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人生の袋小路にいる君へ

と、立派で偉そうなタイトルをつけてみたのだけど、何が言いたいかというと……

ぼくもいまめちゃくちゃ悩んでいるから、君も大丈夫だ、

という根拠も責任もない話だ。

いま、まいにち悶々としている。朝おきるのがしんどい。夜は夜で、寝たくない。眠くないんじゃない。寝たくないのだ。寝るという行為がたまらなく時間を浪費している感じがして、もったいなくて。

やりたいことは山ほどある。使える時間はわずかしかない。そこに不満を持っているわけじゃない。

いや、不満はもちろんある。「もっと時間がほしい」いつもそう思っている。でも、時間が増えないこともわかってる。小さな工夫を重ねて少しの時間をひねりだしながら、やりたいことを、ほんのちょっとでも前進させようともがいている。

それでも、やっぱり圧倒的に時間が足りない。ぼくは疑いなく時間貧乏だ。ついでにお金もそんなにない。いま、どっちもとても必要なんだけども。

「貧すれば鈍する」とはよくいったもので、心がまずしくなって余裕がなくなると、あらゆることにおいていい考えが浮かんでこない。そのことに、焦り、またさらにアイデアが枯渇して、よりいっそう、焦る。

よくない。非常によくないループだ。

どうしてこんな状態になっているのだろう?

転職先が肌に合わない? 第二子が生まれて生活が激変したから? 加齢で体力が落ちたから?

どれも正解な気もするし、でもどれもしっくり来ない。どうしてだろう? つい先日まで、非常にいい具合にものごとが進んでいたと思ったのに。

と、ここまで、頭の中がごちゃごちゃのまま書きなぐってみて、思った。

これは「心の奥の中二病」が動き出したのにちがいない。

こういうことは、これまでもあった。白状すると、ぼくは社会に出てから、いつも、一定の間隔でこんな状態におちいってきたように思う。

新卒で入ったカード会社では、肉親との死別をきっかけに心身が一気に弱り、かなり自暴自棄な状況になった。その後、勢いで退職届を提出し、いざ退職の日に、やっぱり考え直してその退職を撤回するという常識はずれなことをやってのけたりもした。

その後も、転職したり、あるいは専業主夫をやったりする中で、思いきり集中してのめりこむ時期と、その反動のように、カラカラと燃え尽きて「自分は何がしたいんだ?」と自問して悶々とする日々とをくりかえしている気がする。

「今度こそは」と肚に決めて挑んだ今回の転職先も、これまでの半年間は、まさに身を粉にしてチャレンジしてきた。まったく未経験のIT業界、営業コンサルという職種だったが、なんとか形にはなってきて、顧客と社内にそれなりの価値を提供できてきたように思う。

でも、ここにきて、ストンと憑き物が落ちたように、その情熱が急速に失われていくのがわかる。かわりに、ぼくの中にもともとある、執筆や編集というコンテンツ作りへの偏愛がまたむくむくと頭をもたげてきている。

そのスピードがいつもよりも急で、同時に、現職へのパッションが冷めていく速度も驚くほど急激で、自分自身とまどっている。

明確なきっかけはわからない。過去を振り返ると、もうほとんど生理的なもののようにも感じるし、あるいは、年明けから参加しているいくつかのオンラインサロンからの刺激、また、このnoteへの創作投稿やカクヨムなどの小説サイトへの自作掲載、それにもちろん家庭環境の変化も影響しているかもしれない。

ガシガシと書きなぐってみても、答えは出ない。ぜんぜん気が楽になるわけでもない。

それでも書かずにいられない。書くことでなんとかまた少し、冷静になって物事を見つめ直せる気がする。

そんなふうにして、ぼくは今、あれこれともがいている。

だから君も大丈夫だ。

……やっぱり、ぜんぜん説得力のない話になってしまった。

ごめんなさい。

でもやっぱり思う。

きっと、大丈夫だ。

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ミウラジュン
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