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冬は豪雪地帯のスキーパトロール
皆さん、こんにちは。
☆草のん☆です。
前回は夏のお仕事の長野県山岳遭難防止常駐隊についてお話ししました。
今回は冬の仕事となるスキーパトロールについてお話ししていきます。
スキーパトロール⛷️のお仕事とは❓️
皆さんはスキーパトロールのお仕事の内容についてご存知ですか?
もちろん、同じスキーパトロールでもスキー場によって仕事内容は異なります。私自身の経験は新潟県の上越妙高エリアに位置する1つのスキー場だけなので、比べることはできません。
今回のお話は、その1つのスキー場での仕事内容です。
仕事①コース整備
まず、一番多い業務がコースの整備です。
朝に勤務が始まり、コース場の案内目印となる人工物の設置やエリア分けに使っている竹やロープをチェックします。少し埋もれてる場合は一度、抜いて刺し直すという作業を行います。
新潟県は豪雪地帯というのもあり、一晩で50cm以上積もることもあります。そうすると、コース場の竹が半分近く埋もれたり、ロープは完全に見えなくなったりします。1本1本抜き刺ししてコースを整備、復旧していきます。
竹は数百本と設置されています。全部がそのような状況だと途方もない作業であることがわかりますよね💦
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仕事②ケガ人対応
スキーパトロールと聞くと、多くの人が最初に思い浮かべるのは、このケガ人対応だと思います。
スキー場内でケガをした人がいたら、現場に駆けつけて搬送ボードで下ろします。
日々のトレーニングで傷病箇所の特定や搬送などを行い、いざと言うときに備えています。
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また、ケガ人とは別で崖や穴への転落もあります。状況によってはロープを出しての救助もあります。
このロープレスキューは限られたスキー場のみで、多くのスキー場には馴染みがないかと思います。
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右下の隊員がロープで下りている
仕事③雪崩管理
スキー場といえど、そこは自然の山の中です。雪崩のリスクとは関わっていかなければなりません。
特に私が働くスキー場は非圧雪エリアがメインです。非圧雪エリアとは圧雪車が踏み固めていないエリアのことです。踏み固められていない雪面は、固められた雪面に比べて雪が動きやすく雪崩れやすくなっています。
それでも、自然のままの雪面や雪質、地形を提供したいということから、最低限の雪崩管理でオープンしています。
雪崩管理としては、1つに装置による管理作業があります。装置を起動することで雪崩を誘発させることを目的としています。
2つ目にスキーカットです。雪の付き方が不安定な斜面では経験の多い隊員がピンポイントに狙ってスキーの滑った圧力や振動で小さな雪崩を起こしたりしています。
このような作業を繰り返すことでお客様にエリアを開放しても雪崩に巻き込まれない、問題ない状態にしてオープンしています。
✨️スキー場で働いて良かったこと✨
このスキー場で働いて良かったことは、1つにスキー技術の上達です。
間違いなく勤務前よりも上手くなりました。
2つ目に雪の知識です。雪崩についての知識を資格保持者から多く教わることができています。これは、今後の登山でも活かすことができます。
3つ目に国際交流です。私が働くスキー場にはカナダ、ニュージーランド、アメリカ、オーストラリア、中国、韓国と様々な国の方たちが働いています。
私自身は英語をあまり話せませんが、勇気を出して会話をすることで、コミュニケーションが取れて自分自身の勉強にもなります。
おまけ
朝早くからスキー場で働く、スキーパトロールというお仕事。ゲレンデに出ると昇る太陽を眺められる日もあります。
もし、興味がある方はスキーパトロールを考えてみてはいかがでしょうか?
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ここまで、読んでいただきありがとうございました。
また次回。