編集者になりたくて就活してた話

男友達のリツイートで
めちゃくちゃ可愛い子の写真が
TLに流れてきたと思ったら
だいたいがAV女優で困惑しています。
どうも、ぺこちゃんです。

タイトルがド直球。

ちょうど1年前
とにかく編集の仕事がしたかった私。
リクルートスーツを着て
何度も第1志望の出版社に
試験を受けに行く日々。

出版不振だのなんだの騒がれてたが、
毎月のバイト代をはたいて
何冊も何冊も
大好きなファッション誌を
紙で買うことにこだわっていた。

その頃の勉強机といえば、
大学の教科書たちが端っこで
すみっコぐらし状態、

代わりにドセンターをぶんどるのは
大量のファッション誌。
ズラッと並ぶ背表紙が
私にとってはプチ絶景だった。

笑点メンバーでも思いつかねえよ、
と言いたくなる大喜利だらけのES、

ありえん難しさの学科試験、

そしてやっと最終手前、
くらいの面接まで漕ぎ着けた6月。

「失礼しまァス！！」

威勢だけはいい挨拶と共に
いざ面接室へ。

入った瞬間、ガチでたまげた。
私の中の平野ノラが
全力のおったまげーーー！を
キメた瞬間だった。

入ったやいなや、
目の前にはくっっそ見たことある

編！ 集！ 長！

頭の先からつま先まで
1人でパリコレが完成しそうな
シャレオツ編集長がいたんだから
就活生の私が
西野カナより震えてしまったのは
言うまでもない。

ほぼ雑談のような流れで
私のことを根掘り葉掘りされた後、
急に編集長は私のESを見ながら
吹き出した。

それがこれ。

問:あなたの大学生活を、小説のあらすじ風に書きなさい。

ぺこ回答:
1年生、春。夢を諦め、高校時代の気になるあのことも上手くいかず、夢なし、彼氏なし、希望なし？！な女子大生ぺこ。落ち込む彼女を救ったのは、ひょんなことから始めた塾講師バイトだった！生徒との受験奮闘、仲間との熱い思い出、憧れの先輩との恋…！笑いと涙の中で彼女が得た輝きを描く、3年間の大充実青春ストーリー！

…

……

そら笑うわ。

編集長曰く、
この欄に自分の恋愛絡めてきた子、初めて。
とのこと。

まぁでも、そんな笑いを取れたとしても
落ちるもんは落ちるのです。

今となっては自分の何が足りなかったか
少しずつわかってきた気がするが
当時は結構ショッキングでした。

自分が妄想していた企画と
類似したものが誌面にあるのを見たり
採用サイトで合格者のページを見たり

そんなことをしているうちに
いつしか紙の雑誌を揃える習慣すら
避けるように。

結局入社を決めたのは
今現在、汗水垂らして通っている
弊社。(一応大手)(うるせえ)

今や
バリバリの総合職、
バリバリの営業、
そしてもちろん、

バリバリの定時上がりなし、

である。

でも
兎にも角にも人に恵まれ
なんとか楽しくやっている。

入社3ヶ月で辞めていく同期もいるし
たまにものすごく病む日もある。

でも
この人たちとだからやっていけてる
と思う瞬間ばかりだ。

結局仕事なんてそんなもんなのかもしれない。
何をするかより、誰とするか、の方が
大事だったり、するのかもしれない。

罷り間違って
この記事を読んでいる就活生が
もしいるなら、
大事なのは 人 なのかも、
って思ってほしかったりする。

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