税理士が税理士になるまでの道

前回は税理士試験当日の実体験をお話ししました。

受験生にとっては試験終了から8月末までの期間は、1年のうちで唯一勉強から解放される月になります。税理士試験が終わったこの時期に、これからのことを考える人も多いと思います。

今回はこれから税理士を目指そう!という方、税理士試験の壁にぶつかっている方へ、税理士になるための方法をお届けします。
既に税理士試験を受験している人には、そんなこと知っとるわっ!という内容になっています。そんな方はポチッと読み飛ばしてください。

それでは参ります。

税理士になるための手段は、税理士になってしまえばさほど影響のないところですが(結局は勉強をしないと業務はできませんので)、税理士を目指す人にとっては重要な点です。

次の4つが税理士になるための方法です。この他にもありますが、一般的なところのみ紹介します。

① 税理士試験を受ける。
会計科目2科目、税法科目9科目から会計科目2科目、税法科目3科目に合格する必要があります。

メリット:税理士になった後のことを考えると、一番実務に役立つ方法である。
デメリット:合格までに時間がかかるケースが多い。

② 税理士試験+大学院で一部試験科目の免除
会計系の大学院に行くと会計科目のうち1科目が免除、税法系の大学院に行くと税法科目のうち2科目の免除を受けることができ、残りを試験でという方法になります。

メリット:合格までの時間を短縮できる。
デメリット:大学院の費用がかかる。

③ 公認会計士試験に合格後、税理士登録をする。
公認会計士試験に合格した人は、税理士登録をすることにより税理士業務を行うことができます。

メリット:大学在学中の合格も夢ではない。
デメリット:税法の勉強範囲が税理士試験よりも狭い、と思われる。

④ 税務署での勤務を経て税理士資格を取得する。
税務署などで一定期間勤務をすると、税理士資格を取得することができます。

 メリット:試験勉強をしなくて済む。
 デメリット:時間がかかりすぎる。

このように様々な方向から税理士になることができます。
そのため、税理士は60代以上が50%を占めているというデータもあります。
ちなみに僕は、長い間①で時間を費やし、途中で②に切替えました。
どちらもとても実務に役立つ勉強になりますが、合格まで13年かかりました(-_-;)

20代、30代の若い世代の税理士が頑張っていかなければいけませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?