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会計に関するおすすめの本


アナキンです。

今回は趣向を変えて最近読んだ本の書評でも書こうかと思います。論文式試験が終わってからは読書の時間を取れるようになったので、たまった本を消化しています。

それと暗記に関する記事は全部まとまりましたので、読んでいない人は続けて読んでみることをおすすめします。


では今回紹介する本はこちら!

「会計の世界史」

2018年に出版された本ですので既に読んだ人も多いかもしれませんが、今更ながら読んでみました。会計士の勉強をしているため、内容は薄いのかなと思っていたのですが、専門家を目指している人間が読んでも勉強になる本でした。予備校の講師もこの本を勧めていたのですが、その理由もわかる気がします。

この本で一貫しているのが、様々な会計技術がどのような背景を持って生まれてきたのか、というところを記述している点です。会計を勉強しているとどうしても既に確立された会計処理をひたすら覚えていくという作業になりがちです。その会計処理が生まれた理由やその時代背景というものを学ぶことは普通ありません。膨大な会計処理をひたすら覚えていく作業をしていると、この会計処理がなぜ必要でなぜこのような処理を行なっているのか、という理解をせずに学習が進んでしまいがちです。

特に私が関心したのが、会計を誰のために行うのか?という会計の根本に関わる会計観を時代の変遷とともに記述しているところに大変共感いたしました。ともするとこういう抽象的な会計観を論じるとやたらと難しくなったり理解しにくい部分があるのですが、実例や歴史的背景をベースに説明されるので基本的な会計観の違いを理解するにはベストな記述だと思いました。

この本の対象者なのですが、平易に書かれているため会計をこれから学ぶ初心者にもいいのですが、既に会計のことを学習している人や専門家が読んでも有益であると感じました。なかなかこういう万人に勧められる本というのはあまりないのですが、これは非常にいいです。会計を学びたい人、少しでも会計に興味がある人は絶対読んだ方がいいです。

それと、既に会計の世界史を読んで面白いと感じた人にはこちらの本も面白いです。同じく会計や経済や貨幣などを歴史と関連させて記述した本です。

この「帳簿の世界史」は「会計の世界史」よりも前に出版されているため、これが元ネタなのかなって思ったりします。同じテーマでも異なる視点から読むことは勉強になるため、こちらも面白いですよ。

お金の世界史は会計と言うよりも貨幣の歴史を記載したものです。貨幣の歴史系の本もいろいろありますが、これは結構簡単に読めていいです。


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