、
相手エンドフェイズに第三の棺を出す事で、漸く第一の棺の効果を発動してファラオを呼び出せます。
何度も言いますが、第一の棺のファラオを特殊召喚する効果は「灰流うらら」を食らうので、最後まで決して油断する事無く、出来る限りトライゲートの効果は温存する様にしましょう。
そして第一の棺の効果を無事通し、ファラオを特殊召喚しますが、ここでもファラオ効果にチェーンして除去を打たれ無い様に、
目に見える脅威は予めシンギュラリティで排除しておきましょう。
無事ファラオの効果も通り、自分のターンに返ってきた時・・・
おめでとうございます。
これで貴方も王家の一員として、
無事ファラオをお迎えする事が出来ました。
この喜びを共に分かち合いましょう。
そのままファラオによるダイレクトアタックを決めれば言う事無しです。
対戦有難うございました。
おわりに
さて、如何でしたでしょうか?
此処まで自分の良く分からない思考を長々と書いて来ましたが、少しでも楽しんで頂けたのなら幸いです。
今回ビルダーズフェスに初めて参加しましたが、その中で先攻後攻合わせてファラオ顕現率100%を達成する事が出来ました。
とは言え、改めて少し過剰妨害気味なのは否めなかったので、今後は採用するリンクモンスター等を変えることで調整していきたいと思います。
Spyral展開以外にも、ファラオを出すまで待たないといけないターン数等、兎に角色々な所で長い対戦だったと思いますが、顕現するまで付き合って下さった方々本当に有難うございました。
他にも考えてるコンボというかデッキは未だ有りますので、気が向いたらまたnoteに纏めるかも知れません。
その時も良ければよろしくお願いします。
ここまでのお付き合いいただき、本当に有難うございました。
質問等はTwitterのリプ等で受け付けていますので、遠慮なくお聞きき下さい。
答えられる範囲の質問には答えようかなと思います。
長くなりましたが、これにてひとまずファラオの構築については終わりとします。
それではまた、どこかで。