北京大学医学部/日本で医師になるまでの過程
今回の記事では北京大学医学部を卒業してから、日本で医師になるまでの過程について書いていこうと思います。
・北京大学医学部に入学するまで
①予科コース(预科班)を通して入るルート
②本科に上がるための試験を受けて入るルート
①、②の2つ入学するための方法があります。
①の前に斡旋会社を通した場合、4月から翌年2月まで日本で中国語や理数科目を勉強した後、2月下旬ごろに北京大学医学部予科コース(预科班)に合流する形となります。
北京大学医学部に入るまでの過程についてはこちらの記事をご参照くださいませ。
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・北京大学医学部入学〜卒業
北京大学医学部は6年制の医学部でかつ9月入学なので、仮に2024年の9月に入学し、ストレートで卒業したとすると2030年の7月に卒業という形になります。
・北京大学医学部卒業〜进修生
日本で医師になるためには、予備試験コースと中国で医師免許を取得するコースの2つ方法があります。
中国で医師国家試験を受験する場合、受験資格の条件として本科を卒業後、「1年間の試用期間を修了している」必要があります。この試用期間が进修生の期間にあたり、进修生をやらないと中国の医師国家試験に参加できなくなります。
进修生の期間は北京大学医学部を卒業した年の9月から約1年です。
医師国家試験受験資格認定についてはこちらの記事をご参照くださいませ。
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・进修生~中国医師国家試験
进修生の期間が終わると、同年の7月に中国医師国家試験(実技試験)、9月に中国医師国家試験(筆記試験)、12月に中国医師国家試験合格発表がおこなわれる。
・中国医師国家試験〜日本医師国家試験
中国医師国家試験に合格すれば、次に日本の医師国家試験受験資格認定願を厚生労働省医政局医事課試験免許室に提出する。
※毎年3月末及び7月末に申請が締め切られ、書類審査が行われる。
書類審査の結果、医師国家試験の受験資格を認定される場合、医師国家試験予備試験の受験資格を認定される場合、その両方が認められない場合がある。
【医師国家試験の受験資格を認定された場合】
同年の10月に日本語審査能力調査があり、その後、11月に日本医師国家試験受付、翌年の2月に日本医師国家試験を受験する。日本医師国家試験に合格した場合、同年の4月より初期研修医が始まる。
【医師国家試験予備試験の受験資格を認定された場合】
同年の5月に予備試験(第1部筆記)があり、その後、9月に予備試験(第2部筆記)、11月に予備試験(第2部実技)、翌年の1月から実地修練(1年以上)、次の年の日本医師国家試験を受験する。
・最短で医師になるまで何年かかる?
最短でも北京大学医学部から日本で医師になるまで約9年かかります。斡旋会社を通した場合、更に1年間プラスされるので10年ほどかかる計算になります。
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