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18歳 北海道で1番人口が少ない村 音威子府で見つけたこと

皆さんは初めて車でドライブに行った時のワクワクを覚えていますか?

私は車に乗り始めてから初めてのドライブが北海道で1番人口が少ない音威子府村へのドライブでした。
単純に、あの山の向こうにはどんな人が住んでいるんだろうと思ったからです。(進撃の巨人的な)

名寄市から美深町経由で音威子府村方面へ🛻

美深町に住んでいる年配の知り合いの方が「嫁いで初めて美深に向かう道中、この先本当に人がいるんだろうかと思ったの!」と仰っていたのを思い出します。道中は店は無く道北らしい山々が連なっています。

道の駅びふかで腹ごしらえ
蕎麦粉ガレット🍳

道の駅びふかに寄ると、スタッフのおっちゃんやおかあさんたちから「1人旅?気をつけてね〜!」とめちゃくちゃ応援されました。
やはり北へ向かえば向かうほど旅をしている10代女性の姿はほぼ見られません。孤高の旅人です。

音威子府駅前に到着!

音威子府駅前のターミナルに到着しました📍
ここが村の中心地といったところでしょうか。
村にはセイコーマート1軒と個人スーパーの「こしん」がありお買い物をするならココです。
セイコーマートの前には自転車で旅をしている大学生らしき男の子たちがカップ麺をすすっていて
北海道旅らしい光景やなと思いました。旅人はセイコーマートの存在に救われるよね。

夏の写真ですが、
音威富士スキー場が見えます!
なんだか山が近くに感じます!
お昼ご飯は村内の一路食堂

お昼は音威子府名物の黒いそば!
白い蕎麦より毛細血管を強くする「ルチン」という栄養素が豊富なお蕎麦です。
色も濃く味も濃く、黒いそばは美味しい!
めっちゃ好きです。

食堂のスタッフさんが本とロータスをくれました!「旅楽しんで!」とのお声がけをいただきました。温かい〜!ありがとうございます。

旅中はフィルムカメラを持ち歩いていました

村を歩いていたらすれ違う小学生やおばあちゃんが「こんにちはー!」と挨拶してくれました。
良い村の象徴かもしれません。

最近できたという民泊イケレさんへ

できたばっかりの宿泊施設イケレ音威子府さんに宿泊しました!当時、経営者が大学生の方で新聞に掲載されていたので話を聞いてみたい!と思って切り抜きを頼りに会いにいきました笑

飲み物を注ぐ音、鳥のさえずり、柔らかい陽の光
この村のことを忘れたくないなと思います。

起業という選択肢が当たり前の世界を知り、地方創生という言葉の取っ付きやすさと裏腹に人口減少地域での産業を産む難しさを知りました。

山奥で天体観測🔭

星を見に行こう!となり気付くと仲間が増えてたの面白かった。
村のガチの山奥は街灯は勿論なく、動物たちの息吹を感じます。満点の星空は綺麗で静寂で何だか泣きそうになりました。

サイレント朝

村の民泊は全国各地からお客さんが来ていました!鉄道ファンの方や関東の大学のスキーサークル御一行様、ドローン空撮隊の方など…共用ラウンジで色々お話して、普通に生活してたら交わらない人たちと出会えるゲストハウス面白いなと思いました。自分もこうやって全国の人たちと語れる好きなものがいつか出来たらいいなと思いました。

天塩川温泉駅(無人駅)

村には温泉があります♨️
村民の方がほとんどですが、露天風呂が静寂で
山に1人こもっている感覚がよい…🏔️
疲れがじわじわとリセットされていきます。
生活の中に温泉を組み込む時代がきたなと思いました。

駅内には旅人が色々書き込めるノートがありました

この天塩川温泉に入るためだけに下車される旅人が多そうです。
駅の周りには蕎麦畑が広がっています。

駅そば日本一と呼ばれる
常盤軒の黒いそば!!!!!!

こちらは音威子府駅の中にあった駅そば。
2018年、駅そばの頂点とも言われた常盤軒がまだ営業されていた頃です。
2021年に店主の方が亡くなってしまい90年の歴史に幕を下ろされました。
まだ駅そばがあった頃に、この黒いそばに出会えたのは最強の幸運でした。
なんと言っても!つゆが美味しい!!!
出汁には利尻昆布と煮干しを使い少し甘めに仕上がっていて、力強いそばの香りとの相性抜群。
とても優しい味で電車の待ち時間に食べるには美味しすぎるそばでした。
常盤軒は全国から鉄道ファンの方や蕎麦を食べに来るお客様が多く、「駅そば好きが最後に辿り着く場所」とも言われているほど有名でした。
常盤軒が閉業し、村内唯一の製麺所も廃業となり黒いそばが絶滅の危機に晒されてしまいましたが
昨年民泊イケレさんで音威子府そばの提供を開始されたそうです!伝統の味がなくなってしまうのは悲しいことなので復活嬉しい👏🏻

村民の方が振る舞ってくれた
エゾシカのディナー🦌
鹿肉は柔らかくて良質かつ高タンパク質✨

村民の方が振る舞ってくださったエゾシカのディナー🍽️ 地元の良いところを自分たちで見つけ、魅力的に、楽しめる形に変えてしまうのは魔法のようで、創造することの豊かさをしみじみと感じます。

村唯一のスナックにて

村にあるスナックは訪問時に沖縄から移住されてきた方が沖縄のお料理を出されていて、ゴーヤの天ぷらをいただきました!
色んな文化が混ざって、新・音威子府が形作られているように感じました。

〜まとめ〜
音威子府旅では村の良き歴史を継承し、道北の厳しい地で新しい挑戦をしている方々の勇姿にパワーをもらいました!

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