自分の中に生まれたどうしようもない熱量
『たった一人の熱狂』を読んだ。幻冬舎代表・見城徹さんの本だ。
正確には、まだ冒頭の40ページどまり。仕事の合間に開いて読み進めたのだけど、なかなかページが先に行かない。
各ページに書かれた言葉があまりに強烈に心に刺さって、つど頭の中で何度も反芻し、メモし、またその文章を読み返す…そんなことをせずにいられないほど、まっすぐで、ど真剣な熱情がほとばしっているからだ。
さらりと読み流せるシロモノじゃない。
とんでもない本を手にとってしまった。
圧倒的努力とは何か。人が寝ている時に寝ないで働く。人が休んでいる時に休まずに動く。どこから手をつけたらいいのか解らない膨大なものに、手をつけてやり切る。
第1章のこの一節が、頭にこびりついて離れない。読み始めた今日だから、ではおそらくない。この文章は、これからずっと、ぼくの中に生き続けるに違いない。
自然とこんな確信を持たされてしまう言葉に、これまで出会ったことはたぶんない。
もっと早く出会っていたら、と、心から悔しくなるほど、この文章が自分を揺さぶる。755が始まった年を、見城さんがそこに参加した時期を、何度も確認し、あのころ自分がいかに自堕落に過ごしていたかを思い浮かべ、戻れるなら当時に戻って不断の努力をやり直したい、
普段は過去を見て後悔など絶対しないと決めているのに、思わず歯ぎしりしてしまう。本当に、なんていう本に出会ってしまったんだろう。
見城さんから発せられる熱狂の炎がぼくにも飛び火して、この火はもう消えそうにない。
あまりに素直に影響を受ける自分にちょっと呆れているが、神経が高ぶって、昨晩は眠ることができなかった。どうしようもない何かが自分の中に生まれてしまって、そいつと折り合いをつけるには、手を動かすしか術はないようだ。じっとしていることができない。何かをせずにはいられない。
遅すぎることはないはずだ。自分の人生に熱狂するのに、遅すぎることは絶対にない。
夜が、明けようとしている。
投げ銭はいりませんので、ツイッターなどでシェアしてもらえると泣いて喜びます。