大学を休学して興味ある事をするか、在籍して卒業するか
20歳の時に考えていたことを振り返っていきます。こういう悩みを仮に自分の娘や息子から相談されたら何て答えるかなーという視点で書いてます。
まず、『休学しないと叶えられない夢なのか、
夢というのは自己分析しきれているのか』というのが着目点です。
わたしは大学2年生の時本気で休学しようか悩み、休学してスタートアップ企業のお手伝いやお金を貯めるためにバイトに全振りしたいなど考えていました。
※スタートアップの仕事は大学から離れた地域に入り込まなければならない状況だったのである程度コミットするには大学という道を一旦捨てないと力を発揮できないと感じていました。
結論、休学せずそのまま在籍し卒業しました。
というのも、休学した先で何がしたいのか、どうなりたいかというビジョンが固まっていなくて路頭に迷ったからです。
◯◯の仕事がしたい!という業務内容レベルのやりたいことにこだわっていて、仕事を通じて実現したい夢までは自己分析できていませんでした。
加えて当時は、変わったことをする=成長に繋がる、と勘違いしていました。
周りから"変わったことしてるヤツ"認定されることが承認欲求を満たす方法だったのでとにかく周りがやらなさそうなことがしたくて、周りより出来る事を増やすことが成長に繋がると履き違え、休学しインターンをすることが善だと思っていました。
しかし、休学しようと気持ちが8割傾いていた時にスタートアップの話が全て無かったことになりました。
その時に、企業人としての経験もない、自分の生活を守る金もない、ただの学生である自分はどこに行けばいいのか分からなくなりました。
やりたいことや夢があるのは大事にしておけばいいことなのですが、ある程度自分の生活を守れる、周りに迷惑をかけずやりたいことをやれるお金が無いと自分本位に思いっきり動くことはできないと感じたのです。学生時代の自分の状況だとそれらの事情が許されず実現不可能だと判ったので休学の道を諦めました。
ただ、今振り返れば、その後大学に在籍し卒業するまでの期間は「今いる環境で自分を流れるように活かす方法を考える時間」そのものでした。これは今の環境でやれることは全てやるという後悔のない生き方のヒントのように感じたので、とても有意義な時間でした。そして、意外にも休学してやりたいと思っていたことは大学に通っていても似たような経験ができてしまったり、ぐちゃぐちゃと考えていると自分の本音って都度変わってくるなーと思いました。
そして(私の場合は北海道のローカル旅でしたが)色んな人に出会い、色んな環境に飛び込み、空気感や温度、匂い、音、五感を研ぎ澄まし、できる限りの情報と刺激を自分に与え続けていくと本音がめちゃくちゃ出てくるんです。休学したいと思っていた時よりも遥かに面白い人との出会い、圧倒的に楽しい、やってみたい!!と思えることがどんどん出てきてしまいました。私の人生の総量よりもまだまだ世界には面白い何かが溢れている。あの時休学していたら、多くの選択肢を選べる状況ではなかったかもしれません。
なので、言いたいことは
どうしても叶えたい夢は業務レベルのことではなくどうありたいか、1本軸を固めてそれを叶えられそうな仕事や今できる方法がないか探す、のが
良いのかと思います。
休学するしないは人それぞれ自由ですし、経済面の事情も考慮しなければならないのでそこは状況次第だと思います。
ただ、勢いで休学しようとしている場合は、私なら今いる環境でやりたいことをやる方法を模索するかな、と。もし私が親の立場なら、今の環境でやりたいことを実現できる方法を一緒に探したい。その先でたくさん悩んで考えることは無駄じゃないよという気持ち。